第4話ホワイトノイズのブラスセクション

全壊の崩壊

渋谷の街は大騒動。

食らった食い物に胃をやられ、嘔吐する、泥色の夜明け。

草草かき分け、SF化した侵食されるセンター街。

おはよう。

と神がかった総理大臣、岸辺二世。

俺はこういう。

やっべえなあ、あの神秘主義の洗練されたホワイトノイズっぽい女の子は誰。

カナン。

約束の地。

待っている明け方の街。

フラりフラフラ道を行きゃあ、たどり着けるはずもねえ。

酔狂野郎。

殴りこみの、電子化した木々を避け、データの海でおぼれるセキュリティー戦士。

ホワイトノイズに、君の声が鳴る。

「助けてよ!」

 茫然とした、きょとん。

街は大混乱

渋谷でハチ公現実化。

ハチ公を連れた機械なポリスが、こう言った。

「大変だ。お巡りさんも大慌て」

タワレコに向かう道で、電磁波思念体を潜り抜け、たどり着いた。

ヘッドホンから、ホワイトノイズ、

「この中にいるわよ」

 酔狂野郎は、答える。

「中にいるからって、中には出さねえ」

 そして、中に入る。

 でも扉は締まっている。

 朝だから。

 げろを吐いて、夢を見た。

 そのまま、眠っていく。

 追憶のホワイトノイズは、ただ笑う。

「愛を知って、真実の道へ行く。そのためには、ユーモアそれに、決して屈従しない意志がいる」

 説教くさい酔狂野郎は、目が覚めた。

 そこには、白いどこまでも白い、果てしなくさらには、黒くあるいは、純白の乙女がいた。

 言葉遊び。

 げろとハートの道、げろげろアイランド

 そこから、問び出す大女優。

 これからは、クリーンなダークワールド。

 電子のウェブ騎士

 ダークワールドを制していく、俺たちはみんなこう言う。

「暴れまわる、転がる石のライブパフォーマンス」

 逆上する稲妻。

 逆さに向かっていき頂点で絶頂!

 そのまま、帰還。

 酔狂野郎は、ベッドでスヤスヤ。

 普通の価値観、そんなものはねえ。

 角度を変えれば、すべてに天国と地獄がある。

 言葉遊び。

 永遠と続く、言葉の清らかな電子化。

 続けよ、雑魚の群れ。しかし、雑魚ほど固まる愚かな肉の塊。醜悪。

 

 「暴れまわる、転げろ意志を、ローリングリボーン」

 生まれ変わっては消えて行く。

 希望さえ捨てなければ、げろ吐いたって、生きていける。

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ネオ・ショートストーリー集 鏑木レイジ @rage80

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