第10話


家に帰り、洗濯物を干す。






夏休み初日がこんなことになるなんて全然想像してなかった。






むしろ、何もなくただただ時間が過ぎるのを待つだけだと思っていたのだから。






それなのに。


































「俺、夏休み結構バイト入れてて。だから、今日みたいにタイミング合ったら声かける」












































「だって連絡先知らないし。帰りにコインランドリーの前通るし。じゃ、お疲れ」
























こんなこと言われるなんて、誰が予想できるのよ。






今朝の占いでもこんなこと言ってなかったもん。






最初に教えてくれてれば、もっと可愛いリアクションとか準備しておけたのに。














二階堂くんは、私にどんな返答を期待してたんだろう。






なんて返したら、彼にあんな寂しそうな顔をさせずに済んだのだろう。

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