贅沢な入院
先日初めて入院したわけですが、外来に行ってそのまま速攻集中治療室に入り、点滴されて酸素も吸入でした。
集中治療室の広さは12畳はあったと思うのですが、私はベッドから動けません。移動範囲は1畳。すごいと思ったのは、血圧計を常に腕につけていて、二時間ごとに自動的に計るのです。看護師さんもいろいろとしてくれます。
血管が見えにくいらしく、「毎日打つよりは点滴にしましょうね」と言われたのに三回刺し直します。ちなみにその注射は翌日まででした。点滴が外れても採血などあり、すっかり注射慣れしてしまいました。
何日かして、一般病棟に移ることに。特に何も考えず大部屋でいいと回答していました。私以外はだいたい年配の方。皆、すごく独り言が多いです。向かいの人がトイレに行ったときに血圧が高くなったようで、息が上がっていました。どこかに運ばれていき、一日いませんでした。念仏を唱える人がいました。聖書を読む人がいました。
今度は一人部屋にしよう、と思いました。
病院食、最初は思ったよりもおいしいと思っていました。しかし何日かすると「煮ものかあ」と思うように。たぶん塩分などの関係から、同じ食材、同じ調理法になりがちなのですよね。おかず二品が煮物に煮物、という日もありました。一番良かったのは、スパゲティミートソースですね。
家族が近くにいるのが当然のようで、事あるごとに家族に何かしてもらうよう言われます。私は独身一人っ子、親は遠方。そんなわけで手続きなども大変でした。差し入れしてくれた近所の友人も、家族ということにされていました。
シャワーに入ってもいいようになりますが、タオルを乾かす場所がありません。着てきた服と一緒にコインランドリーで洗濯することに。何日かして、100円玉がなくなります。タオルを捨てるか、無駄に何かを買ってきてもらうかという選択をすることに。
入院していると伝えているのに、何回も電話をかけてくる人もいました。電話のできる場所も限られますし、家にいないので見られない資料も多いです。携帯電話は、入院しても日常から解放してはくれないようです。
病状的に、二度と入院しないということはなさそうです。しっかりと仕事をして、今度は出るまで贅沢な入院をしたいと考えています。
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