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「迷子の国」もそうなのですが、心象風景をファンタジーの形にする筆致がすごいなぁ、という印象です。
十代、親との距離がほんの少し開いて、もう昔の自分のいた安らげる場所とはちょっと違う……そんな気持ちがいつも心の何処かにあった時代があります。それを旅に例えられているのかなぁと感じました。個人的な感想なのですが……。懐かしく昔の事を思い出しました。
旅……元いた場所から成長するきっかけになりますね。子どもの頃――今もちょっとそうなのですが――旅行から帰ったら部屋が小さく見えたり、家が自分の家でないような違和感を感じてしまうんです。今思えば、それだけほんのちょっぴり成長している証拠ですね。
銀色のインクから散る光、魚の群れ……本当の意味で幻想文学だと感じています。素敵です。
作者からの返信
秋色さま、
コメントありがとうございます!
幻想文学に憧れている人間なので、そのように言っていただけると本当に嬉しいです。
主人公の少年は子供の頃の私自身を投影していて…
(子供の頃、男の子みたいだったのです💦)
秋色さまが書かれているように、親との距離感の変化を描いた作品です。
あの頃からずっと、自分の心が親のいる場所に戻れなくなっているような気がして、同じように感じている人たちがいたら……と書いたものなので、いただいた言葉がとても胸に響きました。
この作品の小学生男子のように時々子供っぽい話し方で
秋色さまの所にもコメントをしてしまう時がありますが…
「ああ今は子供の精神状態で漂っているんだな」と
どうか温かい目で見ていただけると助かります(^_^;)
また読ませていただきましたー。
これは、すごく好きです! お母さんが不思議なことをやっていますが、子どもがスムーズに戻ってこられるようにと、現実にありそうな日常的処置……。たとえば、おつかい内容を忘れないようにメモを渡すとか、そういう一環のものに思えました。
冒頭の風景描写も素敵ですね。私も子どものころに河川敷の石を辿って不思議の国へ遊びに行っていたのですが……いつの間にやら行かなくなりました。戻ってこられて良かったです。
作者からの返信
崇期さま、
コメントありがとうございます!
冒頭シーンは「風景描写を頑張らねば!」と背伸びして書いたので、素敵と言っていただけてとても嬉しいです。
現実的にありそうな日常処置……! そうなのです!「ちゃんと帰ってきなさいね」というお母さんの想いとか……でも子どもはそんな親の気持ちなんてスルーしてあちこち寄り道しちゃったりして……(おつかいのメモごと失くして買い物せずに戻り母に説教されたことを思い出しました ^_^; )
子どもの頃の崇期さまは河川敷から不思議の国へ遊びに行っていたのですね。すごくわかります。綺麗だったり不思議な形の石とか探しているとあっという間に時間が経ってしまいますし……無事に戻ってこられてなによりです。
これからも時々、崇期さまの所にお邪魔すると思いますが、どうかよろしくお願いします!