第27話 デウスレイヤーズ

「お疲れ様です!の皆さん!」


 デウスレイヤーズ…それが俺たちのパーティー名である。


 勿論この名前の意味はデウスの殲滅者達スレイヤーズと言う意味で付けた名前だ…

 まあ菅生さんからは挑発行為が過ぎると心配されているが、これぐらいの挑発で怯えるぐらいなら最初から喧嘩なんてしてないしな…


 さて探索者カードの提出をして安藤さんはいつものようにカードリーダーを装置に置き活動内容を確認。


「はい!確認しました〜12階層以降の許可出しますね」

 そう言ってカードを返してくれる。


「にしても皆さんこんな短期間によく10階層突破して次から12階層なんて凄いですね」

 安藤さんがそんな事を言うという事はペースが早いのだろうな〜


「それもリーダーののおかげだしね〜彰人様様よ」


「「うんうん」」


「まあみんな…その辺でな」


「パーティーの人員募集はしないですか?」


「そうですね〜今、この4人でしっくりくるんでね」


「結構問い合わせもあるですが…ではそのように伝えておきますね」


 俺のスキルは以前、非公開にして隠蔽していたが今はオープンにしている。


 更に3人と組み銃火器も当初は隠そうとしていたが、これも平然と使うようにしてデウスの出方を見る為に今は存分に見せている。



 そして俺達の拠点は俺の家…あの後、そのまま一緒に暮らす事になって杏もこちらで暮らす事に…一応許可はもらう為に俺も杏の親と話し合いに行く事になったりとこの1ヶ月は忙しい日々だった。

 

 あと動画サイト「杏チャンネル」のサブチャンネルを作って探索者専門の動画を公開してコスプレした華鈴、冥耶がメインパーソナリティーになり、裏方に杏が時々、ツッコミしたりと楽しく番組を運営している。


 動画撮影はレプリックが主に担当して編集も杏と一緒に協力してもらっている。


 基本的にはコスプレした4人(敢えて俺は目立たない様に編集して貰ってる)でダンジョン攻略をしてるのを流している。


 ダンジョン動画は珍しくないが探索者がコスプレして、しかもいい加減ではなくウィッグも衣装も小道具も揃えてるのはなかなか無い為か…しかも必殺技も再現されてる為、評判も良くて今ではファンもいるみたいだ


 たまにエゴサーチすると…


 リーダーの俺の事をSNSで悪口もあったりするが、ハーレムパーティーとか…それもあって俺はなるべく一緒にいない様に尽力している。


 俺はその放送されてる間、レプリックと一緒にネットで怪しい存在を視聴者から探す作業もしている…

 

 わざわざ相手のネットを遡って住所を特定し、豆レプリや俺自身が現場に赴いて確認している。


 この1カ月、そんな作業を繰り返してるが未だにデウスに繋がる存在には行きつかない。


 もしかしてこの前の事件で…


 組織が解体は…


 ないな~そんな柔な組織では無いのは菅生さんから聞いてるし…しかしこの前の出鱈目な作戦が菅生さん達からすると今まで相手にしてきた組織にしてはお粗末な行動が目立つと言う。


 とにかく少しでもあいつらの存在に繋がるのならと毎回、捜索しているのだが…


 …


『では皆さん、またのご視聴をよろしくお願いします!チャンネル登録と高評価ボタン押してね〜カリンからのお願い…ね』

 ウインクしながら両手でハートマークを作って媚びている華鈴と冥耶

 その後、似合わねーとお互いに突っ込んで放送終了


「「ふーい終わった!」」

 お疲れさん〜と言いながら俺は3人に紅茶を入れて労う。


 リーダー、気が効く〜とか皆んなお互いにティーブレイクを楽しんだ。


「カムイさん〜一応コスプレリクエストがね…美少女戦士セーラー「必殺技一つしか無いじゃん」内惑星、外惑星戦士達とか、ダークロードのラキュリス達とか、あずまん「ギャグ漫画は…」とか、Feizシリーズ、東京ニャンニャン、革命器ヴァンブレイブ、聖戦士ダーバイン、ブレードアートオンライン、魔神我ーZero、聖闘「ントセイガね」、機動戦士ガンフリ「ロボットはクリエイトで作れるのか?」、ドラゴンオーブ、創原神、FF、ドラクエ…」


「フィクションファンタジーシリーズに、ドラグーンクエストね〜ナンバリングかディオンの大冒険?ロキの紋章?まあドラゴンオーブならすぐできそうだな」

 既にドラゴンオーブなら4人分あるからな


「なら私、空冴!」

 華鈴が手を挙げる。


「じゃあベジークかな」

 冥耶が王子か…


「なら俺はピクコロだな〜残った杏はクリリイかな」

 ニヤリと笑いながら杏を見る。


「えークリリイも好きだけど…なら嫁さんのアンドロイドNo.18が良い」

 杏は勝ち誇ったように答える


「18いいなあ〜なら弟の17にする」

 冥耶があっさりベジークから乗り換えた


「ズルい…ふっふっ〜なら私は21はどうよ?」

 華鈴も空冴からアンドロイドNo.21へ乗換て何故かドヤ顔で振り返る


「この流れで行くと俺はNo16か19、20?それとも劇場版13か14か15?まさか合体13号?」

 などとマニアックな話しが進む。


 ドラゴンオーブの人造人間編で出る敵側のアンドロイド達…

 No17.18は人間をベースにした双子の姉弟で17が弟で18が姉…

 敵側だが後に生き返って17の弟は動物保護でレンジャーになり18の姉はクリリイと結婚する。


 19は完全機械型、20は19が改造手術して元人間の機械型で人造人間を作ったドクターGeoの成れの果て


 16はそのGeoの亡くなった息子をモデルに作ったが失敗作として封印されていた。


 No.21はゲームのオリジナルキャラで魔人の遺伝子を組み込んだアンドロイド


 13、14、15は劇場版オリジナルアンドロイド

 後に14.15の心臓部であるジェネレーターを1組入れる事で合体13になる。




 しかし気がつけば華鈴も冥耶もオタク話で楽しく話せるのだからアニメ、漫画、ゲームなどの文化は最高って事だろうな…


 こうして今日も夜が深けていく…

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