第83話 始祖なメイドは色々と大変



 暇だ、とっても暇だ。


 この時間があれば一体どれだけ、アイリス達と肌を重ねることができただろう。



 リアはソファに溶けるように寝そべり、ぼんやりとした感覚の中そんなことを考えていた。



 室内では乾いた木製のテーブルを小刻みにリズムよく叩く音が聴こえ、その音と合奏するかのように時計の針が刻一刻と時間を刻む音を奏でている。



 時刻は昼頃だろうか? もしくは夕方?


 吸血鬼であるリアを朝一から労働させ、命の危険になれば守って欲しいなどなんと図々しい王子か。


 今日で3日目。

 早くも、この依頼を引き受けたのは間違えたんじゃないか?と思い始めていた。

 だが、未来の理想郷を完璧な形で創る為に、も必要な苦労だと割り切ることにしたリア。


 何となく、視線を執務室に腰掛けるレクスィオとその対面で話しをする専属侍女のゾーイへと送る。



 (閃いた! 明日からアイリスかレーテをここに連れてこよう! もしくはセレネを愛でるのもいいかもしれない。 この3日間、生活サイクルがズレちゃったせいで、寝てるアイリス達を愛でることしか出来なかったから妙案だわ! ふふ……それなら、この退屈な時間も素晴らしい癒しの時間に変わる筈よ)



 そんなことをリアは、メイド服姿でだらけきって考えていると意識の片隅に扉の閉じる音が聴こえてきた。


 どうやら、またしてもゾーイがレクスィオに何かを頼まれたようだ。



 「あー……リア。 比較的安全な執務室とはいえその体勢では、何かあった際すぐに対処は出来ないんじゃないか?」


 「大丈夫よ、領域内だから」



 頬を書きながら苦笑するレクスィオに、リアは姿勢を変えることなく口だけ動かす。

 現にレクスィオの執務机とリアの距離は【戦域の掌握】半径8m以内に収まっており、プラス2m程は余裕がある状態だ。


 2mあれば、突然の襲撃があろうと魔法を行使されようと、リアならぎりぎりで対処できる範囲である。



 そんな吸血鬼の返事に分かりやすく、その顔にクエスチョンマークを浮かべるレクスィオ。

 それからリアが喋ることはなく、レクスィオも自身の業務に戻っていった為、再び執務室には静寂が生まれる。



 暫くすると執務室の扉がノックされ、気だるげに立ち上がったリアが応対する。

 だが今回に限ってはその必要はない事に気付き、扉越しにゾーイだとわかると踵を返してソファへと戻る。


 それなりに業務を頼まれていた気がしたが、もう全部終えて戻ってきたのだろうか?

 ディズニィに言っていた通り、本当に優秀な侍女ね。


 彼女……一応は先輩侍女であるゾーイと出会ったのは三日前、レクスィオとディズニィと対談し話が纏まった後のことである。






 『言葉の意味のままにございます。 殿下♪』


 リアを生意気にも名前呼びしたレクスィオ。

 本気で不快だった訳ではないにしても、今後の為に少し強めに警告を行った。



 傍からそれを見ていたディズニィは、気の毒そうな目でレクスィオを見ていた気がするが気のせいだろう。


 そんな狼狽えた王子様を置いて、頃合いを見たディズニィは扉の外へ向けて名前を呼んだ。

 すると、一呼吸挟んだタイミングで控えめなノック音が聴こえ、続け様に1人のメイドが入室してきた。


 その容姿はリアの印象に残っている。

 何故なら部屋に入る前、ディズニィと親しげな挨拶をしていたメイドだったからだ。



 彼女はディズニィの手招きに応じて、リアとレクスィオの前、正確にはリアの前まで歩き足を止める。



 「ホワイト子爵令嬢。 彼女はゾーイ、我が家門から輩出された優秀な殿下の侍女だ」



 そう紹介を始めるディズニィを他所に、リアは内心で感心の声をあげていた。


 先程は興味もなく、特に気にも留めていなかったが、いざ目の前に連れてこられると非常に可愛らしい容姿だということに気付いた。


 美人寄り……というよりは、可愛い系だろうか?



