第6話 Jアラート

突如男の携帯がけたたましく鳴る。

男は寝ていたが夜中に飛び起きる事となった。


携帯を確認するとJアラートのようだった。

壁が薄いので子供達も何事かと起きてくる。

北にある某国がミサイルを発射したとの事だった。


こういう場合でも最近はもうNHKなど見ない。

テレビで民放をつけると弾道ミサイルが発射された事、

建物の中、又は地下に避難する事を無限ループのように放送していた。


男は明日、夜間にシステムのリリース作業を控えていた。

もう日が変わった夜中なので実質は今日である。

リリースは事故が起こらないよう慎重に作業する必要がある。

その為にはきちんとした睡眠が必要なのだ。


男は怒りを覚えて悪態をついた。

「くそっ、こんな時間に起こしやがって!引き返して爆発せいや!」


少しして、男はまさか家にピンポイントでミサイルが落ちることは無いだろうと、家族に就寝を命じ、自分も横になった。

寝入るまでと老眼鏡をかけ、スマホゲームのデイリーミッションを少し消化した後、いつの間にか寝ており気づくと朝になっていた。


朝食を取りながら朝のニュース番組で、弾道ミサイルは某国に戻って爆発したと放送されていた。

さすが某国。奴らの技術じゃそんなものだよ。と男は思った。


インターネット上ではなぜ弾道ミサイルの軌道が変わったのか?がホットな話題となっていた。


人的ミスなどの憶測もあった。

やはり技術力不足との書き込みが一番多かった。






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ファンタジー小説も書いています。

https://kakuyomu.jp/works/16817139558358317347

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