第10話 10日後の事……。

ここ数日間は……何事も無く過ぎ去って行った。


日めくりカレンダーをめくりながらも……俺は嬢ちゃん一家の事を考える。






そして……



その日の夕方に、嬢ちゃん親子は来たのだ。


とてつもなく幸せに満ちた顔をしていて、奥さんは俺に


をお礼として持ってきたのだ……。




奥さんは店先に着くなり、、、。

一呼吸置くと、嬉しそうに俺に報告するのだった。



そして、封筒に入ったを渡してきた。


俺は、今まで鑑定人生を送ってきたけど……ダイレクトにここまでのお礼をされたのは



初めてだった。



奥さんは何度も、何度も俺に頭を下げ、涙ぐみお礼を言うのだった……。



俺も、心から良かった。と思えた。そして……生ジュースのイチゴベースのモノを差し出すと、



喜んで嬢ちゃんは




と俺に元気よく言うのだった……


『嬢ちゃん、これからはパパとママを大切にするんだぞ?ってか、してるよな?ハハハ。』



『うん。いつも妖精さん達にお祈りしてるよ?』



嬢ちゃんは少しだけ俺をたしなめた。




『また、来いよな?』


『うん。。』


俺は元気に柏手かしわでをパンパンッと2回打つと……





『今日も元気だ!鑑定完了デスッ!!』と……




お決まりのセリフを吐くのだった。

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