#119 【ゆーみんの切り抜き集】アリスのドラファン2

 2020年7月21日、アリスちゃんねるにて配信より。


「え~、昨日はめっちゃルーミアに怒られて凹んだけど、なんとか許してもらえたので気を取り直して今日はドラファン2をやっていきたいと思います」


【ゆるしてくれたのかw】

【ルーミアは寛大だなあw】


「あっはっは、ルーミアは天使だからね!

 ⋯⋯でも2日連続で怒られるのは避けたいので今回の勇者の名前はアリスはやめにします」


【あれアリスじゃないの?】


「ん~と、2は固定で3人パーティーだからね。

 それでボクの名前入れると⋯⋯姉さん、エイミィさん、ルーミアで、誰かひとり仲間外れになるし」


【マロンでよくね?】

【マロンリストラでw】


「それも考えたけど、絶対あとで怒られるやつだから、それ。

 姉さんと⋯⋯あとエイミィさんにも」


【そうかエイミィもかw】


「なので今回のキャラネームは⋯⋯。

 ローザシアの王子は『マロン』で。

 サルマトリアの王子は『エイミィ』で。

 そして! ルーンブルクの猫耳王女はもちろん『ルーミア』です!」


【www知ってた】

【公式猫耳姫ルーミアだwww】


「お姫様が魔王の呪いで猫にされるとか、ホリィさんはいろいろ時代の先を行ってる人だよねー」


【ほんまそうw】

【だよなw】


「ホリィさんって1だとGPS持たせて束縛しようとするヤンデレ・メンヘラ姫で。

 2だと猫耳とかミストドレスなんかはシースルー衣装だし。

 3だとビキニアーマーや遊び人が賢者になったりとか子供の性癖壊しにかかってるよね!」


【いわれてみればw】

【お世話になりましたw】

【ワイがはじめてビキニアーマーを知ったのはドラファンだった】


「後のシリーズだと妹のヒロインとかツンデレヒロインとかも居てさ、でもその発売時期だとまだまだブームになってないんだよね」


【むしろドラファンがブームを作った?】


「かもね。 まあホリィさんが時代の先を一歩も二歩も行ってただけで」


 こうしてアリスのドラファン2の攻略が始まった。




( ~中略~ )




「まずエイミィとルーミアが仲間になるまでは戦闘は全逃げで行きますね」


【RTAかな?】


「べつにRTAじゃないよ。

 これは個人的なボクのこだわりで⋯⋯ほら、3人の経験値が揃ってないとなんか気持ち悪いでしょ?」


【わかるw】

【たしかにw】


「3だったら転職とかで経験値リセットされるから、どうやっても経験値そろえるプレイができないからあんまりこだわらないけど、2はこうやって簡単に出来るしね」


 こうして開始5分もたたずに第2の仲間『エイミィ』と合流した。


【エイミィ:やったーマロンにあえた♪】


【エイミィ見ててワロタ】


「おやエイミィさん、こんばんはです。

 このエイミィは貧弱でかよわいので、屈強なマロンに守られるヒロインポジなので」


【エイミィ:アリス、グッジョブ!】


【エイミィ何やってんのw】


 そして本当にエイミィはあらぶる猿の群れからマロンに守られるのだった。

 ⋯⋯そして!


「やっとヲ―の鏡をゲットです! 待っててねルーミア!」


 そしてアリスはルーミアを猫の姿から元に戻したのだった。


「猫の時も可愛かったけど、やっぱり人間だともっとカワイイよね!」


【せやなw】

【ルーミアならなんでもいいくせにw】


「そうだよ。

 ⋯⋯で、このルーミアことルーンブルクの王女って公式絵だといつもフード被ってるでしょ?」


【そうだね】


「⋯⋯で、これはボクの妄想なんだけど実は呪いがちょっとだけ残ってて猫耳がある。 それを隠す為にあのフードをいつも被っている⋯⋯というのはどうだろう?」


【その解釈はあたらしいw】

【妄想がはかどるw】

【アリスの好みじゃねえかw】


「ホリィさんって原作者は答えをハッキリとは書かないんだよね。 いつもプレイヤーの想像に委ねるっていうかさ、だからこんな解釈でもアリなんだよ!」


【アリだなw】

【あたらしい発見ですねw】


「よーし、これで3人揃ったので攻略を始めますね!」




( ~中略~ )




「このドラファン2、とくにこのリメイク版では、まず最初にするのがコレ! スロットです!」


【いきなりギャンブルで草】

【スロットかw】

【スロカスのジュエルみたいな事を言うw】


「もらえる景品はどれもいいんだけど⋯⋯リメイクのせいでぶっ壊れになった神器がここにあります」


【メイジロッドだな】

【杖だなw】

【杖一択】


「みなさん詳しですね。

 このメイジロッドはオリジナル版だとハッキリ言って産廃でした。

 使うと攻撃魔法の効果なんだけど⋯⋯殴った方がマシという火力で。

 しかしリメイクでその攻撃魔法が単体対象からグループ攻撃魔法になりました!

