後編

 そして、所定の時刻が来る。

 

 唐突に、耳に付けたインカムから、電子的な接続音と共に、聞き慣れた悪親友の声が届いた。


 それは通例行事。


 上田と相村の、作戦前の合図のようなもの。


 『和哉。準備はいいかい?』


 腹這いになった上田は、狙撃銃の台尻を肩に当て、そこに左手を差し込む。そして右手はまだグリップを持たずに、インカムのスイッチを入れた。


 「やってやるさ」

 『なら………作戦開始!』


 そして、濃密且つ緻密な数分間が始まった。




 ●




 標的の場所は若干立ち居位置が変わっているだけで、大幅な変更はないが、それでも右へ少し調整。風は先程より弱まっている。追い風になった分、飛距離が伸びるので照線を下方修正。湿度は変化無し。気温もだ。


 完全なる一直線。


 引き金を引くのならば今。


 万感の思いを乗せる、等というセンチメンタルな行為はしない。人が人であるように。銃が兵器であるように。狙撃は人殺しなのだから。


 ただ無心に。反動で銃口がぶれないように。


 そして集中の極致に至り、そっと引金を。


 「………………………っ!」


 コトリと落とすように爪弾く。


 轟砲が、喧噪の街に響き渡った。




 ●




 レミントンM78の銃口から解き放たれた弾丸は、線条螺旋に自身を任せ、風を、空を、空間すらも断ち割って音速超過で街の上空を翔る。


 その尖った弾丸は空気の流れを最小限に抑え、更には標的を穿つために生み出され、そして今、それを全うすべく音の世界を越えている。


 万丈の支手が担いし理想のラインをなぞり、確率で支配されたこの世界を、更に最も素晴らしき計算という名の神の下に、弾丸は滑空をする。


 そう。全ての事象が計算できるならば、まさしくこの弾丸はその庇護を受け、そして最もそれに愛されし弾丸だ。


 だから弾丸は狙いを間違えない。


 何もない、大地と空の境界を駆け抜け、その先に立ちふさがるその障害。


 だが、その丹田は既に開かれており、抵抗もなく弾丸を受け入れる。まるで誘われるかのように。


 更に弾丸は進み、障害の懐を通過する。


 そして吐き出された先に、標的がいた。


 彼我の間に薄皮一枚程度の硝子があるが、問題ない。加速した弾丸に取って、そんなものは障害にすらならない。


 それを証明するかのように、容易くぶち破った。そして自身の間に、立ち塞がるものなどもう無い。


 残りの十何メートルという距離を、刹那よりも速く弾丸は駆け抜けると、標的の眉間に突撃した。




 ●




 上田は確かに見た。自らの放った弾丸が空を翔け、全開にされたビルの窓を抜け、現場出入り口の硝子を砕き、標的に着弾するのを。


「貫った………!」


 幻視ではない。まして妄想でもない。二キロ先の事象を、極限にまで高まった集中力で確認した。


 脳漿を飛び散らせ、頽れる標的。そしてそれを覆うように、閃光が駆け抜けた。




 ●




「いっくよー………!」


 綾音は笑みと共に通気ダクト床のドアを勢いと共に開けると、ピンを引き抜いた小さなそれを下のフロアへと投げ込んだ。


 彼女の手のひらに収まるパイナップルのような形をしたそれは、手榴弾。だが、選火されたのは爆薬ではなく窒素。


 だから爆発と共に火力不足に陥り、閃光をまき散らして終わる。


 いわゆる、閃光弾という奴だ。催涙弾を選ばなかったのは、自身が爆発の後に飛び込むため。巻き添え食らって行動不能では笑うに笑えない。ガスマスクなどの装備は、こうした隠密任務では重装備になるから使えなかった。


 一瞬の間を置いて発火。


 それを確認するよりも先に、綾音は瞼を落としてフロアへと飛び降りていた。足先が接地する瞬間、その勢いに逆らわず、前転して勢いを殺し、瞳を開ける。


 発光の残光は未だ強い。常人ではまだ視界が白くなったままだろう。だが、こちらは生体強化されている。完全ではないしろ、直接閃光を見ていない事も相まって、随分マシな状態だ。


 綾音は手にしたグロッグを人質方面へと向け。


「!………お見事!」


 人質に銃を向けていた見張りの男が倒れているのを確認してから反転、視界をやられて悶えている犯人達に向かって発砲。手に馴染んだ反動リコイルが二発。


 狙いは全てヘッドショット。結局の所、捕獲と言えど一人か二人生かせばいいのだ。正義感がある訳でもないが、別に殺して損する連中でもない。


 相手が防弾装備をしている可能性を考慮すれば、それも正当化される。


 着弾を確認して、前進加速。相手はうめき声すら上げれない。


 今仕留めたのが二人。そして先程の狙撃で一人。計三人。


(まだ的はいる………!)


