万死と半生 1


世界で一番優しい人は、

きっと穢れなき聖女のような人ではない。


世界で一番優しい人は、きっと本当の苦しみを知っている人。

大切なものを奪われた事がある人。

汚泥のような心を抱えている人。


すべてを失って、すべてを踏みにじられて、

それでもなお、誰かに手を差し伸べようとする、

自分の心に嘘をつきながら。


それがきっと、世界で一番優しい人。



                          Folunasa Tactovina






















「……………………」

 遠くから、ここではない、とても遠くから声が聞こえる。

「……………………」

 その声は何かを……誰かを、呼びかけているような、そんな意味を伴った、何が何やらよく分からない、繰り返し繰り返し同じことを言っているかのような、そんな――子供の声に思える。

「……………………」

 俺は、心地よい闇に抱かれながら、そんな声――そんな声をそのまま無視してどこかもっと遠くへ、そんな声すら届かないような深くて静かな場所へ行ってしまおうか、少しだけ、迷う。

「……………………」

 迷う。迷って――、でも、その声の持ち主が、誰が誰を呼び掛けているのか、気になって。

 その必死なような――、どこか辛そうな、それでも強い意志の籠った、そんな不思議な声がやっぱり気になって。

 いつか、どこかで聞いたことがあるような、懐かしいそんな声の持ち主に、やっぱり会ってみたくなって。

 振り返って、また、手を伸ばすかどうか、少しだけ迷って。


「……………………」

「……………………」

「……………………」

「――お兄さん‼」

「―――――――――――――‼」


 ふと、気づいたら。


 目の中に強烈な容赦のない光が入ってきて、唐突に俺の視界は真っ白に染まる。


 しかしそれも束の間の事――徐々に、徐々に目が慣れてきて、そして今自分がいる場所が、実のところよく見慣れた――、俺の姿形を模した人形がベッド脇に置かれ、広くはないが決して狭くはない、ほどよく整えられた調度品であったり、いつか森の中で拾った妙な種子や動物の羽根などがところどころ散見される、俺が居候させてもらっている古き邸宅の一室――


「お、おにい……さん……」

「…………!」


 そして枕元ならぬ膝元――をふと見ると。


 そこに縋りつくようにして、えぐえぐと鼻声を立てている一人の少女の長い黒髪が目に入った。


「……ヤ、ユ…………?」

「お、起きたんだねお兄さん……ふぐっ……よ、よかった……よがっだあああああ……ううううううううう……ぷしゅっ……ふぎ……」

「……………………」


 ヤユ・ヒミサキ。

 顔を上げた彼女の様相は、ちょっと笑えてしまうくらいに大変なもので――、

 これまでにないほどにひどく目の下に張り付けられた真っ青なクマと、鼻水なのか涙なのか、顔中を縦横無尽に透明な体液が混ぜ混ぜにぐっちゃぐちゃに混ぜこぜになっていて、泣いているのか笑っているのか、これまた、俺がこれまでに見た事のないような、そんな――真っ直ぐすぎる気恥ずかしい表情を、思いっきり歪ませながら、おそらくヤユは、やっぱり笑っている――鼻を強烈に啜っているのだった。

「や、ヤユ…………どうしたんだ一体、何だかただ事じゃないみたいだが……」

「た、ただっ……」

 チーン、とベッドのシーツで力いっぱいヤユが鼻をかむ。

「ただごとどころじゃないよ、お兄さん! う……ううっ……ほんと……し、心配……ずっと、わたし、心配…………!」

「………………」

「五日も……お兄さん、寝てて……目を覚まさなくて……血も、ものすごーく……一杯、出てたし……腕も、足も、取れちゃってたし……うう、ふぐぐうううう…………」

「な、泣くなよ…………」

「泣くよ‼ バカ‼ ふえっ…………」

 ――今度は俺の腹に勢いよくしがみついて、ふぎふぎと聞いたことのないような濁音を上げながら、豪快に泣き声を上げるヤユ。

 正直かなりの激痛が同時に俺の内臓……というか全身をほとばしってきたが、そんな程度のことを今ここで言うのは野暮というか、ヤユにとても申し訳ない気がしたので、俺は何も言わない……彼女にされるがままにしばらくなっておくことにする。

