第4話 ネコ
午後8時にさしかかる。
俺は、ボチボチと店を閉めるか、
と思いシャッターに手を掛けた時…………
小さな小さなネコが、ボロボロの状態で見付かる。
『おめぇ、ずっと居たんか?』
俺は、小さなネコを抱きかかえると、ネコは『ニャー……ン』と
消え入る様な声で、鳴き始めた。
『よしよしミルクやるかんな?』
冷蔵庫をガサゴソと物色すると、
お?!
『ツナ缶じゃんけ?』
温めたミルクと、ツナ缶があれば良いのかな?
まぁ、このニャンコを風呂に先ずは、入れてやるか。
今日は、もう店を閉めて暇だしな?
『ニャー……』
『ニャー……』
『よしよし。待ってろよ!』
仔猫を風呂に入れて、乾かしてみると……
それは、それは
愛くるしい顔立ちをしていた。
『可愛いな?お前……。よしよしミルクとツナ缶やるかんな?』
『ニャー。ニャー。』
俺は、仔猫に名前をつける事にした。
『お前は、今日から福を招くネコとなるんだぞ!命名あずきちゃんだ!』
仔猫は何処となく、嬉しそうに
『ニャー……ン』
と……鳴きながらもミルクとツナ缶を一心不乱に食べていた。
『明日は、お前の座布団買いに行くぞ!』
仔猫は、俺に応えるかの様に
嬉しそうに鳴いた。
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