第9話 A区宿舎

「それで先崎さんよぉうちのグループは何課と組むんだ」

「それがうちはT課と組むことになった」

「T課っていいやあの島田さんがいるところかその部下に東、北里、篠田がいたな」

「それに最近新人が入ったという情報も耳にしているね」

「えっ?風間ちゃん俺の知らない情報をいつの間に!?」

「はいっていうか先崎課長はうちのリーダーなのになんで知らないんですか普通他の課の情報は知っておくべきだと思うんですよ」

「そういえば情報と言えば風間ちゃんの得意分野だからね」

「それでこれから会うのか先崎」

「おいぃ岩谷君、君は相変わらず俺に敬語はなしかいまあいいやそうだこれからちょっとした顔合わせだ」

「おもしれいじゃねえか挨拶代わりにその新人と戦いたいねぇ」

「別に戦うわけじゃないんだ階級戦じゃないし」

「雲山君あまりはしゃぎすぎて迷惑かけないでよ」

「うるせーな分かってるよ風間俺は次の任務で戦いたくてうずうずしているんだ迷惑なんざかけねえさ」

「今回の任務はA級が一人いるんだそうそうやられはしないそれに島田さんといやA級でもかなり強いっていう噂だしな」




G課所属

先崎怜 B級

雲山裕司 B級

風間晴美 E級

岩谷風斗 C級


「いずれにしろこれから会うのが楽しみだ」


そう岩谷は楽しそうに言ったそれから顔合わせのためA区にあるヴァーテルの宿舎へと向かった

その頃T課のメンバーはA区へと出発する準備をしていた


「そういえばどこでそのG課の方達と会うんですか」

「A区だねヴァーテルの宿舎で合同任務の場合はそこで打ち合わせをすることになっている」

「そうなんですね」


勇樹は緊張した表情で準備を進めていた


「勇樹君あまり緊張はしなくていいさこれからもこういう合同の任務っていうのはよくあることだからね」

「はいありがとうございますでも俺は次の任務で活躍できるか正直不安なんですよ」

「君はまだF級そう責任感に押しつぶされることはないよ君はこれから強くなる俺はそっちでの任務は受けていないからわからないけど雪畑さんにもそう言われたんじゃないか」


勇樹は雪畑との任務のことを鮮明にあの戦いで雪畑に言われたことを思い返した


「確かに雪畑さんにそんなことを言っていました」

「そうかなら雪畑さんの言葉を忘れないようにな」

「ええそうですね」


勇樹達は準備を整えるとA区へと電車に乗り向かっていった

その頃G課のメンバーはA区の宿舎で雲山は誰かと戦っていた


「おい知佳てめえ何しやがる」

「うるさい私はあんたと決着つけたいんだよ」

「最近見かけないと思ったらこそこそと修業してやがったか」

「そうよ今度こそあんたをぼこぼこにしてやる覚悟しなよ」

「おもしれえちょうどいい暇つぶしに付きやってやるよ」


雲山は知佳という少女に戦いを申し込まれていたその容姿は女性らしさがなくボーイッシュな服装だがスタイルはそこまで男よりではなくむしろ女らしい色香があった


「そんなぁ雲山君・・・」

「また始まりましたよそれにE課所属の知佳さんがなぜここに」

「分からんなあの知佳っていう女強いのか」

「知らないんですか彼女はE課のB級隊員ですよ元は本部に所属していただとか」

「なるほど本部から左遷されたわけか」

「いいえ彼女がこっちの所属課に行った理由はただ単に雲山君に勝つためというあまりにもどうでもいい理由なのよ」

「おい風間お前どうでもいいとはなんだええおい?!」

「余所見している暇あんのか!知佳」


雲山の姿はまるで騎士のような姿であった雲山は騎士であったが知佳に遠距離による攻撃をした


「ちっ幻影か」

「まさか私が幻術士だって忘れたのか」


知佳は雲山の背後をとっていた


「いや忘れてはいないな確かに幻術士は自分の姿を立体投影することで相手を錯乱し隙を突くそれが幻術士の戦い方だったなぁ」

「そうよそれがどうしたの」

「ならお前を錯乱させればこっちのもんだ!」


『雷撃斬』


雲山は剣を地面に思いっきり叩きつけあたりに砂埃が立ち上がり知佳の視界を遮った


(剣を地面に叩きつけて視界を眩ますかなるほどだいたい戦い慣れてる人ならこの戦法は使っているしかしすでにお前は幻術にかかっているどう切り抜ける裕司)