 パッチリとした水色の瞳に長い活発なまつ毛、金というには透明さがない白黄色のような髪色は、一束だけ編み込まれた可愛らしいボブスタイル。


 裾まで伸びた長い侍女服は彼女に非常にマッチしており、レーテとはまた違った良さが窺えた。



 「…………」



 そんな彼女だが先程から反応がない。

 まるで呆けてしまったかのように目を点にして、その視線を一切動かそうとしないのだ。



 「――……貴方のカモフラージュとして、侍女としての仕事をサポートする。 だから何かあれば彼女を頼るといい。 ゾーイ、彼女がホワイト子爵令嬢だ」


 「………はっ! ゾ、ゾーイにございますっ、侯爵様よりご事情は伺っております。 あ、えと、たっ頼りにしております――じゃなかった、頼ってください!!」



 第一声から非常に不安になるような自己紹介をされたが、リアは気にすることなく、精一杯に頑張るゾーイを見つつ歩み寄った。


 そして、手の届く距離まで来るとその顎に手を置き、少し上を向かせる。 顎くいというやつだ。



 「リア・ホワイトよ。 侍女の経験はないから頼りにさせて貰うわ、先輩」



 キスするかしないかギリギリの距離まで顔を近づけ、瞳を覗き込むようにしながら微笑みリア。


 そんなリアの自己紹介にゾーイは見るからに頬を染め上げ、今にも茹で上がってしまいそうな程に赤面した表情を魅せた。


 隣ではディズニィがニヤニヤと口元を歪め、レクスィオは最初こそ驚きはしたものの即座に切り替えたのか、分かりやすい程の咳払いを鳴らす。



 「上手くやれそうで安心したよ。 貴女は今後、彼女ゾーイと同室になるから何かあれば――」


 「それは却下」


 「ん……?」



 至近距離で見詰めるゾーイから手を離し、振り返るリア。



 「却下と言ったのよ。 レクスィオ、貴方を護衛する上で私が貴方の傍に居なきゃいけないのは理解できるわ。 でも私にも愛する人たちは居るの、だからどうにかしなさい」



 有無を言わせないリアの発言、レクスィオは眉を顰め悩む素振りを見せ始める。

 そうして考え込むように腕を組み、寸刻の後に重々しく頷いた。



 「……わかった。 早急に手配しよう」



 その後、終日中アイリス達と住まいを変え、昨日今日と徒歩10分とかからない距離から王城へ来た訳である。


 ちなみに、流石に王城内で住むというのはレクスィオをもってしても難しいらしく、結局はディズニィが用意してくれた別邸に住むことになった。


 侯爵家の所有する別邸ということで敷地も含め、住居自体それなりに広く居心地が良い。

 唯一の難点は掃除が大変そうということくらいで、子供のルゥやセレネからしたら広い家はそこそこに楽しめるだろう。

 何より、あれだけ大きければ多少の声は漏れない上、思う存分イチャイチャできるのは素晴らしいの一言に尽きる。 毎晩が最高の時間だわ♪



 そんなこんなで今に至る訳である。

 姿勢を変え、ソファの背もたれに寄りかかるようにして室内を眺めていると、レクスィオは机上を見詰め何やら難しい顔を浮かべていた。



 「やはり……直接見た方が良さそうだな」



 独り言のように呟き、椅子から立ち上がるレクスィオ。

 そんな王子の突然の行動に、ゾーイは瞬時に察したのかジャケットをハンガーから外しレクスィオの背後へと回った。


 決して動きが早いわけではないが、その流れるような動きは見事だと感心する。



 「視察に出かける。 ゾーイ、これを第一騎士団のレーヴェに渡してくれ。 リア――ッ」


 「どうしたの?」



 ジャケットを羽織り歩きながら指示を出すレクスィオはリアへも振り返り、何故か驚きを露わにしていた。



