大魔導師メフィスト
そんなわけでワタクシ、大魔導師メフィストの錬金術によって、皇帝陛下の皺くちゃジジイボディはピチピチツルペタ幼女ボディに変貌を遂げたのでした。
めでたしめでたし。
「なんじゃ!?わしの身体が童女になっておる!!」
ああ、鏡の前で驚愕に目を見開く姿すらも美しい。
やはり仕えるにあたっては最低限幼女であることは絶対条件ですね。
天は人の上に人を作らずと死んだ師匠がよく言っていましたが当然だと思います。
だって人の上にはすでに幼女がいるのですから。
天は幼女の上に人を作らず。
何人たりとも、幼女の上に立ってはならないのです。
ですから、人の中ではそこそこ上位に位置すると自負するワタクシが仕えるのであれば、幼女以外にはありえません。
皇帝もまた、ワタクシとは違った分野で人の上に立つものだと思いますがまだまだ70年しか生きていないヒヨっ子です。
ですが身体にはガタが来ていたようなのでちょうどいいタイミングでしたね。
これを期に幼女になっていただければ、すべてまるっと解決です。
ああ、可愛いですね。
そのくりっとした眼に見つめられては、自然と頭をたれて地面にこすり付けたくもなるというものです。
そのつるりとしたかかとでワタクシの頭を踏みつけて欲しい。
「メフィスト、お主なんで土下座しとるんじゃ!!それよりこれはどういうことじゃ!」
幼女たるものもっと純真無垢な話し方をしてほしいものだが、のじゃロリもまた一興。
「陛下、申し上げたはずです。ワタクシが選ぶ延命の手段を選べば、今までのお姿を捨てることになると」
「わ、わかっておったが、これは、なんか、想像と違う……」
「ワタクシの想像とはピッタリでございます」
「そ、そうか。なら、いい、のか?」
「はい、完璧です。もう陛下のお側から一時たりとも離れたくありませんね」
「お、お主、前々から思っておったが童女趣味か?」
「いえ、陛下。ワタクシはただ少しばかり子供好きなだけでございます」
皇帝陛下ペロペロ。
はぁはぁ幼女の香り。
幼女の吐いた息を吸い集めよう。
すぅぅぅぅ、うっ、ぐっ。
「ごほっごほっ」
ワタクシとしたことが、陛下のお吐きになったブレスを吸いすぎてしまいました。
ああ楽しい。
もっと早く陛下を幼女に改造すればよかった。
「なんか先ほどから背筋に鳥肌がたってしょうがないのだが」
「それはいけません陛下。ワタクシが身体をさすって温めて差し上げましょう!」
「いらんわ!!やっぱりお主かなりヤバ目の童女趣味じゃな。わしの身体をこんなちんちくりんにしよって!!」
ああ、怒った陛下マジ天使。
どうかその怒りのリビドーをこの下僕めにぶつけてはもらえないだろうか。
「くっ殴りたいが殴っても喜びそうじゃ……」
正解です。
お見事です陛下。
その後、帝国は2000年以上栄華を極めた。
皇帝は幼女の姿から成長することは無く、その傍らには常に一人の魔導師が寄り添っていたそうな。
皇帝陛下が幼女におなりあそばれた 兎屋亀吉 @k_usagiya
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます