第6話 初陣
勇樹達は到着し駅のホームへと降りていき改札を通るといたって異常がないような静かな場所であった
「さて探しますかなZ区の隊員が消失する原因を突き止めるか大方予想できるがな」
「まさかカタストロフが関係していますか」
「ああおそらくなインフィニティゾーンへの空間に連れ去られた可能性がある本部長は俺をリーダーにしたってことは危険度はC以上の任務になるな」
「そうですねとにかく空間の割れ目を探しましょうおそらく何か手がかりがあるはずです」
「そうだな本部長曰くZ区の東に位置する街ルンブルで消えたとのことだ」
勇樹達は地下鉄でルンブルに向かう電車へと乗り向かった。到着した後街の様子を見たがこれといって変化はなかった
「やはり空間の割れ目があるなこの街」
「ええそうですね」
「空間の割れ目そんなのってどこにも・・・」
「可視化を使ってみろそうすれば見える」
勇樹は可視化を使いあたりを見回すと空間に亀裂のようなものが見えた
「これが空間の割れ目・・・」
「ああおそらくこの割れ目からカタストロフが現れ攫われたもしくは殺された可能性があるどちらにしろ生存率は極めて低いな」
「どうしますか空間に入りますかどの階層とつながっているかわかりませんが」
「どちらにしろ入ってみないと分からないな」
雪畑は実体化をはじめると姿は闘士のような恰好をしていた
「俺のジョブは闘士系統のジョブでバトルマスターっていうジョブだ」
「バトルマスターつまり体術のみで戦うってことですか」
「ああそうだ」
葵と勇樹も実体化した雪畑は空間の割れ目の方に手を当ててインフィニティゾーンへの入り口を作った
「さて行こうか」
「「はい」」
勇樹達は入っていくとそこはアトリエのような場所であちこちに芸術作品が並んでいたそしてその空間は無限に続いているようであった
「ここは第15階層 アートファクトリだったか平均危険度は比較的低いはずだがZ区の隊員がやられたのは別の階層のカタストロフの可能性が高いな」
「ええその可能性が高いですね先を急ぎましょう」
「ああ」
(ここがインフィニティゾーンデカルト世界とは異なる世界・・・こんな場所が本当にあったなんて今まで都市伝説程度でしか信じていなかったのにな)
すると先を向かおうとすると突然後ろから気配がした振り向くとそこには絵画が浮いている状態でこっちを見ていた
(なんだあの絵画は・・・)
ギシャアアアアアアアア!!!
するとその絵画は叫びながら勇樹を襲ってきた勇樹はとっさに自分の剣でガードした
(こいつはカタストロフか!)
「大丈夫か勇樹君」
「今は何とか・・・でもこいつは何ですか」
「そのカタストロフはペイントバイトね危険度はFでも初心者にはちょうどいい訓練になる相手になるよ」
勇樹はペイントバイトを振り払い再び剣を構えた
「剣の構えはいいなどこかで習っていたかい」
「高校の授業で剣道を少々やっていました」
「なるほど基礎が多少できるなら問題ないなら基本の戦い方についてだな」
勇樹は必死に剣でペイントバイトの攻撃を防ぎながら雪畑の説明を聞いていた
「基本は剣道とは違うだが剣道の経験を活かすことは可能だ相手の動き、攻撃パターンをつかむことだ」
「相手の動きと攻撃パターン・・・」
勇樹は深呼吸をし相手をしっかりと見た
ギジャアアアアアアアア!!
勇樹はペイントバイトの噛みつき攻撃を防ぎ、振り払った瞬間に隙が生じたそこをついて勇樹は剣を振り下ろした
「おらぁ!!」
ズシャン!
