第7話 リリアン エステ体験


 私はクロウリー公爵家で働いているメイド。

 名前はリリアンと申します。


 旦那様であるクロウリー閣下の視察旅行のお供としてついてきた私ですが、人生でこれほど衝撃を受けたことはありません。


 なんだかよくわからないまま旦那様や護衛の白騎士様たちのあとについていったら、なななななんと! 海に囲まれた大都市に到着しました!


 もう自分で言っていても意味不明でびっくりです!


 なにが起こったのかさっぱりわかりませんが、旦那様から『転移門』という単語が聞こえたので、あのアーチはなにかしらの魔道具だったのでしょう。


 え? 転移門は神都の秘宝?

 へー、あなたよく知っていますね。


 一緒に視察旅行のお供をしている知らないメイドが教えてくれました。

 この子たちは、たぶん王宮にいる影衆メイドでしょう。

 影衆メイドは一般人ではその存在すら知りませんが、私は公爵様のメイドですので、ぎりぎり知っています。どんな仕事をするのかは知りませんけどね。


 まあそれは横に置きまして。


 高台から見える絶景に見惚れていると、旦那様が奥様とアリーシャ様をお迎えに行くということになりました。

 聞いてなかったので、どうしてそうなったのか全然わかりません。


 もしかして、この楽しそうな場所を前にして、今から王都に戻るんでしょうか。

 近いとは言え、王都まで鐘一つ分(※3時間)くらいの距離はあります。往復すれば日が暮れます。凄まじく面倒くさいです。旦那様はアホなんでしょうか。


 え?

 一瞬で戻れる?

 え? どゆことです?


 旦那様が転移門を潜ってどこかへ行ってしまいました。

 理解できていない私は置き去りです。


 ま、まあ、とりあえず景色を見てましょう!


 そう思っていたら、同じくこの場に残っていたキャサグメ様が仰いました。


「使用人ならびに護衛の皆様。ここは冬場のアアウィオルと違い、ご覧の通り、日差しがとても強うございます。そこで、本日に限りまして、『寒暖耐性』と『日焼け防止』の魔法を付与した装飾品を無料でお配りしております。もしよろしければ、こちらからお選びください」


 そこには、いつの間にか屋台がありました。

 いえ、屋台といっても普通の屋台ではありません。かなり大きく、それでいてオシャレな印象です。


 護衛の白騎士様たちは顔を見合わせますが、動きません。

 影衆メイドたちも動きません。


 私はふらーっとそちらへ行きました。

 そんな私に、キャサグメ様がニコリと微笑みます。この人、めっちゃカッコイイんですけど。


「1点に限り、お好きな物を差し上げます」


「マジでございますか」


「マジでございます。どうぞご覧になってください」


 そこには見たことのない造りのおしゃれな帽子や、アクセサリー類が並んでいます。

 魔法効果が付与されているそうですし、たぶん、かなり高い物でしょう。これを無料とは、大変に気前がいいです。


 目移りしちゃいますが、1つだけ。

 こいつぁ大仕事です。


 私はあまりアクセサリーをつけないので、選考外ですね。


 となると、帽子。

 布製の帽子もあれば、麦わら帽子もあります。

 どれもこれも形がよく、レースやリボンで飾りつけされていてオシャレです。


 迷っている私の隣に、同じくクロウリー公爵家から来ている同僚のメイドが立ちました。この子も居残り組ですね。


 私たちは2人でキャッキャして選び始めました。

 すると、影衆メイドもやってきました。


 彼女たちは隠密でもあるので、これも視察任務の一環でしょうか。

 キャッキャの仕方が上手く、完全に普通のメイドです。ですが、王宮に帰ったらキリリとして報告するに違いありません。恐るべき仕事人です。


「こちらのコーナーは、できれば選ばない方が無難です。皆様はメイドですから、お仕事中に奥様よりも良い物を被ると、周りから変な目で見られてしまうかもしれませんからね」


 なるほど。合流したら奥様やアリーシャ様にも差し上げるつもりなのでしょう。


 キャサグメ様のアドバイスに、私と同僚はふんふんと頷きました。

 そちらにはたしかに素敵な帽子が多くありましたが、メイドが被るには素敵すぎます。奥様はうるさく言わないと思いますが、メイド長がきっと怒ります。


「こちらに姿見がございますので、ご利用ください」


 キャサグメ様が布をめくると、そこにはとんでもなく綺麗な鏡がありました。

 公爵家にだってこんなにピカピカな鏡はありません!


 この大都市といい、この鏡といい、この方はどういう人なのでしょうか?

 旦那様ですら配慮するほどの人物だというのを噂で聞いていますが、伝説の大魔導士とかでしょうか?


 まあ、今はそんなことよりも帽子です!


