今はなき初めての一人暮らしをした部屋
KACのお題でいろいろ思い出したりするのですが。
大学合格して、初めて一人暮らしをすることになり、部屋を探すため夜行列車で母と熊本にやってきました。最初大学生協で探すつもりでしたが、出勤する大学生バイトたちの呑気な姿を観て「お母さん、やめとこう」と私は言いました。母も感じるものがあったのか、同意します。
不動産屋に行って最初に紹介してもらったのは、今度卒業する学生がまだ住んでいる家。中を見ると学習机がない。本もほぼない。「あんた、勉強しない学生がいる大学にしか入れなかったの?」という無言の母からの圧力を感じます。
二軒目は住むことになる家なのですが、橋を渡って少し大学から離れており、それもいいと考えました。部屋もまあまあ広め。
ここには卒業まで住みます。隣部屋から男女の声が聞こえた後、「開けなさいよ、居るのはわかってるんだから!」と廊下から女性の声が聞こえてきたのもいい思い出です。
大学で仕事をすることになり、久々にそのアパートを観に行きました。ありませんでした。道になってました。震災後に橋をかけ替えて、道も移動したようで。アスファルトと白線を観ながら、「この空中で過ごしたんだなあ……」と感傷的にも……なりません。何か建っててくれ。
結構部屋に関する話は豊富かもしれません。また思い出した時にでも。
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