第8話 カイル 水遊び


 私の名前はカイル・クロウリー。


 リゾート村の視察旅行2日目。

 現在、私と私の家族は海に来ていた。


 私が知っている海はアアウィオル王国北方にある海だけなのだが、海岸線には崖が多く、白い波を立て、そのせいで私の中で『海とは荒々しいもの』というイメージができ上がっていた。その海しか知らなかったので、比べようがなかったのだ。


 ところが、この海はどうだろうか。

 まるでおとぎ話にでも出てくるような、エメラルドグリーンの美しい海だ。

 私たちがいま立っているのは白い砂浜の入り口で、そこは緑地になっており南の島の花が咲き乱れていた。


 さて、私は今、サーフパンツなるズボンとビーチカーディガンなる羽織を着た姿で、妻のレオーネと娘のアリーシャを待っていた。


 周りで護衛している男性騎士たちも私と同じような格好で、唯一違う点は、ベルトと剣を装着しているところだろう。


 この日差しの中では、アーマーが焼けるように熱くなってしまうためだ。

『寒暖耐性』の装飾品を貰うか、アーマーを脱ぐのかという2択で、白騎士副団長は後者を選んだわけである。

 しかし、警備の際にアーマーを脱ぐのが不服なのか、副団長はさっきから仏頂面であった。非常に面倒くさい男である。


「寒くはございませんか?」


 やはり水着姿のキャサグメが言う。


「むしろ心地良いくらいだ。奇妙な気分ではあるがな」


 私も武術訓練の折には野外で上半身を晒すことがあるが、遊びのためにこういった格好をするのはなんとも変な気分だった。


「あ、あなた……」


 そんなふうに私を呼びながらやってきたのは、レオーネだ。

 白地に花柄をあしらったワンピースタイプなる水着の上に薄手のロングカーディガンを羽織り、頭には例の麦わら帽子をかぶっている。いつもよりも足がすらりと長く見えるのは、どうやらカカトが上がったサンダルのせいようだ。


 世の中では『楽園』という言葉がしばしば使われるが、なるほど、こここそが楽園なのだろう。


「レオーネ、とても綺麗だよ。ああ、この海の煌めきも君の輝きには敵わないな」


 昨日からずっとキャサグメにしてやられている私だが、内心の驚きを隠して、妻を褒めた。


「まあ! ふふふっ、恥ずかしいですわ」


 レオーネは白い太ももをもじもじさせながら、頬を染めてはにかんだ。

 なんだよ、これ。最高か?


「アリーシャもとても綺麗だよ。まるで浜辺に舞い降りた天使のようだ」


 レオーネの後ろに隠れたアリーシャを褒めると、顔を真っ赤にしてシュッと隠れてしまった。そうして、レオーネの後ろからピョコンと目から上だけ覗かせた。可愛すぎる。本当に天使なのかな?