 割ったら大変なので、私たちは必要以上鏡に近寄らないようにしつつ、ファッションチェックしました。


 結局、私は白いリボンが可愛らしい麦わら帽子を選びました。

 メイド服ととても良く合っています!


 この帽子ですが、被ってみると、なんと涼しくなるのです!

『寒暖耐性』という非常に地味な魔法効果が付与されているそうですが、侮れません。


 ちなみに、魔法付与は騎士様の鎧などについているんですが、普通は『火耐性』とかです。『寒暖耐性』なんて聞いたことがありません。


 同僚はもちろん、影衆メイドもみんなニッコニコです。

 めちゃくちゃ純粋に喜んでいる顔ですが、きっと本当は氷のように冷たい心でスンとしているのでしょう。恐るべし影衆メイドです!


 一方、白騎士様たちは辛そうです。

 特に女性の白騎士様は、私たちを羨ましそうに見ています。

 無料ですし、貰えばいいでしょうに。


「どうやら閣下がお戻りになられるようです。お戻りになられるのは、あちらの転移門からですね」


 選び終わってすぐに、キャサグメ様が教えてくださいました。

 私たちはいそいそと整列します。


 危ない危ない。

 教えてもらわなければ、キャッキャしているところを旦那様に見られるところでした。


 というか、ご家族の支度があったでしょうから、2刻くらいは経っているのではないでしょうか? つまり、私たちはそれくらい長く帽子を選んでいたことになります。消し飛んだ時間の長さに戦慄しますね。




「「ふわぁ!」」


 やってきた奥様とアリーシャ様が、展望台から見える海と大都市に揃って感動しています。

 わかります。私もそのせいで話を聞いておらず、置いて行かれましたからね。


「そちらにももてなしの予定があっただろうに、すまんね」


 旦那様がキャサグメ様に仰います。


「滅相もございません。クロウリー閣下、もしよろしければこちらをお使いください」


 キャサグメ様は魔法付与の説明をしつつ、公爵家ご一家や新しく加わったメイド隊を、例の屋台に案内しました。


「毎日はさすがにできませんが、本日は無料で提供させていただきます」


 キャサグメ様がそう言うと、旦那様は私たちを見て納得した顔をします。


「供の者が世話になったようだな」


「いえ。なんの説明もなく暑い場所に連れてきたのはこちらですから、このくらいは当然にございます。お気になさらないでください」


 考えてみれば、その通りですね。

 暑い場所だと説明されれば、薄着などの選択肢もありましたが、私たちは冬着のままなのです。めちゃくちゃ暑かったです。


「どれもとても素敵ですわね。アリーシャはどれがいいかしら」


「っっっ」


 奥様がメイドたちと共にさっそく選び始め、問われたアリーシャ様はもじもじします。可愛いです。


 すると、先ほどまで旦那様の足に花びらを撒きまくっていた幼女が、人懐っこい笑顔をしながら、ひとつの麦わら帽子をアリーシャ様に差し出しました。


「これが可愛いよ。青いチョウチョさんがついてるの!」


「っっっ!」


 人見知りのアリーシャ様はササッと奥様の後ろに隠れてしまいました。

 奥様は、あらあら、と困った顔をしながら幼女に言います。


「まあ、とても可愛らしいわね。アリーシャにいいの?」


「うん!」


 奥様は麦わら帽子を受け取ると、アリーシャ様の頭に被せてあげます。

 その麦わら帽子は、アリーシャ様の空色の髪にとても良く合っていました。


 すると、アリーシャ様は帽子のツバにちょこんと手を添えながらほわーとした顔をしました。超絶可愛いです。


「涼しいです」


「でしょー?」


「あ、あの。あ、ありがとうございます」


「うん!」


 幼女がニコパと笑い、アリーシャ様は恥ずかしそうに笑い返しました。


 人見知りの激しいアリーシャ様が、会ったばかりの人にこんなふうに笑うのは初めて見ました。

 幼女同士、なにか通じ合うものがあるのでしょうか。




 この村、ヤバいです!

 高台から見ていて覚悟はしていましたが、町に降りて改めてびっくりです!


 道路から建物、人から服まで。

 もう何もかもが綺麗!


 店には見たことのない魔道具が並び、大きなガラス窓にはドレスや紳士服を着た人形が飾られ、とてもオシャレなカフェから漂う甘い香りが我々を魅了してきます。


 そんなお店があるかと思えば、『映画館』や『ボウリング場』などなど、どういうものなのか想像のつかない店もあります。

 なんですか、『デッドリーモコニャンVSレッドドラゴン ~ボラン魔境の大決闘~ 上映中』って!?


