#120 【ゆーみんの切り抜き集】アリスのドラファン3
2020年7月22日、アリスちゃんねるにて配信より。
「えー、3日連続となるドラファン企画も今日が最終日となりました」
【4以降は?】
「4以降はスイッチでのリメイクが無いので⋯⋯エミックスさん、リメイクまだですかね?」
【たしかに】
【そういや4以降のリメイクってあんまりないな】
「4と5はファミステ3でリメイクあったけど⋯⋯3Dグラフィックなんだよね。 まああれもいいんだけどやっぱりドラファンは2Dリメイクがいいなー」
【わかる】
【3Dもいいけどね】
【でもHD2Dリメイクとか早くやりたい】
「ですよねー。 で⋯⋯今回3日連続でこのドラファンをやってきた訳ですが、今度というか来週発売される新作ゲーム『ロールプレイング・アドベンチャーワールド』の先祖のひとつが間違いなくこのドラファン3なんですよね」
【ああ見てて思った】
【キャラメイクゲーが3に似てた】
「ロールプレイング・アドベンチャーワールドって最近のRPGでは珍しいくらい主人公に個性が無い、プレイヤーが好きに作るゲームなんですよね」
【なるほど】
【たしかにドラファン3に似ているな】
「こういう無個性主人公というか、プレイヤー自身の投影キャラゲーってむしろ最近だとRPGより狩りゲーやFPSなんかに多い印象かな?」
【RPGなのにキャラ重視になったからな】
【自分で演じるゲームは少なくなったよね】
【最近のRPGは自分じゃないイケメンの活躍をながめるゲームになったからな】
「だからなのかな? 最近でも手軽に出来て自分自身や好きなキャラを作って遊べるこのドラファン3がいまだに根強い人気なのはさ」
【なるほどなあ】
【最近のRPGにない楽しみがあるのか】
【キャッチコピーに「一番愛された」ってのがあったなあ】
「『一番愛されたドラゴンファンタジア』か⋯⋯。 それってほとんど全RPGで一番ってことだよね」
【どうかな?】
【ワイはファイサー派】
【ゼルガが好きなワイ】
【ANOTHER一択】
「ははは! 皆さんにも推しゲーがあるみたいですね! いいじゃないですか、それで。
ボクはドラファンが一番好きだけど、ファイナル・サーガも大好きですから」
こうしてアリスのドラゴンファンタジア3の冒険が始まったのだ。
( ~中略~ )
「まあ今回は勇者はボクで⋯⋯セクシーガールでいいよね? 岩運び50回とか苦行だし」
【まな板が何か言ってるw】
【その絶壁でセクシーな無いwww】
「ほら貧乳はステータスだから」
【謎理論で草】
こうしてセクシーガールな勇者アリスが生まれたのだった。
「しかしこうやって16歳になると魔王討伐に家を追い出されるのって、すごいスパルタだよね⋯⋯」
【せやなw】
【毒親かな?】
【ニート絶対ゆるさない親w】
「夫が戦死しているのに息子まで旅立たせる⋯⋯どう思ってるんだろ、このお母さん?」
【いちおう小説版だと勇者が行くと言い出して聞かないからだぞ】
【そんな息子を悲壮な覚悟で送り出す母だぞ】
「そっか、小説版だとそんな設定なんだ」
こうしてアリスは王様から50Gと仲間用の武器をもらって旅立つのだった。
( ~中略~ )
「さあここからがドラファン3名物の、ルイーザの酒場です」
【キャラメイクの時間だ】
【誰作るの?】
【そらマロンとエイミィとルーミアだろ】
「ええ、みなさんの予想通りその3人を作ります。
でもどの職業にするのか?
みなさんならどうしますか?」
【王道のゆせそま】
【ゆぶまま】
【ゆあああ】
【ゆとぶそ】
【ゆととそ】
「ああやっぱり多くの意見がありますね。 そう、これこそが未だにドラファン3が好きな理由です。
この最初のメンバーに正しい答えなんか無いんです。
プレイヤーの数だけ理想のパーティーがあってそれを自由に選べるゲーム。
それがこのドラゴンファンタジア3なんですよね」
【いいこと言う】
【でアリスの理想は?】
「うーん王道の戦士・僧侶・魔法使いもいいんだけど⋯⋯。
ハッキリ言って戦士って序盤いらない子なんですよねー」
【無情で草】
【戦士最弱説】
【やっぱ武闘家よ】
【リメイク版なら盗賊一択】
「そうなんです。 この最初に選べる物理アタッカー職の中で戦士がダントツで使いにくいんです。
でも公式では戦士推しなんですよねー」
【せやな】
「その理由をボクなりに考えました。
僧侶や魔法使いは魔法があるからそれを使わせるために選ばれるのは当然。
じゃあ戦士と武闘家、あとリメイクだと盗賊の中からなんで戦士が選ばれるのかって話なんですが⋯⋯。
単純に戦士って他の職業よりお金がかかるんです」
【いらない子の理由がそれだよなあ】
【武闘家なんかほとんど金かからんし】
【盗賊は素早くて防具いらんくらいだからな】
【商人は候補にすら上がらないw】
「そうなんです。 この中で一番素早さ低くて素の防御力低い戦士って、強さは装備品で決まります。
で⋯⋯それを買うのにお金を貯めないといけない。
すると金策で自然にレベルも上がるんです。
つまり公式が戦士推しなのは、新しい街に行くごとにちゃんとレベルを上げてそして買い物して装備して強くなるという、RPGの楽しさを自然にわかってもらえる職業なんですよ!