 アリーシャもワンピースの水着なのだが、下半身にフリルがついており、とてもよく似合っていた。


 そんなレオーネたちと共にやってきたのは、女性騎士とメイド隊。

 どうやら水着には様々なタイプがあるらしく、調査のためか、彼女たちは手分けをして水着を試しているようだった。


 女性騎士はあられもない姿なのに、剣と盾を持っているというギャップ。

 ……なんだろう、凄くいいね。ロマンみたいなのを感じる。


 女性陣の登場に、男性騎士たちの視線は釘付けだ。

 まだ新人とも言うべき若い騎士たちが片膝をついてしまったのは、うん、咎めまい。ビキニと呼ばれる水着なんて、下着と変わらんしな。


「あなた?」


「なんだい、レオーネ。ああ、いけない。まるで出会った頃のように胸の高鳴りが治まらない」


 女性騎士を見ていた私は、悪寒を感じてすかさずレオーネを褒めた。


「それでは砂浜に降りてみましょうか」


 そんな私たちに、キャサグメがにこやかに言う。


 それに伴って片膝をついてしまっている若い騎士たちが絶望しているが、お前らの状態異常が治るのを待っていたら陽が暮れる。すまんな。ベルトに下げた剣でどうにか隠せ。


 私が哀れに思っている一方で、女性騎士やメイドたちは謎のタイミングで|跪礼(きれい)を始めた男性騎士たちの姿に首を傾げていた。奇跡的に気づいていないようだ。


「砂浜への一番乗りは、まずクロウリー公爵家の皆様と女性の方々からどうぞ」


 キャサグメが両手を広げて言う。


「お前、優しいな」


「はははっ」


 私たちの会話に女性たちが首を傾げた。女性には、制御が利かない力を持つ者の気持ちはわからんだろうな。


 ビーチ用のサンダルで踏み入れた砂浜は、なかなかに感触が面白かった。


「アリーシャちゃん、ほら、貝殻!」


 ミカンがアリーシャへピンク色に煌めく貝殻を見せた。光の当たり具合で銀色にも見えるようだ。

 よく見れば、砂浜にはあちこちに貝殻が転がっている。


「わぁ……!」


 人見知りのアリーシャが、楽しげな声を漏らした。


「ほら、あそこにも! いこっ!」


「あっ」


 ミカンに手を引かれて、アリーシャは浜辺に遊びに行った。すぐにメイドや女性騎士があとを追う。


 そんな2人の近くには、迎賓館でも見た小麦色の背をした犬がいる。くるんと巻いた尻尾をはち切れんばかりに振り、笑っているようなどこか愛嬌のある顔立ちだ。


「アリーシャちゃん、この子はヤシロさんだよ。背中がパンみたいなの」


「へっへっへっ!」


「わぁ……可愛いです。噛まないですか?」


「噛まないよ。ね、ヤシロさん?」


「わん」


 ヤシロさんと呼ばれた犬は、浜辺で仰向けに転がり、愛嬌を振りまいた。

 アリーシャは恐る恐るヤシロさんの腹を撫で、顔を綻ばせる。


 それから、2人は貝殻を探しては、アリーシャの専属メイドであるクラリスに渡していった。

 クラリスの手はすぐにいっぱいになり、キャサグメからハンカチを敷いたバスケットを借りていた。


「我々は海遊びと言う者を知らんが、こう見るとなかなか優雅なものだ」


 私は、2人が貝殻を拾う姿を見て、言った。


「これからどれほどの貴族がいらしてくれるかわかりませんが、アアウィオルの皆様で作法や優雅な遊び方を作っていただければと思います」


「なるほど、たしかに海遊びの作法などないからな。これは一大事だ」


 どこの国にせよ、文化とは気候と魔物に根差したものが多い。

 そして、水辺とは魔物の領域であり、人の能力が制限される場所だ。

 これゆえにアアウィオルを含む多くの国において、海遊びの作法などないのだ。作る意味がなかったからな。


「少なくとも、貴族服の着用を義務付けるのは阻止せねばならん」


 これは普通に有り得そうな話だった。

 なにせキャサグメに勧められなければ、私だって水着を着るなんて考えもしなかったし。


「平民のほうはどうなんだ? あちらにもこういう場所はあるのだろう?」


「あちらの浜辺ではこの村の住民が遊んでいるので、平民のお客様はそれを見て勝手に学ぶかと思います。あとは宿の者が軽く案内する予定です」


「そうか、それならいい」


 少し話が途切れ、キャサグメがレオーネに話を向けた。


「レオーネ様、日焼け止めのポーションはお飲みになられましたか?」


「はい、頂きましたわ。そういえば、あなたも飲みまして?」


「ああ。飲んだよ」


 レオーネに水を向けられ、私は頷いた。

 ちなみに、貰った帽子や指輪にも日焼け止めの効果がついているので、二重での対策となっている。


「お着替えの際に案内の者から説明があったかと思いますが、この地はご覧の通り日差しがとても強うございます。肌を焼きたくない場合は、例の魔道具や日焼け止めをご使用ください。ですが、うっかり焼いてしまった場合は、お申しつけいただければ、昨晩のエステで治療が可能です」


「はい。その際にはよろしくお願いしますね」


 キャサグメたちの恐ろしさを口頭で告げられただけなので、レオーネは彼らにかなり好意的だ。いや、エステの力かもしれないな。


 そんな話をしていると、砂浜と海の境界に来た。


「この海は泳ぐことも可能ですが、本日は波打ち際で軽く足をつける程度にいたしましょう」


「海と浜辺の境界を波打ち際と言うのか?」


「はい。波が寄せて返す、そのあたりのことを言いますね」


 キャサグメが指さして言う。


「なるほど。アアウィオルの海は王都から遠いからな。なかなか海にまつわる細かな言葉はこっちの方では使わんのだ」


「たしかに、そういうことはあるかもしれませんね」


 キャサグメはそう言いつつ、波打ち際に足を踏み入れる。

 とくに怖いことはないようだ。


 私はレオーネの手を取って、一緒に小さな波に足をつけてみた。


「お、おー!」


「ふふふっ、あなた、気持ちがいいですね!」


 これが海か!

 凄く気持ちいいではないか!