 「い、いや……なんでもないさ。 行こうか」



 一見、レクスィオは平然を装っているもののその動揺をしっかりと感知していたリア。


 ――だが、そんなことはどうでもいい。


 執務室の扉が開いていき、漸くこの退屈が終わるのだと、少しだけ気分を昂らせているリアは、3歩の間隔を開けレクスィオに追従するのだった。




 執務室を出てからは迷路の様に広い王城内をリアはレクスィオに追従しながら護衛騎士の一人、ディズニィの息子である愚兄と並び歩く。



 どうやら隣の愚兄レットはレクスィオの騎士であり、普段は護衛騎士の人数は4人以上がつくものらしい。


 しかし、私が同行する場合に限り最低限の2人に抑え、それ以外を騎士は効率良く回そうという話になっているみたいだ。


 ディズニィ曰く、レットであれば人数を減らしていても周りに不審に思われることはなく、逆に油断を誘えるかもしれないと、不敵な笑みを浮かべていたのをリアは思い出す。



 (レットってもしかして、実力ある方だったりするの? ……にわかには信じがたいのだけど、私が知らない何かがあるのかしら? それにしてもこの状況、前世ゲームの頃にやったことのあるRP向けなサブクエに似てて、ちょっと楽しいわね)



 暢気な事を考えながらリアは長い通路を歩き、やがてレクスィオの背中ごしに向かい側から歩いてくる一行が目に映り込む。



 真っ白の髪に黄色い瞳。

 顔立ちだけでいうなら、どことなくレクスィオに似ている。



 (ん? あれは……)



 どうやら向かい一行もこちらに気付いたようだ。


 先頭に立った少し幼い顔立ちの青年はレクスィオを見ると、その口角を厭らしく歪め見下すように眉を上げ歩くスピードを僅かに早めた。



 「おや? おやおやおや、兄上じゃありませんか」


 「……カセイド」



 どこか相手を小ばかにした雰囲気を隠そうともせず、にやにやと嫌味ったらしい笑みを浮かべる男。

 それはリアの予想した通り、話に聞いていたレクスィオの弟らしい。


 正直、見ているだけで不快になるがリアは今の自分のサブクエを全うしようと、黙って成り行きを傍観することにする。



 「ご機嫌はいかがですか、兄上。 僕は先程まで練武場で魔法の練習を行っていたので、喉が渇いてしまって仕方ないですよ。 火属性の魔法は扱うだけで、熱く感じちゃいますから。 お兄様の闇属性魔法が羨ましいです、涼しそうですもんね」


 「……機嫌はお前に会えてから良くなったよ、弟よ。 何せ私の闇属性魔法は階位が高くてな。 恥ずかしい話、制御に至るにはまだ私のレベルでは不足らしいのだ。 だからさっきまで寒く感じていたが、お前の小さくて暖かな火のおかげで、随分と心地良い気分になれたよ」



 おお、レクスィオも結構言うわね。


 最初の感じからして精神的な優位性で負けてると思ってたけど……そういえば、私と遊んだ時もこんな感じだったか。


 精神の成熟度と困難への向き合い方的に、レクスィオに軍配が上がりそうだけど。



 「……僕なんかの火系統魔法をそう言って貰えるなんて、嬉しいなぁ。 まぁ僕の髪色とか目の色とかもそうだけど、高明度な色って毎日見ると気分が晴れやかになれますから! その辺も影響してるのかな? あ、ごめんなさい! そう言っちゃうと低明度な兄上は暗いってなっちゃいますよね。 例えを間違えました、うっかりしてたなぁ」


 「構わないさ、間違えは誰にだってある。 お前はまだ成長途中にあって、これから己の未熟さと向き合いその分だけ成長すればいいだけのこと。 少し大変かもしれないが、もし、行き詰ったら兄である私に相談にくるといい。 だから気にするな、私はお前に助言を貰えたと思い、今より更に明るい人間になってみせるさ」



