いつもと同じ日

 「ここの合同の証明、できる奴いるか?」

いつも通りの学校、いつもの先生、ただただつまらない。僕、矢間 。超中学級の能力に、めちゃくちゃかわいい幼馴染を僕は持ってる。妄想の中だけど。

「よし誰もいないな、矢間。答えてみろ」

「え?ええと、二組の辺t...」

「よしありがとな。他わかるやついるか」

残念ながら妄想の中から出ると、成績は中の下で、運動神経は体力テストでC判定がギリとれるくらい。いわゆる駄メンズだろう、多分。裏の顔も無ければ、唯一といえる幼馴染は、ゴリゴリの中二病(♂)だしで、全くもって可もなく不可もなくな、ただの男子中学生って感じだ。中学生活も二年生の夏休み前に差し掛かり、あと一年と半分になった。学校にテロリストとかゾンビパニックとか、ベタな漫画みたいなやつが体験してみたい。でもたぶん、僕みたいなやつは最初の爆発でガラスの破片に刺さってとか、パニックになって教室から出て食われるとか、一コマ映るかもわからないような役になれたらいいなってぐらいのモブだ。刺激が欲しい。ただそれだけ。でも、本当にアブナイやつは遠慮したい。授業を流しながら、前髪をくるくるする。

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