 乳白色の大理石の床を滑るように疾駆し、接敵。カウンターを挟んで金の確認をしていたであろう男達を標的として見据える。数は四人。カウンター手前に二人、奥に二人だ。


 正確に直撃させるため、限界まで近づき、まず二連発。手前の二人をそれで始末し、疾走の勢いをそのままに、カウンターへ腰を滑らせる。


 向かって右の男の薙ぎ払うような蹴りを入れ、その反動を利用して、左側の男のこめかみに銃口を突きつけ、一発。即死だ。


 そして蹴りによって床に仰向けで転がった男に銃を向け。


(………。こいつでいっか)


 理由はない。強いて言うなら丁度いい体勢になってたからだ。ほとんどただの気まぐれで、この男は生かす事にする。おめでとう、と口の中で転がしながら、四斉射。それぞれ両腕と両足。


 余程訓練してある兵士でもこうされればしばらく行動できない。相手の素性は知らないが、いずれにせよこれで動けまい。


 それと同時に手にしたグロッグのスライドが後退したままで止まる。弾切れだ。マガジンに七発、薬室に一発入れておき、計八発とこのサイズの拳銃の中では最多の装弾数を誇っても、所詮は局地戦、しかも白兵戦でしか役に立たない。


(ほんとはデザートイーグルとか使いたいんだけどなぁ)


 綾音は胸中でぼやくが仕方のない事だ。確かに殺傷力も高く、ツインマガジンタイプを装弾できるデザートイーグルは最大装弾数が十六と桁外れだが、その分グリップが太くなりすぎて、日本人、それも女の手には文字通り余る代物だ。


 例えグリップを削っても、両手で掴んでやっとだろう。そんな事をして銃の耐久や精度、取り回しを度外視しても何の得にもならない。


 と、不意に男の声がフロアに響いた。


「て、敵襲だ!………って、女子高生っ!?」


 どうやら、敵も少しずつ体勢を立て直してきているようだ。




 ●




 射撃後の状況確認のために、上田は狙撃銃のスコープで現場を覗く。すると、第一突入班である綾音の姿を見た。


 そのまさしく疾風の如き速力で視界を掠めたので、今一自信が持てないが。


「………………………あいつ、まさか制服のままで突入したのか?」




 ●




「よっ!」


 補足される前にカウンターへと飛び込んだ綾音の姿は、確かに制服姿だった。当然SATの制服などではなく、文字通り対策室に現れた時と同じ、高校の制服だ。


 そうした理由は二つ。


 一つは機動性の確保。もう一つは今のような油断を誘うためだ。


 前者に関しては、通気口から侵入するため、そんなに装備を持てない。加えて作戦を開始したら、そこからはスピード勝負。武器や装備で鈍重になっては全てがお釈迦になるから。


 後者は人質の中にも女子高生がいるため、あわよくばそれと誤認させ、引金を絞る時に逡巡を与えるためだ。


 一石二鳥名この格好。唯一の欠点は防弾性が皆無、と言う点だけだ。


(後は色々見えちゃうところかな。………主に下着パンツとか)


 まぁ、元々それを気にするほど乙女ではないため、さして気にしない。


 手にしたグロッグを床に置き、先程射殺した左側の男から突撃銃をもぎ取る。AK74。旧ソが開発した名突撃銃で、主に中東紛争などでよく見かけるが。


(良い趣味してるじゃない。まぁ、フルバーストなんてしないけど)


 特筆すべきはその連射性だ。マガジンに装弾された都合三十六発を十秒足らずで撃ち尽くフルオート射撃と、三点バースト仕様のセミオート射撃を備えている。


 だが人質がいる状況下で、そのどちらも使えない。だから単射撃。


 しかしその前に、弾切れになったグロッグをフロアに投げ出す。


 その瞬間、幾重ものけたたましい銃声が轟いた。


(………そろそろやばいね)


 最初の二人、次の四人。そして狙撃の一人で都合七人。犯人グループは十人だから後三人。次の交差で三人を仕留めきれないと、人質の命が危ない。


 いや、銃撃戦をしている時点で十分危ないのだが、それを差し置いても人質を本来の意味で使う可能性が出てくる、と言う事だ。


(その前に………!)


 綾音は意を決すと、手にした唯一の武器を。


(仕留める!)


