第46話

「「「明けましておめでとうございます。おばあさま!!!」」」

ママのお母さん、美来のおばあちゃんの家に来ている。

去年は臨月まじかだったので、私とママは来なかった。

今日はゆきちゃんも入れて4人でやってきた。

おばあちゃんにゆきちゃんを見せに挨拶に来た。


「これがゆきえかい。かわいいねぇ。」

「ゆきちゃん。おばあちゃんだよ。」

「おばあちゃん。なかなか見せに来れなくてごめんね。」

「夜泣きとか大変で、もういっぱいいっぱいで。」

「いいんだよ。」


ゆきちゃんは最初こわばった顔をしていたが、泣かなかった。

何か感じたのだろうか?

私がだっこしてるからかな。

「ゆきえちゃん。父親に似なくて良かったねぇ。」

「目元とか俺に似てません?」

「ちっとも似てやしないよ。」

「お母さん。もう少し優しく話してあげてよ。」

「おばあちゃん、ママの言う通りだよ。カズくんをいじめないで。」

「わかったよ。美来。そんな怒らないでおくれよ。」


「おばあちゃん。見て。もうたっちできるんだよ。」

「ほら。」

「かわいいでしょ。」

「かわいいねぇ。」


「おばあちゃん喜んでたね。もっと早く来ればよかった。」

「余裕が無かったからなぁ。」

「俺は疲れたぁ。」

「でもちゃんと挨拶行きたいって言いだしたのカズくんだし。」

「ねぇ。ママ。」

「去年は一人で来たんだってねぇ。」

「え?そうなの?」

「言ってくれれば私も来たのに。」

「だって美来を一人には出来なかったでしょ。」

「そういう真面目なとこ、美来は好きだよ。」



まだまだしゃべることは出来ないが、簡単な絵本を買って読ませてあげる事にした。

言葉を聞かせてあげる。


カズくんと一緒にゆきちゃんと遊んでいた。

何にも寄りかからず、自分だけの力で立った。

その瞬間を今度はカズくんと一緒に見る事が出来た。

嬉しい。

歩こうとしたがすぐに倒れそうになった。

カズくんが支えて倒れるのは防げた。

よかったぁ。

カズくんがいてくれてよかった。

転んでも痛く無いようにクッションを引いてはいたが、

立ち上がった状態から転んだら怪我をしてしまうかもしれない。

私たちはゆきちゃんをみる。

「パパもママも、ゆきちゃんがとっても大切なんだよ」

ゆきちゃんは私たちの顔を交互にみている。

気持ちは伝わるのかな。

きっと伝わるよね。


今日は紀香ちゃんが遊びに来る予定。

紀香ちゃんと優紀くんのお年玉はカズくんから預かっている。

22歳でお年玉をあげるようになるとは思わなかった。

まぁ、お金はカズくんのお給料なんだけどさ。

でも、今まではもらう立場だったのが、あげる立場に変わるのは微妙だ。


「ゆきちゃんと遊んだ後、駅で買い物してお茶するんだぁ」

「紀香ちゃんも早く20歳になって一緒に飲みたなぁ。」

「ゆっくりしておいで。」

「ゆきは俺が見てるから。」


帰宅して夜、寝室にいる。

ゆきちゃんはおとなしく寝ている。


「今日は二人して勝負下着を買ってきたのだぁ!」

バスローブをはだけさせて見せてあげる。

「どうだ!エロいだろ!」

「おおぉ。赤だとぉ。」

「すごい!えろい!かわいい!」

「透けてる!」


「この間のして。指で舌さわるやつ。」

「ああ。」

「そういう事なら。ちょっと待ってて」


「なぁに?それ。」

「水あめ。」

「砂糖とかしたやつ?」

「砂糖じゃないからカロリーは少な目だよ。」

「水あめって砂糖じゃないの?」

「これは麦芽から作った水あめ。他にもお米から作ったやつもあるよ。」

「だから喉にも良くて、風邪予防にもなるらしい。」

「離乳食にちょっと入れたりしてるんだ。」

「これを指に付けます。」

「ちゃんと手も消毒してきたからね。」


「さぁ。舐めて。」

指をくわえる。

「おいひぃ。あますぎない。」

「ゆっくり舐めて。」

「ゆび2本にするよ。」

舌を動かして水あめを舐めとる。

指が舌を刺激してくる。

回したり、指の間に挟まれたり。

美味しくて。

興奮する!

指を喉の奥まで入れられることは無い。

舌の先らへんをもてあそばれる。

口の中をかき回される。

甘いからちょっと許しちゃう。

やっぱり私は、Mかもしれん。


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