第4話 レンジの覚悟!
XNーVRグラス。Xは試作機という意味。言葉巧みに貯金の大半を
使い果たした主人公鬼百合レンジは
目隠れアンドロイド鬼百合ハボタン救出へ向かう!
だが!そのハボタンの命は風前の灯だった!
ー遊園地 ジェットコースター前ー
ハボタン 「うう、みっともないですね。このままではレンジ様に
合わせる顔がありません」
バチノス 「弱いな。拙者の敵にあらず。たとえ小さなミツバチとて
スズメバチに一矢報いることができるのだ」
ーバチノスー
背後に巨大なハチの巣を背負った2足歩行の蜂型怪人。
黄色と黒の危険色で相手を威嚇する、所持武器は槍。
腰部に蜂のような巨大な尻尾と針を持つ。
ハボタン 「せめて逃げおおせてください。レンジ様」
バチノス 「アナフィラキシーショック。拙者の攻撃は決して強くない。
だが食らえば食らうほどダメージは大きくなる。
これ以上の戦いは無意味だな。今楽にしてやる」
バチノスがとどめを刺そうと槍を空中に掲げた刹那、謎の笑い声が響く。
バチノス 「何奴!!」バッ
レンジ 「ワハハハハ!俺は誰でもない。しいて言えば
”XNーVRマン”だ!」
ハボタン 「(引き気味)いえ、レンジ様ですよね?
NーVRグラス付けてもバレバレですよ?」
レンジ 「これは試作機だ!高笑いする金の亡者から買い取った!」
ハボタン 「あの人、レンジ様にまで手を付けましたか」ドン引き
バチノス 「XNとやら、手合わせ願いたいが規則でな。
女体化砲セットアップ!」
バチノスの槍が三つ又に分かれエネルギーが溜まっていく。
だがレンジは動じなかった。
レンジ 「自力で立てるか?お嬢さん。さっさと安全なところへ」
ハボタン 「カッコつけてる暇があるならお逃げなさい!
今のあなたでは女になります!去勢どころではありません!」
バチノス 「さらばだ!朱色の少年!!」
レンジはただ右手を正面に向け棒立ちしている。
避けるという選択肢が無いかのように。
ビームが直撃し霧散後、姿を現した”彼”はゆっくりと敵へ歩き出した。
ハボタン 「レンジ・・・様ですよね?女体化してしまったのですか?」
レンジ 「残念ながら俺は俺だ。
こんなところで倒れてなどいられない。
安っぽいプライドなどセルフ去勢してトイレに流した。
よって女体化ビームは不発!!」
バチノス 「回復能力持ちとはいえ自ら切除する勇者に敬意を送る」
レンジ 「俺も少しは有名になったのか。嬉しいぞ!
懸賞金持ちを倒せば生活が楽になる!」
バチノス 「だが相棒は虫の息、どうする?少年!」
レンジ 「決まっている!見知らぬメイドと共に家に帰るのさ!」
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