第8話 さあいよいよ、観光の始まり?!
小原駅を通過してしばらく行くと、最後の停車駅、亀甲。
亀の形をした駅舎が有名な駅です。
アテンダントさんは、もちろん、この駅舎を案内してくれます。
進行方向左側に、謎の巨大亀がいるって塩梅ね。
駅構内には、なぜか食堂も営業しています。
巨大亀の駅を出ると、あとは佐良山、津山口(旧中国鉄道の終点)を通過し、終点の津山に。アテンダントの最後の案内は、さあ、これから皆さん、美作観光を大いに楽しんでください、という趣旨のもの。
旅先の人は、旅情を掻き立てられようものでしょう。でもまあ、こちとらは、美作観光どころか、津山市内の吉井川にかかった橋さえも滅多に超えず、津山駅前だけで津山滞在が完結してしまうという塩梅ですから、何だかな・・・。
それにしても、こちらのロングシートのほうが、ボックス席よりかえって快適に座れているような気もしないではない。足が延ばしやすいし、しっかり椅子に合せて座れば、案外快適にできているなと感じる。
やっぱり、明治時代の列車の一等車や二等車がいわゆる「長手腰掛」、一見見た目はロングシートとしていたその理由が、よくわかる気がしてならない。
結局、1時間少々座っていて、まったく疲れを感じなかった。
津山には、定刻の14時12分に到着。
アテンダントの女性に挨拶し、「頑張ってください」と笑顔で見送られました。
帰りもこの列車に乗ると告げると、どうやら別のアテンダントが乗務するらしい。
まさかひょっとして、あのときのおねえさんかも・・・。
そんな予感がした次第ね。
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