「………………」

 そうか、そういえばそうだった。

 ここまでヤユと会話をして、俺はようやく、自身の意識が落ちる直前までの記憶……

 怪物と戦って、長い長い戦闘を繰り広げて、そして最後、偉大なる赤(エンセンドフュー)の花畑に落下して――

 そうして、敗北を悟った刹那、銀の指輪の投擲――怪物の心臓かヤユの心臓を選ぶという二者択一の攻防を迫られて、それを経て――

 そこまでの、まるで悪夢の様だった戦いの変遷を、ゆっくりと思い出してきていた。

「お、おにいさん、わたし、わたし…………ううっ」

「……………………?」

 思いを巡らせていた俺に、顔を上げたヤユは不思議な、しかしとても嬉しそうな表情をして微笑む。

「あれから……一度も、。お兄さんを、五日前……この……この家まで背負ってきて、それからずっと様子を見てたんだけど……一度も、、その間、ずっと…………」

「……………………!」

 ――死。

 死んでない……一度もヤユは死んでない、死ぬ必要はなかった。

 ということは。

!」

「…………………………は」


 ――呪い。

『万死の呪い』。

 その効果は、一日一度は死なないと、怪物になってしまう――、というもの。

 この呪いはヤユに死を強制し、これまでの彼女の人生において、ずっとずっと、始まりからこのキュロイナ最西部の森にたどり着いて、そこからのこの森での日常においても……影を落とし続けてきた、強力極まりない因果の呪いだった。

 この呪いゆえに、ヤユは苦しみ、追い込まれ、そのあらゆるものを失い続ける道を歩かされ続け……すべてを、諦めてきたのだ。

 そして、その呪いの効果は日々強まり――もはや、後先がないほどの、臨界点に達しかけていた。

 このままでは、ヤユは不可逆的に、永劫、人に戻れることはなく……正真正銘、本物の怪物となり果ててしまう、それくらいに。

 それが。

「わ、わたし……呪いで、死ななきゃいけなくなると……胸が、すごく苦しくなってね……、頭も、割れるくらいに、痛くなっちゃって……どうしようも、なくなっちゃてたんだよ、だ、だけど……」

 ヤユは恐る恐る、信じられないといった様子で言葉を続ける。

「今は……全然そんなことないの。すごく、体が軽くて……なんでも出来ちゃいそうな気がするくらい、心も軽いんだよ! 今までにないくらい! これって――」

 全部、お兄さんが、ものすごく、頑張ってくれたおかげだよね、とヤユがまた笑う。

 それは、怪物の背筋を舐られるかのようなゾッとする笑みとはまったく違う――

 年相応の、裏表もなにもない、愚直で不器用で、それでも前を向いて、明かりの中を進もうとしているかのような、そんな溌溂とした笑顔だった。

 年相応、といっても、恐らくヤユがこれまで生きて、過ごしてきた時間は、俺よりも随分と長いものだとは思われるが……、

 ヤユの本当の人生は、まだまだ短くて、今はその始まりの地点には違いない。

 だからこの表現は、全然間違ってはいない、的を射たものだと、俺は思う。

「………………?」

 そしてふと、俺は今まで何となく聞き逃していた彼女の言葉を今一度復唱する。

「五日……五日も寝てたのか、俺は……」

「うん、そうだよお兄さん。目を覚まさなくって……ずっと、し……死んじゃうのかな、って……わたし……」

「だ、大丈夫だ。ほら、俺は元気だ!」

 俺は首だけではなく半分身を起こそうとするが、ちょっと……かなり鈍い痛みがじんわりと全身に広がりかけてきたので、深呼吸をしてそのまままた深くベッドに沈み込んだ。

「お、お兄さん……?」

「いや、大丈夫……はは、命に別状はない……問題ないぞ」

 鼻で笑ってポーカーフェイスをする俺だったが、はっきり言ってかなりの重症……このまま放置していれば、遅かれ早かれ俺の命は危なそうだ。こうなったら、一度フララーガに行って〝あの女〟の回復魔法による施術を受けなくてはならないだろう、正直、あまり気は進まないが……


「……………………」


 しかし、五日か。

 怪物との戦いの後、俺はヤユにこの家に運ばれて……それから五日もの間、彼女は俺を看護してくれていたらしい。

 それも恐らく一睡も取ることなく……

 見れば、周囲には水を張った桶であったり、すり潰された果物であったり、薬草なんかもその傍に置かれていて、そして俺自身の体も、包帯(とは言っても清潔な衣類をカットして帯状にしたようなものだが)でぐるぐる巻きにされていて……

 いかにヤユが、瀕死の状態だった俺の体を、この世に繋ぎとめようと努力してくれていたかが分かる。

 それだけで、俺は報われた気分だった。

「あ、あの……」

 俺の視線に気づいたのか、ヤユが気恥ずかしげにこれまでの数日間のことを掻い摘んで話す。

「ほ、本でね、ほら、地下の図書室にいっぱい本があったでしょ……? あの中でね、大怪我した時の血を止める方法とか、怪我とか熱に効く薬の作り方とか、どうしたらいいのかいっぱい書かれてる本が幾つかあったから……だから、お兄さんが目を覚ましたのはわたしの力じゃないよ」