 それに合わせてこの杖の効果も変わったのです!」


【でも後で買えるのでは?】


「買えますね。 でもその時になるともうその火力はだいぶ見劣りするようになるので、今この時に手にいれるのが楽しい武器なのです!」


 そしてスロットに挑むアリスだった。


「ここに来るまでにチケット集めてたら3~4枚くらいはあるので、どんどん引いて行きましょうね」


 くるくるくる⋯⋯ピ。

 くる⋯⋯ピ。

 くるくるくるくる⋯⋯ピ。


 チャンチャン、チャンチャン、チャララララー♪


「⋯⋯はい、ゲット」


【目押し完璧で草】

【なんでできるんだよ!】


「ふっふっふー実力です!

 ⋯⋯と、言いたいけど実はこれチートなんです」


【改造?】

【チーターアリスw】


「昔はよく美異夢さんのRTA動画のスロットのシーンに合わせてボタンを押して練習しました⋯⋯が、成功率は低かったです」


【そらそうだ】


「で⋯⋯今の時代はスマホのアプリに、このドラファン2のスロットのタイミングを教えてくれるツールが存在するのですよねー」


【おもいっきりズルしてて草】

【卑怯すぎるwww】


「いやー、べんりな世の中になったものよのう」


【ゲームで聞くセリフだそれw】

【さっきそこでセーブするときに聞いたセリフw】


「⋯⋯きみたち、ボクにはまだスロットのチケットがあと3枚残ってる⋯⋯この意味がわかるかな?」


【わかったw】

【これは酷いwww】


「さあ楽しいガチャの時間だ!」


 その後メイジロッド2本とゴールドパスを手にいれるアリスだった。


「これがこのゲームの序盤最強のムーブです。

 メイジロッド3本で敵を殲滅し、そしてゴールドパスで今後の買い物は全部割引です」


【酷いインチキをみたw】


「だってこのゲームの主人公たちは国の王子や王女なんだよ! このくらいの優遇処置で旅立つのが本来の姿なんだよ!」


 こうしてアリスはメイジロッド3本でごり押しながら疾風の塔を目指すのだった。


「ふー、気持ちいい! この時がこのリメイク版のドラファン2で一番楽しい時かもしれませんね!」


【こんな楽なゲームだったのかコレw】

【バランス完全に崩壊しているwww】

【本来ここで持つ武器じゃないしな】


「しかし、この楽しい時間もあと少しなんだよねー。

 ドラファン2はヌルゲーのリメイクになってもそんなに甘くないから」


 このアリスの無双が続くのは船に乗るまでだった。

 そこではメイジロッドが効かず眠らせてくるモンスターがはびこる大海原だったのだ。




( ~中略~ )




「さて港町に着きました! ここに来たらすることは一つだよね!」


【船入手かな?】

【違うだろw】

【ああ、お楽しみイベントかw】


「そう! この港町と言えば、このパフパフ娘ですよ!」


【やっぱりアリスだったw】

【どうしてこの子はエッチがこんなに好きなんだろうw】


「では始めますね! このイベントはオリジナルだとルーミアが死んでないと出来ないんだけど、リメイクでは生きてても出来るようになってて、いい世の中になりました!」


 [ねえ私といいことしない?]

 [▶はい]

 [マロン「お おおう⋯⋯パフパフパフ⋯⋯」]


【www】

【マロンならそうなるwww】

【解釈一致www】


【エイミィ:ちょっとアリス! 私のマロンに何してくれとんのじゃ!】


【エイミィ激おこで草】

【エイミィに浮気がバレたw】


「ごめんなさいエイミィさん。 でもエイミィさん、いつも姉にしているでしょ?」


【いつもwww】

【マジかwwwww】

【マロンってエイミィのおぱいいつも堪能してるのかw】


【エイミィ:ちょっとアリス、マロンが私にメロメロだってみんなにばらさないでヨ♪】


「⋯⋯よし、これでヘイト回避成功」


【エイミィ:じゃあ今からそっち行ってマロンに私を上書きしてくる!】


【エイミィ単純だなw】

【エイミィ凸してくるのかw】

【行動が早いw】


「あ、エイミィさん。 お待ちしてますね!」


 この後本当にエイミィはマロンの所へ訪ねてきて、マロンのチャンネルにてコラボ配信を始めたのだった。


 ちなみにこの時のマロンのツイッターでのコメントはこうだった。


 [マロン:なんか急に来たエイミィがおっぱい押し付けてくる? でもラッキー!]




