第43話 合成発動! なんじゃこりゃー!!
ガチャ要素が強いRスキルに翻弄されたが、合計-3であれば良い勉強になっただろう。もう
僕は再びキャラクタークリエイトをして、引かれたマイナス部分を元に戻す。
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《ユーザー》
[名前]
[種族] 人間/男/童貞
[年齢] 17歳
[身長] 181cm
[体重] 65kg
[
《ステータス》
駒田 健 Lv.20
[能力値] ポイント0
[固有スキル] キャラクタークリエイト
[スキル] 逃走、急所突き、合成、短剣術、反映
[称号] ホーンラビットの殺戮者
幸運の持ち主
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【本日のクエストは
新しい討伐対象に待ち遠しさと不安さが交差する。ホブゴブリンということは、ゴブリンと変わりはないのだろう。
ただ、"ホブ"と名前に付くぐらいだから別の何かではある。ひょっとしたら知能が高いあのゴブリンなのかもしれない。
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【デイリークエスト】
[クエスト名] ホブゴブリンの討伐
[討伐数] 1体
[制限時間] 8時間
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今回は制限時間が長めに設定されていた。8時間もあればホブゴブリン1体は楽に倒せるはずだ。
玄関に向かうとゴブリンの首飾りが今日もチラチラと見ている。いい加減使う機会がないため、そんなに見られても困る。
「よし、この時のために貯めたお金を使うか」
貯まった10万円を使用して武器を合成する予定だ。きっと強い武器になるだろう。
ホーンラビットのトングとゴブリンの棍棒の片手ずつに持つ。
【スキル:合成を発動させますか?】
僕は頷くと目の前に置いてあった10万円とホーンラビットのトング、ゴブリンの棍棒が消える。これでさらに強くなれる。
そう思っていた僕の目の前で、光の粒子が何かの形に作られる。持ち手は細長いが先端がどこか歪な形をしているものに驚きを隠せない。
「釘バット……?」
目の前に現れたのは、バットにホーンラビットの角がびっしりと引き詰められた釘バットだった。
見た目からして殺傷性が高くなった打撃用の武器になった。イメージ的には鬼の金棒に似ている。
僕は釘バットについているQRコードを探す。
「棍棒と同じなら持ち手の裏に――」
――ドン!
釘バットは僕の力で持ち上がらず、そのまま玄関の床に大きな穴を開ける。
どうやら僕は合成ミスをしたようだ。
その場で落ち込む僕に対して、ゴブリンの首飾りはニヤニヤと笑っているように感じた。
「ああ、もうこれで終わりかよ」
クエストを諦めて座り込んだ僕は釘バットの持ち手にあるQRコードを見つける。
せっかくだからと、スマホをかざすと釘バットの詳細画面が現れた。
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[装備品] オーガの角金棒(武器)
効果
スキル:威嚇
説明 オーガが持っている金棒がモチーフになった鈍器。攻撃性を重視しすぎて重くなってしまったのが特徴。その重さは約70kg。この金棒を持った奴に出会ったら、全力で逃げろ。そう伝わっている恐怖の武器だ。
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