第29話

妊娠4か月に入り、つわりの症状は楽になった。

体温が高かったのが下がり、動いても気持ち悪くならなくなった。

食事も以前のように、ご飯を食べられるようになった。

「やっぱり、炊き立てのご飯は美味しいなぁ。」

しみじみ感じる。

つわりの時にカズくんが作ってくれたおにぎりも美味しかったけど、

やっぱり温かいご飯は最高だ!

卵やチーズの匂いも気にならなくなった。

ようやくカルボナーラが食べられるようになった。


っていうかさ、

お腹すいてしょうがないの!

すっごい食べちゃうの!

滅茶苦茶、体重増えてる。

出産後にホントに体重を戻せるか心配だ。

お腹が出てきちゃったので、マタニティウェアをネットで購入した。

ブラのサイズも変わっちゃったので新しくした。


つわりも落ち着いた。

食欲も戻った。

元気も出た!

セックスするしかないだろう!

ムラムラしてたまらん!


カズくんにはこの2か月ぐらい、ずっと我慢させちゃったし、

つわりの時のお礼もあるし、いっぱいご奉仕しちゃう予定。

お風呂も入ったし、新しい下着で準備はばっちりだ。

「カズくん、今日はしたいの。」

「体は大丈夫?」

「もう大丈夫だよ。いっぱいしたい!」

横に座って抱きしめてくれる。

すごい久しぶりだぁ。

首に手をまわして抱き着く。


「今日のは新しい下着?」

「わかる?」

「見た事ないやつだから。」

「どう?」

「きれいだよ。似合ってる。」


これよ、これ。

新しい下着を、ちゃんと誉めてくれるとこ。

すごい好き!

これだけで、めっちゃ、ヤル気出る!


なんかもう、ますます燃えてきた!

「新しいコンドーム買ってきたの!」

「うすうすでイボイボでゴツゴツだって!」

「それは美来の方が気持ちいいやつでは?」


お腹に負担がかからないようにしてくれる。

言わなくてもわかってくれているのは嬉しい。

事前に妊娠中の体位は調べておいたが杞憂きゆうだった。


「気持ちいい!」

私はいっぱいイけた。

でもやっぱりカズくんはイけなかった。

可哀そうだな。

なんか、してあげれないかなぁ。


「やっぱりアナルかなぁ。」

「こら!美来、食事中に何言ってんの!」

「あぁごめんママ、つい声に出てた。」

カズくんがちょうどいなくて良かった。


「あんまり、娘の性事情を知りたくはないんだけど、悩んでんなら話聞くよ。」

「実はね。ママ。」

「妊娠中はコンドームを付けてしようってことでしてるんだけど。」

「私はいっぱいイけるのに、カズくんがイけないの。」

「口ではイけるから病気ではないだろうし、」

「もっと刺激が強いのとなると、アナルしかないかと。」


「はぁ。出産するまで、あと半年ぐらい待ってればいいじゃない。」

「なんかしてあげたいんだよ。」


「ママはある?」

「無いよ!」

「普通したいと思わないもん。」

「痛そうじゃん、あんなの入れたら。」

「あれぐらいのウンコ、出る事あるよ。」

「出るのと入るのじゃ、違うでしょ。」

「そうだよね。カズくん引くかな。」

「はぁ。」

「そんなことないんじゃない?」

「何かしてあげたいって。そのまま言えばいいんじゃない。」

「うん。ママありがとう。」

「話せて、すっとした!」

「ちゃんとコンドームはつけなさいよ。」

「あと、切れたらすぐ辞めとくんだよ。」

「ちゃんと知識あるんじゃん。」

「うるさい。」

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