( ~中略~ )




「さあいよいよ船に乗って大海原にくり出す訳ですが⋯⋯だいたいここら辺からドラファン2は難易度が上がり始めます」


【だよな】


「なぜそう感じるのか? ボクなりの分析なんですが⋯⋯。

 ここまでの魔法の杖無双がイマイチになるんですよね」


【なんで?】


「単純に敵のHPが削り切れなくなるのもあるけど、もっと顕著なのは敵のグループ数が2から3になる事が増えるからです」


【ああなるほど⋯⋯】


「そうなるとグループ攻撃魔法の効果の杖だと1ターンで全滅させるのが無理になるんです。

 例えば⋯⋯1・1・2みたいな敵の編成だと、この2は全滅出来ても残りの1・1の2体に攻撃されてダメージがかさむんですよね」


【なるほど⋯⋯敵が減らないんだ】


「そうなんです。 だからこの辺からはグループ攻撃よりも単体を確実に倒す戦略の方が手堅い事が多いのです。

 でもそれを理解しないで今まで通り戦っていると⋯⋯」


【たいへんになるのか】


「そうなんです。 このドラファン2で全体攻撃魔法が使えるようになるのは中盤の終わり頃ですからね。

 その時には敵ももっと強くなっているから相対的に楽になった気も薄いし」


【そうだったのか】


「それからこのドラファン2が難しいと感じる原因の大半ってエイミィさん⋯⋯というか、このサルマトリアの王子が死にやすいなんですけど、これにも原因があって」


【原因って】


「まず防具が貧弱。 オリジナルだと裏技でミストドレス2着作って渡せたけど、このリメイクでは1着限定だからルーン姫に取られる。

 その結果、死因の大半である炎で焼き殺される⋯⋯」


【サルマは火耐性装備が無いからか】


「で⋯⋯このサルマ君に攻撃させようとすると、攻撃しても敵を減らせない事が多いのだ」


【そうなの?】


「うん。 必殺の上級攻撃魔法はオリジナル版だとゴミ火力で使えないし、リメイクだといい火力になったけど前は全体攻撃だったのが今回はグループ攻撃にナーフされちゃったし、即死魔法は外すと敵のHPそっくりそのまま残るしで反撃されるリスクがギャンブルで」


【なるほど】


「ようはサルマ君は敵を減らす事が苦手なのに、攻撃すると反撃されて死ぬ。 ⋯⋯という図式になる」


【いつもの光景だw】


「それでボク考えたんだけど⋯⋯いっそ防御させた方がマシな時が多いんだよね。

 それかパワーシールドの効果を使って自分を回復するか」


【あるあるw】


「このドラファン2の後半のダンジョンってホント消耗が激しくて、最後までMPがもたない事も多い。

 だから回復魔法にも頼れない。

 そこでこのパワーシールドをもっと積極的に使わせて、出来るだけMPに頼らないパーティー全体を消耗させない戦略が重要になってくる」


【そうなのかー】


「たとえ敵を全滅させるのにターン数が多くかかったとしても、結果としてHPもMPも使わなければ大勝利なんだ」


【シビアなマネジメントだな】


「そうなんだよ。

 だからこのサルマ君の中盤以降の仕事ってアタッカーじゃなくて実はタンクなんだよね」


【サルマがタンクw】

【ワイの知ってる印象と違うw】


「サルマ君は攻撃で役に立たなくても生きてるだけで大活躍なんだ。

 みんなもそれを知ってほしい」


【こうして聞くとホントに難しいのな2って】


「そうなんだよ。 ドラファン2って出来ることが少ないのに状況判断と対応がシビアで。

 そもそも最適行動でも駄目なときはとことん駄目で⋯⋯。

 おまけにタンクとかいう地味な戦術、当時は誰も理解できてないし⋯⋯。

 めっちゃ戦略性高いんだよね」


 こうしてアリスのドラファン2の戦闘講座は続いた。

 ⋯⋯しかし。


「でもまあ、このリメイクだと中断セーブが出来るせいでルーンの指輪が壊れず使い放題だからね⋯⋯」


【インチキばっかりじゃないかw】

【セコイwww】


「まあそういうプレイも出来るって話なだけで、そこまでしなくてもクリアできるように調整されたいいリメイクだと思うよ」


 こうしてアリスのドラゴンファンタジア2の攻略は続いたのだった。

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