銀杏並木と我が娘
「おっきなおまめ! 」
そう言い娘がテクテク歩く。「銀杏ね」と妻が呟き道脇にそれた。
俺も足を向け「実家には多かったがな」と思いつつ後を追った。
丸いそれを手でコロコロしている娘の隣まで行くとしゃがんで教える。
「それは食べれるんだぞ」
「パパのあしのにおいがするからやだ! 」
俺は崩れ落ちた。
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