　皆さんが小説を書き始めたきっかけは何でしょうか。

　私は中1の時、夏休みのコンクールで初めて書きました。小学生のころ、習字を習っていたのですが字が下手で、クラスで１０人ぐらい入選するのに習字コンクールで私はなかなか賞をもらえず。夏休みの自由工作はボロボロ。読書感想文もボロボロ。そんなわけで中学生になって「なんかやっちゃる！」と思って選んだのが小説コンクールです。

　私はかなり小説を読んでいたはずですが、いざ書くとなると「で、小説って何？」となりました。辞書を確認すると「読む人に何かを訴えるもの」らしいです。知らなかった！

　そんなわけで中１で初めて小説を書きました。国語の先生には鼻で笑われました。しかしそれが銅賞。全国３位でっせ！　国語の先生は目を合わせてくれなくなりました。

　朝礼での表彰、ついに私に日の目が当たるとき気が来ました。表彰されるのは基本運動部か字が上手い人ですからね。「清水○○さん」と呼ばれ（読み方間違ってますが……）前に行こうとすると、「お前じゃない清水だ！」と周りに止められます。運動部でもなく字が下手な私が表彰されるはずがないと皆思っていたようです。何とか振り払って賞状をもらうと、賞状には間違ったふりがな鉛筆で書かれていました。担任もそこにいるのに……

　これが勘違いのもとです。「小説ならいける！」と小説家を目指すようになります。あれから３０年以上。今ならわかります。あの時がピーク……。

　今は楽しいので書いてます。　