「気持ちいい! アリーシャちゃんもおいで!」


「う、うん!」


「お、お嬢様ぁ……」


 貝を拾っていたアリーシャもやってきて、ミカンと共に波打ち際で遊び始めた。

 クラリスや騎士たちは慣れない地形に目を白黒させている。


 そんな女性陣を見ながら、若い男性騎士たちは貝殻を拾っていた。まだかよ。


「海の水は塩辛いと言いますが、飲んでも大丈夫ですの?」


 レオーネが問う。


「基本的に毒ではありませんので、手や顔についたものを舐める程度でしたら問題ありません。しかし、コップ一杯ほどを飲むようですと、体を壊すこともあります。喉が渇いたので飲料とするようなことは絶対にしてはいけません」


 キャサグメはそう言って、海にサッと潜らせた手を舐め、苦笑いした。

 私たちも真似してみるが、なるほど、苦笑いするわけだ。


「10mほど先まで行くと、私の頭が浸かるほどの水深の場所もありますので、慣れないうちは気を付けてください。しかし、もし溺れても監視員が常駐していますので、その点はご安心ください」


 キャサグメが指さす先には、やたらと高い椅子の上に座る女性が1人。

 キャサグメが手を振ると、彼女も軽く手を振り、次の瞬間、海の上に飛んでいった。


「とまあ、あのようにすぐに救助してもらえます」


「ひ、飛行魔法……」


 飛行魔法は今では伝説となった魔法だ。


「あの者は高名な魔術師なのか?」


「いえ、魔法が使えるビーチの従業員です」


「う、うーん……」


 もうなんでもありだな。




「まあ、なんて素敵なんでしょう!」


 レオーネが歓声を上げた。


 浜辺で遊んだ我々が次に向かったのは、レストランだった。

 しかし、普通のレストランではない。海の中にあるのだ。


 当然そのままでは食事どころではないので、部屋の周りはドーム状のガラスで覆われているのだが、素人の私でもそれが大変な技術だというのはわかった。ガラスというのは子供の力でも割れてしまうのだから。


 ガラスの向こうでは、海面から降り注ぐ太陽の下、宝石のように輝くサンゴ礁の中を色とりどりの魚が泳いでいる。それはまるで動く絵画のようであった。


 このレストランにはこの部屋のような広々とした個室が8つあるそうだ。


「このガラスはどれほどの強度なのだ?」


 同席するキャサグメに問う。


「これは魔性ガラスというもので、非常に高い硬度となっています。作り手によっては通常のガラスの数千倍の強度にまでなります。この村の全ての窓が、厚さこそ違いますが同じものを使っています」


「ふむ」


 ガラスの数千倍の強度とか、元が脆いものなので強さの想像がつかん。


 その技術、すごく教えてほしいな。

 しかし、これほどのものだと一族が死に物狂いで秘匿するレベルの技術だろう。


「この魔性ガラスは、学園島で学べる技術になっています」


「なんだって? ショートケーキの作り方やエステの技術も教えてくれると言っていたな? なぜそんなに教えてくれるのだ」


 昨晩、レオーネたちがエステをしている間にキャサグメと軽く話していたのだが、この村にある学園島では、そういった技術も教えてくれるのだと言っていた。


「貴族になった以上は、民の生活を豊かにするのは当然のことではありませんか?」


 キャサグメは言う。


「我々がこの村の中だけで技術を独占したら、民の生活は瞬く間におかしくなるでしょう。近場の王都ではたくさんの店や工房が潰れ、路頭に迷う者も現れましょう。我々はそういったことは望んでいないのです。怠惰さや意固地さゆえに学びに来なかった者にわざわざ遠慮はしませんが、勤勉な者には人生を変える新しい技術を与えるつもりです」


 う、うーむ、凄く崇高な理念の貴族っぽいことを言い始めた。ほかの貴族だったら独占するだろうし、仮に技術を献上するにしても利益を毟ろうとするだろう。


 ……やはり、迎賓館を襲撃した理由は私の考え通りなのだろう。

 しかし、判断するのは女王である姉上だ。私は包み隠さず報告して、姉上がキャサグメに確認するべき事柄だ。


 歓談していると、料理が運ばれてきた。


 食事の形式は各国で変わるものだが、各人の前に様々な料理が一気に並べられるのがアアウィオル流だ。


 通常の食事ではサラダ、スープ、メイン、パンの4種類で、賓客を招く際にはメインが数種類など賓客の好みによって変えていくことになる。ただし、デザートのみ最後に出される。

 キャサグメたちはこの様式に則っているようだ。


 昨日の料理は我々に合わせてくれたのか、肉など見慣れた食材だったが、2日目の昼食である今回はほとんどが海鮮物であった。


「わぁ……!」


 アリーシャが感嘆の声を漏らすように、並べられた料理は色鮮やかで、良い香りを漂わせていた。


 しかし、その料理方法のほとんどは見たことがないようなものばかり。

 これらも学園島で教えてくれるのだろうが、王都の料理人は本当に会得できるのだろうか?


「アリーシャちゃん、美味しそうだね?」


 同席しているミカンが笑顔で言った。


「うん!」


 海で一緒に遊んだからか、引っ込み思案のアリーシャもすっかりミカンと仲良くなっていた。


 そこから始まった食事は驚きの連続だった。


「おお……なんという美味だ。君、これはなんの魚だ?」


 後ろに控える給仕に問うた。


「そちらはシーサーペントのほほ肉のソテーにございます」


「シ……そ、そうか」


 え、えー?