ギジャアアアア・・・
「はぁ・・・はぁ・・・」
「ほう初めてにしてはなかなかいい動きだな」
「そうですか?」
「私も確かにインフィニティゾーンに来る新人隊員は大体が良い動きができずにやられるケースが多いですが彼はその分いい動きでしたね」
「なんかよくわからないけどありがとうございます・・・」
「さて先に急ごう彼らの行方の確認がこの任務のメインだからな」
勇樹達はまっすぐ続く廊下を進み続けると途中でドアが壊されているところがあった
「ドアが壊されたままだと?・・・奇妙だな」
「奇妙ってどういうことですか」
「この世界のオブジェクトはたいていがどんなに破壊力があるカタストロフやどんなに強い隊員でも破壊はされるが必ず再生する実際に見せた方が早いな」
慶介は壁に向かって拳を振り下ろしたすると壁は破壊されたがやがて数秒で再生していた
「本当ですね」
「ああだがおそらくこの破壊の痕跡はカタストロフによる能力による破壊の可能性が高いな」
「ええおそらく危険度はD級からC級レベルでしょうね」
「マシンイーターか」
「はいこの類はおそらく危険度D級のマシンイーターの可能性がありますね」
勇樹達は壁越しに待機し、壊れたドアから慶介の合図で部屋に突入するという作戦を立て、実行した
「よし今だ」
いっせいに部屋へと入り中を確認するとズタボロでなにもかも破壊されていた壁はぼろぼろに崩れて絵画は床に散乱していた
「なんなのこの破壊有様はそれにカタストロフの気配がない・・・」
「いやそこだ!」
慶介は壊された壁の方を指差すと壁から食い破ってくるカタストロフが現れた
「マシンイーターか」
「はいしかも2体同時なんて」
「どうやらそのようだなここは俺一人で十分だな」
慶介はバトルマスターの姿で戦闘を開始した。先手で慶介は思いっきりパンチを繰り出した
グジャアアアアアアアア!!!
「思ったよりタフだがこの技で仕留めるぜ」
慶介は拳に力を集めると突然冷たい風が吹き始めそれがやがて氷へと変わっていき慶介の拳に集まってきた
『アイスインパクト』
グオアアアアアアアアアアアア!!
マシンイーターは慶介のアイスインパクトをくらって倒れていった
「よしあともう一体」
もう一体のマシンイーターは慶介を喰らおうとしたが躱されもう一発のアイスインパクトを喰らって倒れていった
(す、すごいこれがB級隊員の実力・・・D級をあっさりと倒すなんて)
「この部屋は異常だな」
「ええZ区の隊員の手がかりも見つかりませんでしたし」
「探索を再開するか」
「さっきのマシンイーターが食い破ってきたあの壁から入ることってできるんですかね」
「分からない確かにこの部屋からは何か匂うものを感じるのは確かだ」
「入ってみる価値はありますね」
勇樹の提案に賛同し、破壊された壁から入っていった。
その頃別の空間ではZ区の隊員が拘束されおり全員気絶した状態であったその傍で様々な実験用具が並んでいる中で薬品を調合している者がいた
「さてこれであの御方に献上できるほどの薬品が完成するケケケケッ!!」
「報告しますマシンイーターが倒されたとのこと・・・」
「ケッ!!まさかまあいい薬品はもう9割完成した後はこいつらで実験してから試して結果をあの御方に報告するのみだ」
その薬品を持っている者と報告したものはどちらも人間ではなくカタストロフであった薬品を持ったカタストロフは拘束している隊員に薬品をかけた
するとZ区の隊員は目覚め悲鳴と奇声を上げながらその姿はカタストロフへと変貌していった
「うーんいまいちだなまあいいもう一度薬品を作ればいいことだ戻るぞケッ!」
「はっ!」
カタストロフ2体は空間を開けて去っていったその去り際にちょうど勇樹達が入ってきた
「なんだここは実験場・・・それにあれはカタストロフ!!」
グロオオオオオオオオオ!!!
ぎじゃああああああ!!!
シャアアアアアアアア!!
ブオオオオオオオオオオオン!!
「4体もいるなんて・・・」
「チッどのみちやるしかないな俺はこっちの2体をやる北里と西園寺は正面にいる1体を任せる」
「「了解!」」
「それと西園寺お前はこの任務は初めてだあまり無理はするな」
「分かっています!」
勇樹達のそれぞれの戦いが始まった
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