これが武闘家だった場合は買い物の楽しみも無いので」
【なるほどだから初心者向けなんだ】
【プレイヤー全部が攻略本見てるとは限らんしな】
【昔は街に行くごとにちゃんと装備更新してたなあ】
「でもだんだん慣れて何周もこのゲームで遊んでいると、どこへ行くのにだいたいこのくらいの強さが要る⋯⋯てのが把握出来てくる。
するとどんどん効率プレイになってきて金稼ぎに時間のかかる戦士よりも武闘家とかが選ばれるようになるんだ」
【プレイスタイルしだいか】
【武闘家は上級者向けなんだな】
「だから公式的には初心者にお勧めなのは戦士なんですよ。
慣れてきたら武闘家で、そしてリメイクで無双したかったら盗賊でいい。
そんな感じじゃないかな?」
【なるほどな】
【じゃあ戦士で行くの?】
「もちろん盗賊で行きますよ。 このリメイク版の当然の権利なので!
⋯⋯それに戦士と武闘家だと最初にセクシーガールに出来ないし」
【www】
【酷い理由だった】
【まあ確かにエイミィならセクシーガールだ】
【マロンもセクシーガールか?】
「じゃあキャラメイクしていきますねー」
こうしてアリスはセクシーガールな『盗賊マロン』と、セクシーガールな『僧侶エイミィ』を作った。
しかし⋯⋯。
( ~中略~ )
30分経過。
「ああクソ! また駄目だ! やり直し!」
【アリスもう諦めろw】
【これが宇宙の真理かw】
「ふざけんな! なんでセクシーガールのルーミアが出ないんだよ!」
いつまでもセクシーガールな『魔法使いルーミア』が作れず、沼るアリスだった。
【ほらルーミアはちっぱいし】
「いいかい君たち! セクシーってのはなにもおっぱいだけで決まるんじゃないんだよ! ルーミアだってセクシーなんだよ! ボクはそう思ってるんだからセクシーに決まってるんだ!」
【アリス必死で草】
【うんうんルーミアはセクシーだねw】
そして⋯⋯。
「やっと出た──! セクシールーミアちゃん来ました!」
【1時間くらいかかったなw】
【こんなに出ないのか?】
【いや普通はもっと早く出るだろ】
【アリスの運が腐ってるだけだw】
「へーんいいもん! こうしてルーミアが来てくれたからもういいもーん!」
こうしてアリスはようやく理想のパーティーを編成して冒険に出るのだった。
( ~中略~ )
「来週発売する『ロールプレイング・アドベンチャーワールド』の製品版ではルーミアとだけじゃなくて、姉さんともエイミィさんとも遊べると思うから楽しみだね」
【お?その二人も参戦か!】
「たぶんね。 他のホロガーデンのメンバーはわからないけど⋯⋯」
【ホロガーデン西の連中はな⋯⋯】
「ナージャさん、あくみんさん、ジュエルさんは、ほとんどゲームしないVチューバーだからなあ⋯⋯ボクとはぜんぜん面識がないです」
【マロンはよくコラボしているけどな】
「そうみたいですね。 でもボクは一度も会ったことの無い人とコラボするのって苦手なんですよねー」
【まあアリスは陰キャだしw】
【マロンのコミュ力がお化けなだけw】
「ここ最近の姉さんの配信ってほとんどナージャさんの作ったゲームのテストプレイだったしね」
【あれか】
【あれシンプルで面白そう】
【ワイもやってみたい】
「あれ? ナージャさんの『スライム共食いゲーム』の製品版ってもう配信されて無かったっけ?」
【え?】
【マジで!?】
【ほんとだ! もう売ってる!】
【500円か安いw】
【作るだけじゃなくて宣伝もしろナージャw】
「ナージャさんってゲームは遊ぶじゃなくて作る専門ですからね⋯⋯。
でもプログラムとかできるのは尊敬しますね」
【アリスもゲーム作りたいの?】
「うーん自分でも作ってみたいけど、RPGツクレールですらギブだったしなあ⋯⋯」
【あれでゲームちゃんと作れる人はそうそう居ないからな】
「ボクは物語を作る才能は無いみたいで⋯⋯けっきょく最後までどころかプロローグすら作れませんでした」
【ルーミアにシナリオ書かせろw】
【それだと超展開クソゲーになるなw】
「そっか⋯⋯誰かと協力してもいいんだ」
【アリスもゲーム作るのか?】
「そうですね。 いつか。
でも1人じゃ無理だし、誰かと一緒になら挑戦してみたいな」
そう夢を語るアリスだった。
( ~中略~ )
「でも今はユーザーでいいや。 だって神ゲー確定の新作が来週発売だしね!
⋯⋯ボクと姉さんとエイミィさんとルーミア。
この4人で冒険できるといいな⋯⋯」
そう来週の新作ゲーム『ロールプレイング・アドベンチャーワールド』の発売を心待ちにしながら、今はドラファン3の冒険に出発するアリスだった。
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