 そんな大通りでは、こんなやり取りがありました。


「先ほどもご説明しましたが、この辺りではお買い物を楽しむことができます。珍しい品も多数取り揃えておりますので、ぜひご利用ください」


「まあ。わたくし、お店でお買い物をするのは初めてですわ」


 キャサグメ様の言葉に、奥様が嬉しそうにします。


 アアウィオルの貴族は魔物討伐に出陣する都合、比較的庶民と距離が近いと言われています。でも、さすがに上位貴族はあまり外でお買い物をしません。来店するだけで店が大騒ぎになるので、気を遣われているのでしょう。


 だから、上位貴族のお買い物では店主や大番頭などが屋敷に売りに来ます。なので、奥様のように買い物をしたことがない貴族も多いのです。


「あなたも初めてですの?」


「いや。私は子供の頃、姉上と城下にお忍びに出て何度も買い物をしたよ。ふふっ、銅貨で買えるような物に金貨を出して、仲良くなった少女に呆れられたものだ」


 意外です。

 旦那様は王子様だったわけですが、そんなやんちゃなことをしていたんですね。


 キャサグメ様の説明を受けながら、本来は馬車が通るであろう大通りを進みます。

 すると、奥様が質問しました。


「あの、キャサグメ様。ここの女性はなにか特別な髪艶薬や肌薬などをつけているのですか?」


 その質問に、私は聞き耳を立てました。

 なにを隠そう、私も気になっていたのです。それはどうやら他のメイドたちも同じようですね。


 ここの女性は、髪も肌も太陽の光を反射して美しく輝いています。彼女たちも平民だと思いますが、貴族よりも手入れが行き届いているように見えます。


「はい。この村では、美容に関することにも力を入れております。これから向かうホテルでもいろいろと取り揃えておりますので、どうぞお試しください」


「まあ!」


「メイドの方々も、ぜひ体験してください。奥方様のためにも、メイドの方々が実際に体験するのが一番でしょうから」


 キャサグメ様の言葉に、私たちはざわつきました。


 その体験は何人まででしょうか?

 全員ならばいいですが、時と場合によっては我々の友情に亀裂が入ります。

 隣を歩く同僚は、すでに拳をギュッギュと握っていますね。やる気です。




 そして、夜。

 私は驚愕に染まった今日一日の全てを忘れるほどの衝撃を受けていました。


「んぁ……キモチィ……」


 キャサグメ様が言っていた美容の秘術!

 その名もスパエステ!


 マッサージの親戚のようですが、これ、ヤバすぎです!

 どこからか流れている優しい曲と花の香りに包まれながら、もう夢見心地です。


 特にポーションエステと魔力線エステの気持ち良さが、人をダメにするレベルです。


 エステティシャンという施術士の女性に勧められるままにコースを受け終わると、ベッドから起き上がった私の体は羽根のように軽くなっていました。


 ポーションエステによって見える範囲の虫刺されやデキモノの痕は綺麗に無くなり、魔力線エステによって魔力の流れが正された体は、万能感すら感じさせます。


 他にも入浴や数種類の施術が行なわれ、今の私はなんだか生まれ変わった気分になっています。


 エステティシャンに、もこもこのローブを着させてもらいます。バスローブというらしいです。全裸にバスローブですね。なんだか、凄く気持ちいいです。


「それでは、こちらで施術の効果をご堪能ください」


「え? は、はい……?」


 よくわからないですが、私は小部屋で1人にされました。

 そこは入り口側以外の3面が鏡張りになった小部屋です。中央には、椅子が1つ置いてありますね。


 この村には綺麗な鏡がたくさんあります。

 公爵ご一家がお泊まりになられたのは最高級のホテルで、メイド用のお部屋にも用意されていました。


 でも、エステが始まってから、私は1回も鏡を見ませんでした。

 この部屋に来て、数時間ぶりに見たのです。


 するとどうでしょう。

 鏡の中には、とても綺麗な女性が立っていたのです!


 私は震える手でシュバッと手を上げてみました。

 これが自分だとは信じられなかったのです。


「はわー……」


 鏡の中の美女が私と同じように手を上げたことで、私はやっとそれが自分だと認識できました。


 わずか3歩ばかりの距離を慌てて駆け寄り、頬に手を伸ばします。

 指先に冷たさが伝わり、自分が触れたのは鏡だと理解しました。いけません、混乱しています。


 今度は鏡ではなく、しっかりと自分の頬に触れます。

 鏡の中の自分も頬に触れました。


 温かな感触と共に、瑞々しい弾力が指を押し返しました。

 鼻の毛穴の黒ずみは無くなり、唇はかさつき無くプルンプルンです。


「これが私……嘘みたい……綺麗すぎです……」


 同僚に聞かれたら鼻で笑われそうなセリフが口から零れました。

 でも、見てください、この美しい肌を、髪を。


 金に近い茶色の髪が天井からの灯りで艶やかに輝いています。ただの茶色だと思っていた自分の髪が、これほど複雑な輝きを放つとは、いままで思いもしませんでした。


 涙が出そうなほど嬉しいです。


 そこで私はふと思いました。


 ボディも磨きましたね、と。


 私は裸を隠すバスローブの紐を恐る恐る解きました。

 しゅるりとバスローブが肩から床へ落ちます。


「うっは!」


 そこに現れた全裸の女性を見て、思わず笑いが込み上げました。


 はい、破廉恥百点満点でございます!


 まず、長く付き合っていたムダ毛が一切ないのです。

 明日はプールに視察に行くので、ムダ毛は処理するという説明を受けましたが……どうしましょう、エロすぎです!


 私はそこでハッとしました。

 椅子があります。


 ゴクリと喉を鳴らして、私は椅子に座ります。

 そして、カッコイイ女性がよくやっているように、足を組んでみました。


「んひ!」


 なんて退廃的な美女!

 ニヤニヤが止まりません!


 というか、この部屋に1人にされた理由をいま理解しました。

 こんなの女性なら1人でニヤニヤしたくないわけがありません。


 と、そこでトントンとドアがノックされました。


「は、はい!」


 こ、声が裏返りましたっ!


『ドアを開けてもよろしいでしょうか?』


「ふぁ!? しょ、少々お待ちください!」


 私は慌ててバスローブを羽織ります。

 そして、鏡を見ると、ニヤニヤしている自分がいました。


 キュッと口を引き結びますが、ダメです。

 口角がどうやっても上がっちゃいます!


 え、えーい!

 エステティシャンだってこうなることはわかっているはずです。

 開き直ってニコニコしながらいきましょう!


 私はニヤニヤをニコニコに変えて、ドアを開けました。


「いかがでしょうか。ご満足いただけましたか?」


「はい、とっても! ありがとうございました!」


「それではどうぞこちらへ。施術のあとは喉が渇きますので、お茶の席をご用意しております。どうぞごゆるりとなさってください」


 なんでしょうか、これ。気づかないうちに、私は貴族になっていたのでしょうか?


 案内された部屋はとても上品で、本当に貴族が使うような場所でした。


 そこにはすでに数人のメイドが先に来ており、紅茶を飲んでいました。

 みんな澄ました顔をしていますが、顔のニヤケを隠し切れていません。


「リリアン、どうだった!?」


「最っ高でした! 見てください、この煌めく髪!」


 私はシャランと髪を払ってみせます。

 今まではヌルポテンとしていましたが、今ではサラツルンと腕を撫でていきます。


 エステティシャン曰く、髪の油は専用の洗髪剤でケアするのがいいそうです。その言葉の真偽は私の髪が証明しています。


 そして、この洗髪剤や髪油などをこの村では購入できるというのです!

 絶対に買わなければなりません!


 上機嫌でお話をしていると、また1人のメイドが施術を終えてやってきました。

 アリーシャ様の専属メイドであるクラリスさんです。


 アリーシャ様専属メイドに選ばれるだけあって、気品に溢れた素敵なメイドですね。

 元の素材がいいので、磨き上げられたことでとんでもない美女に仕上がっています。


 ところが、女でも見惚れそうな輝きをしているのに、本人であるクラリスさんはなんだか暗い顔です。


「ど、どうしたんですか?」


 私が問いかけると、クラリスさんはワッと顔を隠してしまいました。


「私はもうアリーシャ様のおそばにお仕えできません!」


「えぇえええ!? どうしてですか?」


 私たちがあたふたしていると、クラリスさんは言いました。


「こんな破廉恥な体になってしまっては、アリーシャ様のお心の教育によくありません! もうおそばにはいられないのです!」


 ……たしかに!

 私は大きく頷きました。


 しかし、影衆メイドの人がおずおずと手を上げて言いました。


「えっと、アリーシャ様の前でメイド服を脱ぐようなことはあるのでしょうか?」


 ……ないですね。

 でも、それは一般メイドの私だからであって、専属メイドであるクラリスさんは湯あみの際などであるかもしれません。


 私たちはクラリスさんの答えを待ちました。


「……ないです」


 じゃあ、いいじゃないですか!?

 たぶん、全員が私と同じように心の中でツッコんだことでしょう。


「でも、アリーシャ様が天使のような笑顔を向けてくださっている人物が、メイド服を剥げばドスケベな体をしているんです。そんなことは許されるのでしょうか!?」


「いや、メイド服を剥ぐ意味がわかりませんが!?」


 影衆メイドがもっともなツッコミを入れています。

 私はクラリスさんの肩をポンと叩きました。


「大丈夫です。きっと奥様のほうがヤバいですから」


 奥様は、公爵である旦那様が選んだ美姫です。

 素材は超一級です。

 そんな方が、現在進行形でエステを受けていらっしゃいます。


 その後、やってきた奥様の姿を見て、クラリスさんの悩みは解消されました。

 そして、その夜、アリーシャ様はメイドたちに預けられたのでした。

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