 フロアに向かって投げた。


 直後、弾丸入りのAKは犯人グループによって蜂の巣にされ、火薬に誘爆し、爆竹のように無差別に小規模な爆発を起こす。


 その隙に乗じて、綾音はカウンターを飛び越え、常人では視界捕捉すら不可能な速度でフロアを駆け抜ける。


 跳躍。


 天井高くまで飛び上がった彼女は、捕捉した犯人の頭部へと飛び膝蹴りを見舞い、もんどり打って倒れる犯人の手から銃を奪う。


 同じAKだ。今し方撃った事をから鑑みるに、安全装置は解除されており、弾もまだ少し残っているはず。


 彼女はそのまま身を捻ると、すぐ横に驚愕を顔に張り付かせ、膠着している犯人の一人を見つけ、射撃。


 口蓋に弾丸を御馳走された犯人はそのまま仰向けに倒れる。


(後一人………!)


 すぐさま策敵しようとした時だった。


「そこまでだ!」


 フロアに声が響き、視線を横に走らせると見た事のある顔があった。対策室のホワイトボードに、主犯格にして脱走した囚人の男の顔写真が貼ってあった。それと一致する。


 土屋康生。


 髭面の強面で、熊のように屈強な体格の男だ。そしてその右腕には、少女が捕らえられていて、銃を突きつけられている。


 先の騒動に紛れて、人質を確保したのだろう。しかも、最も抵抗しなくて、そして確保する側も迂闊に手が出せない子供を。


「………やってくれるじゃねーか。嬢ちゃん。これだけの数をほとんど一瞬とはな。恐れ入ったぜ」


 形勢は逆転した。それも予想しうる最悪のシナリオで、だ。解決する方法はある。少女を見捨て、自分が動くか、第二突入班を動かせば良いだけ。


 しかし今回の作戦はあくまで人質を第一とする。生死観念が薄くても、それぐらいは分かる。そして更に言うなら。


(………また、子供か)


 思い出すのは半年前のハイジャック事件の時。今回と同じように子供を人質に取られ、彼女は何故か躊躇した。


 生死観念を、おそらくは意図的に薄めた彼女が、状況の進行よりも生死を優先した。そしてその時は、今回よりもまだ助けようのある状況だったのにも拘わらず、だ。


 強化少年兵としての精神劣化か、それともとしての感情が目覚め始めたのか。それは今のところ、分からないままだ。


 いずれにせよ、今回の作戦は失敗だ。相村が立案した作戦は、全て水泡に帰した。


(あまり喜ばしい事ではないけど………予定通りにね)


 先程は勢い余って最後の一人を撃ってしまうところだった。その役は、自分では無いというのに。


「………武器は放棄するわ。人質を解放して。代りに私が人質になるから」


 告げてすぐに綾音は床にAKを投げ捨て、両手を上げた。その不自然なまでの速すぎる降伏に、さしもの土屋も訝しんだ。


 だが、これは元々の作戦命令だ。曰く。


「上司に言われてるの。『作戦が失敗した時は、速やかに武装解除し、人質の命を優先するため、自らが人質になる事』って」


 単なるブラフだが、状況を好転させるためには、こちらの手の方が良い。何よりも、上田に約束した事がある。


 よしんばそれが滞ったとしても、こちらは生身でも十分戦える身だ。少なくとも今、囚われてる少女よりは生存確率が上がる。


 さて、問題は相手がどう出るかだが、こういう場合、そこそこ成熟したこの身は便利だ、と思う。遺憾ながら、ではあるが。


「………………分かった。こっちへ来い」


 案の定、土屋は下卑た笑みを浮かべ、自分の下に来るように促す。気は進まないが、綾音は頷いて従う事にする。こうした極限状況下での男の行動のおよそ八割は生存本能で占められる。残りは理性だ。


 そしてその生存本能の中には、種の保存本能がある。要は性欲のホルモンが過剰分泌され、発情期じみた興奮状態に陥る。


 事実、追いつめられたテロリスト達が、人質に取った女達をレイプする事例など世界にごまんとある。


 それだけ追いつめられ、判断力と集中力を鈍らせている証拠だ。


 これが冷静であるならば、今の提案を受け入れる訳がない。考えてみれば分かる事で、こちらは単騎で九人を仕留めた。いくら武装解除したとは言え、その危険指数は計り知れない。生身でも十分戦える、という計算程度は出来るはずだ。


 それを蔑ろにする、と言う事はつまり、相手はろくな思考が出来ていないという事に他ならない。


「………よし、止まれ。後ろを向け」

「その前に、その子を解放して。と言うか、邪魔でしょ?」


 どうせ相手のやろうとしている事は分かっている。ボディーチェックを兼ねて、こちらの身体をまさぐるつもりだ。


 前述したが、綾音は必要以上の武器は持たない。ほとんどグロッグ一丁で、その愛銃も今は弾切れでカウンターの奥に置いてある。


 まさぐっても何も出てきはしないが、それを言って信用する相手でもない。好きなようにさせてやるが、誰もタダとは言っていない。


「………抵抗はするなよ」

「しないわよ」


 土屋はやはり逡巡したが、確かに子供に銃を突きつけながらは難しいと考えたか、少女を突き放すように解放した。


 それを見て、綾音は後ろを向く。するとそこは正面の玄関になっていて、遠巻きにしている警官や、ジュラルミンの盾を構えたSAT達が見えた。そして生体強化されたこの身を以てしても視認する事は出来ないが、上田もこの状況を見ているはずだ。


