第21話
初めての海外旅行。
初めてのディズニーワールド。
何もかも、楽しい!
ママも滅茶苦茶、喜んでる!
良かった。一緒に来れて。
あっという間に5日間が経ってしまった。
「やっと、日本に着いたぁ。」
「疲れたけど、楽しかった。」
「ねぇ!ママ!」
「ホントよかったぁ!」
「でも広すぎて、全然、回り切れなかったぁ。」
「もう1回行きたいなぁ。」
「来年も連れてきてもらおうよ。カズくんに!」
「毎年は厳しいなぁ。」
「4年に1回ぐらいにしてよ。」
やっと家に着いたぁ!
と思ったら、そこは今までの家ではなく、
新しく、引っ越し予定の家に来ていた。
「カズくんどうしたの?」
「こっちの家に、何か用事?」
「ちょっとしたサプライズ。」
「さぁ、入ってみよう!」
家の中には荷物が運び込まれていた。
だから旅行前に、部屋割りとか聞いてたのか。
「カズくーん!ダブルベッドがあるよぉ!!」
「うわ!化粧台もあるのぉ!」
「うれしい?」
「超うれしい!」
「ママの部屋は?」
「ちゃんと香織にも用意しておいたよ。」
「行ってみなよ。」
「ママの部屋どう?」
ベッドにうつぶせに寝てた!子供みたい!
化粧台もある!同じ物だ!
「ママ聞いて、同じ化粧台を、私にもくれたんだよ!」
化粧台の明かりをつけてみる。
「あっかるーい!」
「ママ、こっち!全身が映る大きな鏡がある!」
すっごい!なんか、すごくうれしい!
カズくんが、ちゃんと私たちを見てくれている。
何気なく言ったことを、ちゃんと覚えていてくれて。
私とママの夢を叶えてくれる。
「ママ!美来は、カズくんを好きになれて、幸せだよ。」
ママに抱き着いた。
背中にやさしく手があたる。
「よかったね。」
とママが言ってくれた。
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