 レクスィオの表情は立ち位置的に見えないが、勝ち誇っているのは容易に想像がつく。

 反対に弟くんはどうか。


 (あー、あれは怒ってるわ。 全然感情隠しきれてないじゃない。 どうして煽っちゃったのかな? 話に聞いた限り、甘やかされて育った弟くんが逆境だらけのレクスィオに経験値の差で勝てないのは明白よね)



 本人としては我慢しているようだが、その口角から余裕の色は消え、視線で人を殺せるほどに睨みつける黄色い目は憤怒に燃えているのがありありと見て取れる。



 すると僅かな静寂が広がる中、カセイドの視線は何故か肩越しに視線の通るリアへと向けられた。


 目を直接向けずに対象を観察するなどリアからすれば造作もないことだが、だからといって目を合わせないから絡まれないとは限らないらしい。



 カセイドは一瞬、怒りを忘れたかの様にキョトンとした顔を浮かべ、続けてその口元をにんまりと歪めるとレクスィオの横を通りすぎる。



 (あ、これ絡まれるやつだわ。 はぁ……どうしよ)



 やがて、眼前まで歩み寄ったカセイドは無遠慮にリアの身体を観察するかのように見下ろし、一拍置いてその顔を近付けてきた。



 「へぇ……お前、初めてみる顔だな。 兄上アレが雇った新しい侍女か?」


 「……」



 レクスィオと話してた時とは違う、こちらを完全に見下している口調。 目線や話し方、漂わせる雰囲気からわかってはいたが、いざその本性を向けられると気分が悪い。


 だがしかしーー


 (私は侍女、私は侍女、我慢……我慢よリア。 サブクエ失敗してここでバレてしまったら私の沽券に関わるわ。 侍女の一つもこなせないなんて、ランカーの名が泣くもの)



 返事に迷ったリアは取りあえず無反応を装い、気分の悪い弟くんから視線を外す。


 するとそんなリアをどう思ったのか、カセイドはまるで既に決まったことのような口ぶりで意味のわからないことを口にし始めた。



 「不運なあいつの傍に居ても、永くは続かないだろう。 だから特別にこの僕の侍女にしてやる、光栄に思うといい。 取りあえずは今夜、僕の部屋に来い」


 声を潜め、相手がメイドだからと堂々と本性見せるカセイド。


 「カセイド、私の侍女に何をしている? 彼女から離れろ」



 自分から仕掛けた舌戦で敗北し、別の事で一時的に逸れた意識は下に見ていたレクスィオの言葉によって、軽々と我慢の限界を超えてしまったらしい。



 「っ……何をって、この侍女が気に入ったから僕が貰ってやると話してただけですよ? 兄上は別の侍女をまた、雇えばいいじゃないですか? ほら、だからお前もッ、……こっちにこい!」



 そう言って訳のわからないことを言い始めたカセイドは、強引にリアを連れて行こうと手を伸ばし出す。


 その瞬間、リアの目には眼前のゴミの後方に焦った表情で手を伸ばすレクスィオが見えた。



 (うん、これ我慢とか無理ね。 侍女くらい簡単だと思ってたけど、なかなかどうして難しいわ。 差し当って……私の受けた精神的な苦痛は返さないと、あれ? でも私がただの侍女とバレなければ実質セーフ? そうよ、バレなければいいのよ)