 さてどうするか、と一瞬考えた後、綾音声は出さずに唇だけを動かした。




 ●




 「………………………おいおい。最近のガキは怖ぇな」


 そこより約二キロ先で、スコープ越しに状況を静観していた上田は苦笑した。読唇術等という大層な技能は持ってないが、それでも言いたい事は何となく分かった。


「早くこのエロ親父撃ち殺して、か。まさか本当にお膳立てしちまうとはなぁ」


 作戦前に綾音が告げたあの言葉を上田は思い出していた。即ち『貴方が殺しやすいように、私が手伝ってあげる』と。何をどうする、までは聞いていなかったが、成程、こういう手で来たか。


 上田は苦笑を深くすると、狙撃銃の遊抵を操作し、先程射出した弾丸の空薬莢を排出する。


 師曰く、狙撃は基本的に一発屋で、だから二発装填できるレミントンにも一発しか装填するな、と初めに教えられた。


 その教えを未だ律儀に守っている自分がおかしく思えて、上田の苦笑が微笑みになる。


 そしてガンケースから取り出すのは、先程と同じ、先が鉛筆のように尖った狙撃用の弾丸。AP54と打刻されたその意味は、撤甲弾54ミリ、と言う。

 本来、戦車など装甲の厚いものを撃ち抜く為に開発された弾丸だが、表層が硬い分、空力抵抗に強く飛距離が伸びるのだ。


 上田はそれをシリンダーにセットすると、遊抵を操作して薬室に叩き込む。


「上等ォ………ガキがお膳立てしてくれてるんだ。往生しろよ土屋康生………!」


 スコープを覗く。綾音の身体が背後からまさぐられているのが見えた。身長差で、頭一つ分が綾音と重なっていない。だとするとやはり狙いは頭部だ。そしてこの距離を鑑みればやはり先程と同じ神業のような狙撃が必要なのだが。


(時間が無ぇなぁっ………!)


 いつまでこの状況が続くか分からない。先程の狙撃のデータを流用すればいいのだが、引金を引いた際、反動で若干狙いがずれている。おまけに。


「風が………!」


 追い風から横風に変わった。更なる微調整が要求される。


「急げ急げ急げ………!」


 最初の基本データを元に追い風分を消し上方修正後横風を再計算風力秒速七メートル二キロ先の歪曲率を計算音速千二百キロメートル毎時に常時横風を当てた場合二キロ後の歪曲差は二キロかける事の円周率イコール6.2かける事の秒速七メートルは43.96をパーセンテージに換算すると―――。


(左方修正5.57コンマ………!)


 左手でスコープと銃の位置を調整し、右手で風力の測定、及び式の計算を並列して行う。風は一瞬で変わる場合もある。今この状況を打開するためには、その風を完全に読み切り、速やかに引金に指をかけなければならない。


(算出終了………!)


 全ての調整が整うまで30秒。この場に実戦経験のある狙撃手、ないし観測手がいれば目を見張った事だろう。いくら前回の射撃データがあるとは言え通常、どんなに手慣れていて早くても、二人一組で二分はかかる。


 その半分以下で彼はたった一人で軌道算出を完了させ、スコープ及び銃口の角度調整まで済ませた。しかも、二キロ先という桁外れの超長距離射撃だというのにも拘わらず、だ。


 台尻を肩に当て、その隙間に左手を差し込む。右手でグリップを握り込み、中指を引金にかける。


 躊躇したのは、感傷ではない。狙撃するに当たって、それをしてはならないと師に教え込まれ、自らもそれを律してきた。


 それでも引金を引くのを躊躇したのは、贈る言葉を探したためだ。


 二年前、妻を殺した男への。そして見捨てた自分への。


 しばし考してから、上田は照線の十字架に重なる男を見据え、言葉を紡いだ。


 そう、何も飾る必要はない。思ったままに口に出せばいい。どうせこの距離だ。言葉は届かない。その代り、弾丸は届かせる。


 だから上田はいつもの皮肉った笑みを浮かべ。


「くたばれもしくは死ね」


 引金を、爪弾いた。


 遠く、銃声が響く。


 禊の役割を担った弾丸が、空を征く。

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