食欲の秋

 仕事の帰り私は楓の葉が降り積もる並木道を歩いている。

 軽く立ち止まり周りを見る。

 前に通った時よりも真っ赤だなと思いつつ冷たい風に当てられながら家路に就いた。

 

 冷めた体を温めるために風呂に入る。

 タオルを巻いて少し埃被った体重計に乗ると現実を突きつけられて肩を落とす。


「体重が増えている」

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