第3話 召喚された理由

おれのポチった女の子が届き、早く名前を入力して起動させようと思う。

しかし、名前の入力かぁ~


まりが頭に浮かんだ。

いや~さすがに振られた彼女の名前を使うのはな~

呼びやすい名前で可愛い名前がいいな。


そうだ!

クレア!


クレアにしよう。

クレアはおれが好きなアニメのキャラの名前だ。

さっそく、画面にクレアと入力した。


すると、クレアの目が開いた。

わぁ~ブルーの瞳だ。

素敵だ。


クレアは起き上がった。

そしてクレアはおれをみた。


「わたしはクレアです」

「あ、うん」

「あなたのお名前は?」

「あ、おれはアオイだ」

「わかりました、アオイよろしくお願いします」


クレアは、にこっと微笑んだ。

なんて可愛いんだろう。


クレアは、箱からでた。

クレアが箱からでるとその箱は自然と消えた。

わぁ、すごい仕組みだな。


それにしてもこれは耐えられない。

クレアは全裸なのだ。

ナターシャは恥ずかしそうにこちらをみていた。

クレアに服を着させないと。


「クレア、いま服を用意するから待ってて」

「はい、ありがとうございます」


おれはナターシャに一応きいてみた。


「ナターシャ、服はなんでもいいんだろ?」

「はい、もちろんです」


おれはクレアに会う服を着させたかった。


「クレアは、どんな服が好みなんだ?」

「ん……アオイが好きな服ならなんでもいいです」


うう~可愛いこといってくれるな。

おれの好みでいいのか。

CA?

ナース?

ゴスロリ?

巫女?

ん……やっぱりここは制服でいこう。


画面を出した。

そして、衣を押した。

次に、服を押した。

すると、いろいろな服が表示された。

おれは、その中から制服を押した。

すると、いろいろな制服が表示された。

たくさんの種類の制服があった。

おれは迷った。

え~これも可愛いな~

でも、こっちの方が似合うかな。

しばらく眺めてようやく決めた。

これに決めた。

最後にサイズを選び、ポチった。


すると、目の前に段ボールが現れた。

そして、中をみると制服が入っていた。


「クレア、これを着てみて」

「はい」


クレアはその場で着替えた。


「アオイ、どうですか?」


わぁ!

これは可愛い。

サイズもぴったりだな。


「クレア、ちょっと回ってみて」

「はい」


そういうとクレアは回って見せた。

制服のスカートがひらりとなった。

あっ!

下着はいてないじゃん。

おれは急いで下着も注文した。

下着も可愛いものがいっぱいあった。

でも、ピンクのレースがついた下着にした。

すぐに、クレアに渡した。


これでようやく整った。


「ナターシャ、そろそろ説明してくれるか?」

「はい、わかりました」


そういうと、ナターシャの顔が真剣になった。


「この都市は200年前に一度沈んでいます」

「ああ、水の下に街が見えた」

「はい、いまの街が復活したのは100年前。アオイさまと同じ世界から召喚された神野(じんの)さまという方が復活させたと聞いています」

「そうなんだ」

「でも、この都市がまた沈没する危機に陥っています」

「なんで?」

「100年前から毎日のように水のチェックをしております」

「そうなんだ」

「それが、ここ3日ほど前から水があがっているのか建物が下がっているのかわかりませんが異常を感知したようなのです」

「え? それは大変」

「はい、それでまた異世界から召喚して助けてもらおうと召喚呪文をかけたところ、アオイさまが召喚されたということです」

「ええええ!? でも、おれなにもできないよ」

「いえ、そんなことはございません。なにかしらアオイさまはわたくしどものお力になってくださる方です」

「ええ、そうなの?」

「はい、自信をもってください」

「あ、うん」


おれになにができるのだろう。

ほんとうに、この都市を守れる力なんておれにはあるのか?


「今日のところはゆっくり休んでください」

「あ、うん」

「明日は研究室に案内いたしますので」

「研究室?」

「はい、アオイさまの力が発揮できるところだと思っております」

「ええ、そうなの?」

「はい、それではわたしは失礼いたします」

「え? 一緒に生活するんじゃないの?」

「はい、クレアがいますのでわたしは隣の部屋におりますのでなにかありましたらお呼びください」

「うん、わかった」

「では、あとはクレアさんとごゆっくり」

「あ、うん」


え?

どういう意味?

ナターシャはいってしまった。


「アオイ、お風呂の準備ができました」

「うん、ありがとう」


今日はいろいろなことがあって疲れたからお風呂に入って休もうかな。


「じゃあ、入ってくる」

「はい」


おれはお風呂にいった。

扉はすべて自動で開くようになっている。

近代的だ。

お風呂場に入ると、服が消えた。

え?

どういうこと?

自分で脱がなくても勝手に脱げるの?

恐る恐る中に入った。

すると、シャワーのお湯が勝手にでてきた。

すごいな。

おれはシャワーに近づいた。

ふぅ。

今日は疲れたな~


すると、お風呂場の扉が開いた。

え?

そこにはクレアが裸で立っていた。


「クレア?」

「はい、お背中を流しにきました」

「えええええ!?」


でも、これっていいの?

アンドロイドだからいいのか?

いや、おれのここ(むすこ)が大丈夫なのか?


「じゃあ、お願いするよ」

「はい」


そういうと、クレアは手にいっぱいの石鹸の泡をもちおれの背中を洗い始めた。

ええええ!

手であらうの?

手だとちょっと柔らかすぎて気持ちよすぎるんですけど~


「アオイ、この強さで大丈夫ですか?」

「あ、うん」


クレアは、おれの腕を持ち上げて洗い始めた。

そして、足も洗い始めたときはさすがに声がでてしまった。


「あっ!」

「アオイ、痛かったですか?」

「いや違う、ごめん大丈夫だよ」


おれのここ(むすこ)も洗おうとしたが、さすがに遠慮した。


「クレア、そこは自分で洗うよ」

「そうですか」


洗い終わって湯船につかっていた。

その間、クレアが自分の体を洗っていた。

その姿をおれは湯船をつかりながら見ていた。

いい、眺めだ。

クレアも湯船に入ってきた。

これが毎日続くなんて幸せだ。

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