「…………」

「わたし、が先に目を覚ましてね……そしたらお兄さんが目の前で、倒れてて、すっごく血がだくだくに流れてて……怪物はもうどこにも、どこを見てもいなくてね……だから、あの、花畑……わたしたちが、最初に一緒に森に行った時のエンセンドフューの花畑だね。あそこから、お兄さんを運んできて……それからは、ただ、わたしはお兄さんの傍にずっといただけなんだ」

「……………」

「お兄さん、本当に、怪我が、ひどかったから……腕も、脚も、めちゃめちゃで……お腹も、たぶん骨もひどいことになってて……う、うう……全部、わたしのせいなんだよね……怪物が、お兄さんにそんなことをしたんだよね……でも、すっごく強いお兄さんは、そんな怪物も倒しちゃった……わたし、ひどいことしかお兄さんにしてないのに……お兄さんは、そんなどうしようもない大怪我をしちゃって……わたし、最低……最低だったよね、ううう…………」

「……………」

「ありがとう、お兄さん……それで、ごめんね……そんな、傷……わたし、どうしたら…………」

「ヤユ」

「………………?」

 また性懲りもなく半泣きになって、それから鼻水と涙をぽたぽたとベッドの上に落としてぐずり始めるヤユに、俺は苦笑しながら、なんてことはない言葉をかけてやる。

 一言一言、丁寧に、俺が思ってるままのことを、特に飾ることなくそのままに。

「お前がな……俺をこうして適切な処置で看護してくれて、そして俺がちゃんと目を覚ませたのは全部お前の力で、お前のおかげだと思うぞ、ヤユ」

「………………」

「だってそうだろ? 俺がここに最初に来た時、ヤユはほとんど字が読めないくらいで、一番簡単な部類の……なんだっけか……、ああそう『英雄ユラバルデのぼうけん』って童話も、ろくに意味が分からないくらいだったじゃないか。それを、ほんの短い期間で、頑張って勉強して……字を読めるようになって、それで今は薬草だとか医学だとか、けっこう難しい内容の本も理解できるようになって……俺を救って。そこまで実践できるようになったのは、すべてお前の努力の結果で、お前の力だろ、だから誇ったほうがいい……誇るべきだ」

「………………」

「それに……その小さな身体で俺をあんなに遠いところから運んできて、数日も寝ずに看てもらって……礼を言いたいのは俺の方だ。ボロボロで汚くてばっちかっただろ、俺の身体……」

「そんなこと………………!」

「片腕も片足もなくなって……血まみれで、怖かったはずだ……なのにお前は目を逸らさず、一人で戦ってくれたわけだ」

「…………ち、ちがう、違うよ……お兄さん……わたしは、見慣れてただけ……血とか、そういうの……ずっと前は、不器用に死んでたりしたし……怪物になってしまったあとは、そんな、そんなのが……そうなっちゃった人が、周りに、いっぱい、いた事も何回もあったから……」

「嘘だな」

「………………‼」

……ヤユ、お前は今まで一度たりとも、そういうのに見慣れていた事はなかった。だから、魚も動物も肉を食べないし、自分が死ぬ時も……いつだって、苦しそうな目をして、歯を食いしばって……そんな辛そうな表情を、いつもいつだって、していたんだよ、お前は」

「……………………う…………」

 ヤユが目を見開いて、小さく慟哭する。

 それは意図しない肯定の返事。

 ヤユは――ヤユは、思い返せば最初に俺がこの森に来て、そして断頭台の前にて彼女の体が可逆の再生を始めているその時も、そしてあの日の晩……錆びて朽ちかけたナイフで己の首を不器用に掻っ切ろうとしていた時も、何かを思い出すように、とてもとても切なくて、悲しみに無造作に塗られてしまったような、そんな表情で命を弄ばされていた。

 ヤユは、『万死の呪い』に囚われて、そして、これまでずっとずっと死に続けてきた。その間中、一度たりとて、彼女がそれを心の奥底から見慣れ、受け入れる事は出来なかったのだ。