 シーサーペントって、極まれに近海に現れては猛威を振るう大魔獣だよな?

 近年だと隣国である帝国の近海に1年間居座り、その間はその航路が完全に使えなくなったと言われている化け物だ。


 驚愕している私をよそに、家族はニコニコしながら食べている。

 私はふぅと一息つき、キャサグメ一味はそういうものだと思考を放棄して、食事を楽しむことにした。


 ちなみに、私が特に気にいったのは、ホタテのバター醤油焼きという料理だ。

 シーサーペントとか意味不明な料理じゃなく、ホッとする優しい味が好きだった。




 食事を終え、午後。

 私たちは例のプールという遊び場に来ていた。


「「「きゃあああああああ!」」」


「うにゅうううう!」


「あはははははは!」


 青い空の下、複数の悲鳴や笑い声が重なる。

 そのうちの2人の声は、ほかならぬ私の妻と娘の声だ。

 ほかにも、一緒に乗るクラリスと女性騎士、ミカンの声もする。


 すわ一大事、というわけではない。

 悲鳴は悲鳴でも楽しい悲鳴なのだ。


 巨大な大蛇を彷彿とさせるウォータースライダーなる遊具から、5人乗りの大きな浮き輪に乗った一行が飛び出してきた。


 煌めく水しぶきの中から出てきた水着姿の5人は、髪が濡れるのも気にせず、心の底から楽しげな顔で笑っている。


 私もアリーシャのあんな楽しそうな声は初めて聞いた。「うにゅううう!」と少しだけ変な叫び方だが、それも可愛い。


 5人を乗せた浮き輪はプールを流れて、私が乗る浮き輪にポヨンとぶつかった。


「あなた! とても楽しいわ!」


「あ、ああ。それはなによりだ。アリーシャ、楽しんでいるかい?」


「はい、お父様。とても楽しいです!」


 可愛い。


「アリーシャとミカンちゃん、もう一回いけるかしら?」


「はい、お母様!」


「うん、ミカンも大丈夫!」


 レオーネの提案を受けて5人は係員に浮き輪を引っ張ってもらいながら、搭乗口に流されていった。

 搭乗口に浮き輪が乗ると、ウォータースライダーの上部まで水と共に昇っていくのだ。何らかの大型魔道具なのだろう。


「はっはっはっ、ご家族が楽しそうで何よりです」


「あ、ああ、うん」


 そう言うのは、私と同じ浮き輪に乗ったキャサグメである。

 この浮き輪も5人乗りなのだが、そのメンツが酷い。


 私、キャサグメ、副団長、騎士2人。

 上半身ムキムキの男たちである。

 なんだよ、この布陣。意味が分からない。


 それもこれも、全て副団長が悪い。

 当主の護衛ということで、この浮き輪に乗せられたのである。

 その気持ちはわからなくもないが、もうちょっとやりようはないものか。


 さて、昨日から驚きの連続であったが、このプールというやつはその中でも飛びぬけていた。


 暑い日差しの中で潤沢な水で遊ぶのが、これほど気持ちのいいものとは知らなかった。

 この気持ち良さを知っているのは、自宅にプールを持つ暑い気候に住む金持ちくらいなものだろう。

 海でも泳ぐことができるそうだが、あちらもこんなに気持ちがいいのだろうか?


「きゃっふーい!」


「きゃーん!」


「きーもちーい!」


 そんな声のあとに、また私たちの乗る浮き輪にポヨンと衝撃が。

 今度は影衆メイドの乗る浮き輪だった。


 こいつら、めちゃくちゃ楽しんでるな。

 たぶん、我々一行の中で一番楽しんでいるのではないだろうか。


「あっ、閣下! これは大変失礼いたしました!」


 影衆メイドの1人がそう言って、ビキニで隠れた胸の前に手を添える。

 その手の形を見た私は、嘘つけよ、と思った。


『与えられた任務を継続します』というハンドサインだったのだ。

 与えられた任務とは姉上からで、『普通のメイドに紛れて、キャサグメ一味の村を調査せよ』というものである。


 それとも、このキャッキャ具合も演技なのだろうか?

 それだったら影衆メイドすごいな。


「閣下」


「なんだ」


 副団長が何やら声をかけてきた。


「ご家族が心配です。我々も行きましょう!」


 こいつもウォータースライダーがお気に入りの様子である。

 ウォータースライダーに乗ってからというもの、お堅い雰囲気がかなり和らいでいた。

 その隣では部下の騎士2人が、満面な笑顔を隠しもせずにコクンと頷いている。


 また私はこいつらのキャッキャした顔を見るのか。


 楽しいけどさ、できればあっちの浮き輪に乗りてぇ……っ!


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