いきなり迫る冬の気配

 朝起き「寒っ」と縮こませる「お父さん。雪!」と声が聞こえてきた。

 息子に手招きされて窓へ行く。

 ぶわっと体を刺すような寒さに襲われながらも身を乗り出した息子を窓から離す。


 庭に出るとサクッと音がし、引っ張る息子の手を離す。


「昨日はまだ温かかったのにな」


 はしゃぐ我が子を見て体を震わせた。

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