第2話 祖父母
「お帰り、疲れたろう少し休むかい。」二人を祖母が優しく出迎えた。
「うん、大丈夫だよ、先にお墓参りに行ってくる。」
ペットボトルに水を入れ、裏山に続く細い山道を登ると一段高い所に古い寄せ墓と一回り高いモニュメントに山田家の先祖が眠っていた。持ってきたペットボトルの水をかけ寄せ墓とモニュメントを軽く清掃して花を添え。水鉢に水をお供えして高校入学と中学入学を報告した。その先に村人たちのお墓が立ち並び、小高い丘からは眼下に虫明湾、瀬戸内海に浮かぶ小舟と漁船、本州から四国へと行き来する観光船、大きな貨物船も見えた。水平線に沈む夕日が兄弟の未来を明日を祝福するかの如く逆光して西の空を真っ赤に染めていた。かずともはやともここから見えるこの景色が好きだった。しばらくして、山を下り家に着くと祖父母は揃ってリビングでニュースを見ていたが 二人に気がつき準備していた入学祝を二人にくれた。そして、祖父は「儂はこの地で生まれこの地で育った。だから
翔ベ! レザー新高校一年生 瀬戸内 風人 @setouchifuuto
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