第6話
「クロノワール、俺の背中に居た時生体エネルギーを吸っていたよね?」
「にゃ〜ん?」
うーんクロノワールが意識して生体エネルギーを吸っていたわけじゃないのかな?というか何でクロノワールは生体エネルギーを吸収していたんだ?
そんな疑問が浮かんだがまあいいかと生体エネルギー操作の練習に戻った。結局お母さんのお昼ごはんが出来たとの声が聞こえるまでの間に生体エネルギーの操作をする事が出来なかった
「お昼は焼きそばよ」
「いただきます」
昼食を食べていると玄関の方で家のドアが開く音がした
「ただいまー」
「おかえり、晴子」
「おかえりお姉ちゃん」
「ただいま。母さん、
「焼きそばよ。手洗いしてらっしゃい」
姉の晴子が手洗いを終えてリビングに戻ってくるとお昼ごはんを食べ始める
「どうだったの?やっぱり
「それが……
「ええ!!本当なの?それ!」
「本当よ、晴子」
驚いているお姉ちゃんと落ち込んでいるのを隠して話しているお母さんの会話を聞きながらお昼の焼きそばを食べ終わると食器を台所に下げる
「ごちそうさまでした」
「大丈夫なの?
「うん、大丈夫だよ。この御守りがあるからまた、練習してくるね」
心配そうに聞いてきたお姉ちゃんに御守りを見せて大丈夫だと言って部屋に戻ると部屋のドアは開けているのにクロノワールはまだ俺の部屋で寝ている
もう一度教本を読んでから生体エネルギー操作を始めていく。生体エネルギー操作の練習中にお姉ちゃんが様子を見に来た
「どんな事をやっているの?」
「ほら、これに書いているよ」
「どれどれ」
部屋に入ってきたお姉ちゃんに教本を渡すとお姉ちゃんはその教本の表紙を見るとこちらにな顔を向けて始めながら話し始める
「
「うん、見たよ」
「やっぱり怖かった?」
「怖かったのも居たけど変なのも居た」
「変なの?」
「白い太い紐みたいのとか身体がぐにゃぐにゃしているのも見た」
「なにそれ?」
「さあ?」
変なのの話をすると不思議がりお互いに分からない怪異の話をしたりそして交差点で見かけた話をするとそんなのいるの!と怖がっていた
「この家の中にも怪異はいるの?」
「今のところ見ていないよ」
「そう?ならいいんだけど」
「じゃあまた練習に戻るね」
「
「うん」
生体エネルギー操作の練習を始めるとお姉ちゃんも先ほど渡した教本を読んでいるみたいだった
生体エネルギー感知で身体に満ちている生体エネルギーを感知すると生体エネルギーを身体の外に出そうと操作するがやはり動かす事が出来ない
何とか動かそうとしているとベットの上で眠っていたクロノワールが背筋を伸ばして座っている俺の背中に身体を擦り付けてくる
「にゃにゃーん?」
「邪魔しちゃダメよ。クロノワール。こっちにおいで」
「にゃーにゃんにゃ」
お姉ちゃんがクロノワールを呼んでもクロノワールは俺の背中の後ろから顔を見せるだけで動こうとしない
そんなクロノワールを抱き上げて胡座の上に置いて撫でていくと丸まっていく
「もう!クロノワールは私の方にこないのね」
「ゴロゴロゴロゴロ」
「ほらゴロゴロ言ってるよ。お姉ちゃん」
「何でクロノワールは私じゃなくて
「そうだね。何でだろう?」
「本当に不思議よね。
クロノワールを撫でながら話しているとクロノワールに向かって俺の生体エネルギーが吸われていくのが分かった
「あっ!」
「どうしたの?」
「今から練習するから」
「そう?分かったわ」
身体に満たされている生体エネルギーがクロノワールに向かっていくのを防ぐ為に吸われない様に意識して生体エネルギーを操作をしようとするとクロノワールに向かっていく生体エネルギー量が減った気がする
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