その頃勇樹達はA区の宿舎へと到着し、先崎さん率いるG課の人らを探していた


「確かこのあたりだったかおっいたな・・・先崎さん!」

「ああ島田さんお久しぶりです」

「いやあすみません少し遅れてしまって」

「いえいえこちらも到着したばかりですので」

「そうですかところであそこで戦っているのは?」

「ああうちの課の雲山君とE課の白崎隊員ですね」

「へぇそれで他のE課の方々は?」


すると背後から三人のメンバーが声をかけてきた


「すんませんなぁうちの馬鹿がお世話になっているようで」

「いえいえこちらこそすみませんうちの雲山がとんだご迷惑を倉敷さん」

「ええですよ私が止めるさかい気にせんとってください」


彼女の名前は倉敷焔E課の課長を務めているA級隊員である倉敷が率いている隊員はB級隊員の白崎知佳、D級隊員の黒坂琉生、F級隊員の吉良光汰で構成されている


「黒坂はんと吉良はんは先にP課の方々のもとへ向かってください」

「分かりました倉敷課長」

「はい!」

「久しぶりだな琉生」

「おう修士か合同任務以来だな」

「ああそれでそこにいるF級は新人か?」

「そうだそっちの見かけない顔はお前の課の新人だろ?」

「F級の西園寺勇樹ですよろしくお願いします」

「そうか俺はD級の黒坂琉生だよろしくそれでそこにいる君と同じF級の吉良だ」

「吉良光汰ですよろしく」

「うんよろしく吉良君も能力を買われて入ったのかな」

「ああ突然ジョブっていう能力に目覚めちまったみたいでそこでうちの課の課長の倉敷さんにスカウトされたんだよ」

「倉敷さんってあの和風な服装の人?」

「ああそうだ」


吉良は倉敷の方を見ると勇樹もそれにしたがって倉敷の方を見た

そこでは白崎と雲山の戦いを止めている様子であった


「そこまでですよ知佳はん暴れるのはそこまでにしてください」

「ゲッ倉敷さん・・・す、すみませんすぐやめますので」

「どうもすんませんなあ雲山はん」

「倉敷さんよぉ俺達の戦いを邪魔するんならあんたと戦ってもいいんだぜ」

「ほっほっほっ相変わらず好戦的ですね雲山はんは」

「倉敷さんよぉ一度あんたとも戦ってみたかったんだよなぁ!」


雲山は倉敷に刀を抜き倉敷に攻撃を仕掛けたがいつのまにか自分の背後に倉敷がいた


(いつの間にこいつ俺の後ろに・・・)


「ここまでにしまひょうこれ以上続けるようでしたら雲山はんの無事は保証できへんくなるんで」


雲山はゾッとした実際こちらに武器を向けられていないのに首元に刀を当てられているようで冷や汗をかいた


(やはり強いなA級はこんな動きにくそうな服装でも音を立てずに俺の背後をとりやがる)


「分かってくれたようでよろしそれじゃあここで失礼します」


倉敷は白崎を連れてP課との打ち合わせへと向かった


「おっと俺達もいかないとなそれじゃあまたな修士」

「おう今度はどっか食べに行こうぜ」

「ああそうだな」

「それじゃあ勇樹君またどこかで」

「ああ吉良君も」


E課は奥の部屋の方へと向かっていったするとT課とG課お互いようやく揃うことが確認できると自己紹介を始めた


「揃ったところでお互い自己紹介しますか」

「そうですね私らはお互い知っていますが新人の方は知らないようなのでね」

「G課課長 B級の先崎怜ですよろしく」

「G課所属 E級の風間晴美ですよろしくお願いします」

「岩谷風斗だよろしく」

「雲山裕司お前なかなか見どころがありそうだなよろしく」

「F級の西園寺勇樹ですよろしくお願いします」

「よし自己紹介が終わったことなのでそろそろ本題に入りますか」

「そうですね」


T課とG課の任務の打ち合わせを開始するのであった













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インフィニティゾーン 天照 @maguporie

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