 それは。

 どれほど辛かっただろう。

 どれほど苦しかっただろう。

「――でも、でも……お兄さん……わ、わたし、……」

「もう終わりだ、ヤユ」

「…………?」

 俺は、まだ残っている方の……右手を中空に差し出して、そしてそれを彼女の頭の上にポンと置く。そしてわしゃわしゃと、今できる限り強めにその黒髪を豪快に撫でてやる。

「ふ、ふあ…………⁉ お、お兄さん⁉」

「ははは!」

 なぜか赤面するヤユに、俺は自分でも驚くほど幼稚な笑い方で、応じてやる。

 続ける言葉は言わずもがな、もう決まっていることだ。

「もう終わり……怪物はどこにもいない。お前は勝ったんだよ、ヤユ……すごく、本当に頑張って、とうとうあの怪物を打ち倒して見せたんだよ、お前がだ」

「………………!」

 バ、と顔を思い切り上げてこちらを見つめるヤユ。

「俺は、別に何もしてない……ただ、お前の決意が、勇気が、俺を動かして、後押しして……それで、これはそれだけの、ただ俺が勝手に意地を張っただけの話なんだ」

「う……うぐ……そ、そんな……でも…………」

 ヤユの視線が泳ぐ。そして、今は包帯に巻かれていて見えない俺のもう片方の左腕や――右足の方を見て、また、俺の顔に戻ってくる。

「ああ、これか…………」

「わたしのせいだよ……わたしが、怪物が、お兄さんの体をそんな風にしちゃった……うう、また、わたしひどいことをして……それで、わたしは何にも怪我ひとつなくて……何も覚えて、なくて…………うぐううう、ひぐ、ひっ…………」

「これは普通に治るぞ」

「……え⁉」

 ガバ、と今度は天井に頭でもぶつけるかのような勢いで立ち上がるヤユ。

「……なんだ、何を気にしてるのかと思ったら、そんなことか…………」

「え、ど、どういう……いや、だって、お兄さん…………お……」

 うるうると泣きじゃくっているヤユの瞳。それがまた、恐る恐る俺の吹き飛んだ手足の方に向けられる。

「こんな……こんな、だって、無くなっちゃってるんだよ、腕が……、あ、足も……」

「まあ――」

 普通なら治らないだろうな、とは思う。

 回復魔法というのは元々適正のある人間が決して多くはない上に、その質を上げれば上げるほど、極めて高度な感覚技能や精神的な側面を要する、数ある呪言の中でも最上級に習得が難しい類のものだ。

 それも切り傷や少し骨がひび割れた程度ならともかく……、

 全身の半分以上の骨が粉々になって、腕や足が完全に消滅して、血を失い過ぎてはっきり言って明日の命も危ない……という状態の人間に治癒を……それも完全なる治癒を施せる人間なんてものは、そんなやつは世界でも指折り数えられる程度しかいない、まあ、下手をすれば十数人もいないだろう恐らく。

 そのうちの二人が顔見知りで。

 そのうちの一人がここ――ウェオン王国フララーガに住んでいなければ、俺もかなり追いつめられていたことは請け合いである。

 持つべきものは友――もっともそいつは友達ではないし、むしろ借りを作りたいタイプの相手では決してないのだが……背に腹は代えられないとはこのことだ。


「……俺の知り合いが、首都フララーガに住んでいて、だな……」

「…………!」

「そいつなら、このくらいの怪我は、別に大して労せず難なく治せる……」

「……………………!」

「そいつと俺は仲があんまり良くなくて……でも、まあ、悪い奴じゃない……そいつは俺とタメくらいのいい年した大女なんだが……」

「……………………………………!」

「そいつは、小さくて、可愛らしい女の子が大好きで目がなくてな……適当に、相手してやって……ヤユが話し相手にでもなってやって、あしらってやったら、快く俺の傷も治してくれるはず、だ…………」

「……………………………………………………‼」

「だから、ヤユ……とりあえず、フララーガまで行って、俺に協力してくれないか……? はは、お前には助けられてばっかりだが…………」

「そ、そんなこと…………!」


 ないよ! とヤユは言って、それからどうしてか今度はまた真っ赤に赤面して、そして直後、ぷふっと鼻息荒く、心底おかしそうに噴き出した。

 腹を抱えて笑い出した。

 ――その様子は、まるで、憑き物が落ちたかのように……なんの憂いもなく、ただ純粋に、恐らくはとてもとても長い時間を経て、本当の本当に久しぶりに、彼女が見せた、突き抜けるような青空のような、優しく柔らかな笑顔である。

「よかった……よかったあ……………………」

「ああ、良かった」

 ふふふ、ははは、と。

 外は陽光。

 窓から漏れ入ってくる陽だまりの中に照らされて、俺とヤユは――馬鹿みたいに、何が可笑しいのか分からないまま。お互いの顔を見合わせて笑いあう。

 そこには一つとして曇りはなく。

 この場には一つとして翳りのようなものは見えなくて。

 それは、これから始まる新しい冒険を、静かに静かに暗示しているような――そんな不思議な感覚を、俺の心にゆっくりと思い起こさせた。

 祭りの後の、幕間。


 ごめん、ではなくて、ありがとう。

 と。

 心の一番奥から、ようやく言えた――と、そんな風なことを言って、ヤユがまたふわりと笑った。


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