第2話~another~ 発見

まずい。非常にまずい。

『あの計画』を発表し、批判され、侮辱され、追放され、人生を狂わされ、早5年。

計画を進めることに怖じ気づいているのか?

このワタシが?

自分で出来ないと思い込んでしまっている?

馬鹿馬鹿しい。全くもって馬鹿馬鹿しい。それは自分の信念に反している。

そもそもこんなことを考えることがおかしいのだ。

自分を信じる。

これこそが、『計画』の第一歩なのだから。


…気晴らしに本でも買っていくか。高校生、子供が何をもって興味を向けるのかも知らなければならない。

「いらっしゃいませ~」

あれは…

「ありがとうございました~」

確か…きょうすけだったか。パッとしないし、学校もすぐいなくなる。


…あいつで試してみるか。万が一失敗しても怪しまれたりしないだろう。

おそらくバイトだろう。飯で釣れるか?いけるな。

高校生なんて金がないだろうからな。

…よし。いくか。

「おや、きょうすけ君じゃないですか。バイトですか?」




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