とある少女の物語
私がこの世界に来てから3年がたった。
はじめのうちは頑張ってきたことを台無しにされ、何もする気を起こせなくなってただ無気力に毎日をぼーっと過ごしていたが、両親や周りの人の優しさに触れてこの世界でも頑張ってみようという気持ちになった。
最近では初めて友達というものができた。
父が懇意にしている家の子で、とても活発な女の子だ。
正直同年代の子というものにトラウマがあって、無視したり、逃げたりと最初は拒絶するようなこともしたのだが、この子はそれを意に介さず強引に私の壁を壊して友達になれと言った。
私も根負けして、それから仲良くしている。
しかし、困っていることもある。
夢を見るのだ。変な夢。それも連日連夜続いていて、とても寝不足だ。
内容としては、屋敷から少し離れた森で目が覚め、足が勝手に動き、とても古びた遺跡に行くというものだ。いつも遺跡に入ったところで夢は終わる。
私はこのしつこい悪夢を終わらせるためにどうしたらいいかと考え、現地に行ってみるという結論に至った。
使用人の人を連れて行けば森の中でも大丈夫だろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます