第23話


「今日は遅い時間までありがとう。ごめんね、家まで送ってもらっちゃって」








「別に平気」








「じゃあ・・また」








「・・・・あのさ」








「ん?」








「連絡、普通にしていいんだよな?」








「え、あーうん。いつでも、どうぞ」








「わかった」














そう言うと彼は片手をふわっと挙げて背中を向けた。






その姿を見送り、私も玄関のドアを開いた。






















置きっぱなしにしていた洗濯物を片付けようと洗面所へ向かうとピカピカの洗濯機が少し緊張した面持ちで佇んでいた。










「君が来るのが今日で良かった。ありがとう」












初対面の挨拶を終え、部屋へ戻る。






ほとんど体力が残っていなかったので、そのままベッドへ倒れ込んだ。






なんだか、今日は特に疲れた。






でも、心地良い疲労感だ。






ふと襲ってくる眠気に抗うことなく身を委ねた。


























































朝。






カーテンの隙間から差し込む光で目が覚める。






昨日、あのまま寝てしまい一度も目が覚めなかった。






ぐっすり眠れたおかげだからだろうか、いつもより目覚めがいい気がする。






ベッドから起き上がるとポケットに入れっぱなしだった携帯が転げ落ちる。






入れっぱなしで寝るなんて、どれだけ昨日パワーを消費したのだろうか。






携帯を拾い、充電器を繋ぐ。






すると浮かび上がった【受信メール:1件】の文字。






あまり働いていない頭でそのメッセージを開く。




























「はなび、たいかい・・・?」

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