 リアの中で目の前の存在への対処が決まり、その切り替えからの行動は速かった。



 スローモーションのような世界が見える中、伸ばされた手にギリギリ触れないようにして身を倒し、カセイドの袖を引き寄せるリア。


 すると二人で倒れる形となる訳だが、恐らく周りにはバランスを崩したくらいに見えている筈だ。

 そこでリアは目にも止まらぬ速さで、その左腕と左足を合わせて容赦なく殴り蹴る。


 バキボキッと鈍く乾いた音が耳に届くと同時に、骨の粉砕される感触を確かに覚え、リアは倒れゆく世界で愉快そうに口元を歪めた。



 広く豪華な通路には、二つの籠った音がほぼ同時に鳴り響く。



 「あ、あぁ、あぁぁぁぁぁぁああ!! 僕の、腕、あ……足? あ……れ、……あぁぁぁ!! 折れて……折れてるぅぅ、あぁぁぁぁあああ!!!」


 「っ!?」



 ちょっと躓いて倒れただけで自身の腕と足が折れているのだ、本人からしたら訳が分からないだろう。


 しかし、これでも優しい方だとリアは迫真の怯えた表情を浮かべながら目の前で騒ぎ立てるカセイドを見る。



 「っ、殿下!! どうされたのですかッ? ……なっ!? これは……」


 「あぁぁぁぁ、うぐっ……なんで、僕の腕と足がぁ……、痛い、痛いっ! あがぁっ」


 「何が起きて……いや、そんなことより。 お前たち手を貸してくれ! 早くっ!」



 カセイドの護衛騎士は直ぐさま騒ぎ喚く主人の元へ駆け寄ると、その状態を瞬時に看破して慌てた様子で何処かへ連れて行こうとした。


 少しの振動で痛みの声を張り上げ、苦痛と嗚咽の声は暫く廊下の中を響き渡った。

 そうして徐々に遠のいて行くカセイドの姿が見えなくなった所でリアは演技をやめ、何事もなく平然と立ち上がる。


 すると――



 「貴様……殿下に何をした?」



 どうやらまだ残っていたらしい。

 あまりにも存在感が薄すぎて、半分以上忘れかけていたよ。


 未だ残っていたカセイドの護衛騎士はリアの首元に剣を突きつけ、本人すら確信はない様子で困惑を秘めた目で睨みつけてくる。


 確信がないのであれば、適当に返事しても構わないだろうとリアは未だ胸の内に残る不快感を感じつつ素気ない口調で返した。



 「ちょっと、何言ってるかわからないです」


 「貴様ッ!――「そこまでだ、クオス」」



 剣を振り上げようとした護衛騎士に対し、レクスィオは底冷えするかの様な冷たい声音で制止の声を上げる。



 「彼女ではない。 貴方もその目で見ただろう? 彼女は躓いたカセイドに押されて倒れただけで、何もできる状態ではなかった」


 「……ぐっ」



 その有無は言わせない様子に護衛騎士は剣を掲げた状態でピタリと止まり、やがてゆっくりとその剣を下ろすと鞘に納めた。



 「……私は、……これで失礼します」



 そう言って護衛騎士はリアに一瞬、鋭い視線を向けるとこの場を立ち去っていく。


 残ったのは離れた所でこれまでの様子見ていた数人の使用人、そしてレクスィオと何もしなかったレットだけである。



 「殿下、申し訳ございません。 カセイド殿下が不審な動きをするようであれば、対処したのですが」


 「ああ、わかってる、あれは不慮の事故だ。 君が気にすることじゃないよ、レット」



 レクスィオに深々と頭を下げるレットに頷き、そして平然とした様子のリアへと目を向ける。

 そのジッと見詰める目には言葉にしなくてもありありと、彼が何を言いたいのかが見て取れた。



 ――何をしたのかな?



 そんな言葉のない質問にリアは周りの目を考慮して、侍女になりきって首を傾げた。



 「体調が優れなかったのでは? 色々・・と悪そうでしたし」


 「……そうか。 ――ありがとう」



 何に対しての感謝の言葉なのか、いまいち理解できなかったリアはその頭にクエスチョンマークを浮かべる。


 再び通路を歩き始めたレクスィオに、思い出した様に追従するリア。 そして数秒後には、どうでも良い事だと、記憶から消し去っていた。


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