第11話 甘いケーキ
次の日から、俺とあずきは……
ケーキがご飯生活をしていた。
あずきは……余りにも美味しいケーキに、ウニャウニャと喜んで毎日食べているが。
俺は
だけど……せっかくのほどこしだもんな?と……
食べきれないケーキを見る度に、お礼を言う俺と、あずきだった。
あずきが、満足げにケーキを
食べ終えると、何故か店先へと走って行った。
俺は疑問に思い、着いていくと
……??!
『えええ~~??!』
OL達が、行列を作って生ジュースを待っていた!
この凄すぎる光景に俺は驚いて何事かと、思ったのだった。
よくよく話を聞いてみると……
嬢ちゃんは、一応社長さんのご令嬢ということもあるのだが、
嬢ちゃんが
『妖精さんの先生!!とっても凄いんだよ!』
と口コミが、知らず知らずなウチに広まった様だ……
俺はたまげた。
内心思う。
『嬢ちゃん、口コミ凄すぎるぜ。……たまんね~。』
と次から次へと恋愛の悩みを聞く日々が続いたのだった。
噂は噂を呼び、俺は遠方から遠路はるばる来るお客とも対面しながらも鑑定していたのだ。
そんな公私共に忙しくて充実した日々を送っていたある日の事……
店先でフラフラな足取りのおじいちゃんに目が行った。
思わず、そのおじいちゃんを霊視するが。
どうも、おかしい?
『何も視えない!?』俺は自分の力が弱くなったのか?と疑ったが……
実は、そうでは無かったのだ。
この、千鳥足のおじいちゃんは、一芝居を打っていただけだったのだが……
何故、芝居をしていたのか?
そこには、シャイなおじいちゃんの気持ちが隠れていた。
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