いつもと違ったかも
「矢間ちゃん、やーまーちゃん。あの爺さんの酒屋、つぶれるんだとよ。」
授業終わり、
「まじで?なんで?」
「都市開発であの一帯が全部立ち退きなんだとさ。」
あの爺さんの酒屋っていうのは、
「都市開発って、このド田舎に?田舎のデートスポット代表のギャスコも、エオンモールも電車で行かなきゃ、一時間かかるようなところに?意味ないって。」
何を隠そうこの街は、街とは名ばかりのド田舎である。昔は賑わっていたとかもなく、ただ何個かの村やら集落が合併しただけの大きい村が名前変えただけ。
「都市開発って言ったって、三年もしたらゴルフ場が出来上がってるだけだろうな。矢間ちゃんどうする?爺さんのとこ行く?」
「もちろんよ。最後ぐらい恩返ししに行かないと。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます