第8話

俺はこの蒼い珠が付いているネックレスを別の店で鑑査してもらうことにした。


「ここから宝石店っと」


検索サイトで調べてみると、あまり数が少ないが数件ヒットした。


「昨日行った宝石店【微睡み】がここから1番近く、2番目に近いのは……」


店の名前を見たとき俺は謎の既視感に襲われ、記憶を振り返る。



――――――そういえば今日なつきの誕生日だよね


――――――えぇそうよ。よく覚えてるね


――――――ケーキとかじゃないけど、これもらって欲しい


小さな手のひらの上には少し子供らしくない“指輪”があった


――――――なにこれ?


――――――その…お父さんが女の子は指輪が好きだぞって言ってたから……


――――――ありがとう、しゅう


――――――うんうん、こちらこそ受け取ってくれてありがとう


2人の子どもらしい桜のような優しい笑顔が咲く


「そうか……」

「記憶の場所か……」


スマホに書いてあった宝石店の名前は【四季】

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