第2話 さらなる出会い
勇樹は足を動かそうとするが全く動かなかった佐竹から感じるとてつもない恐怖と力を奴自身から感じられた
(さあ出ますよ佐竹さんからの強烈な一撃を私でさえ目で追うのがやっとだった)
(あの剣何かとてつもない妙な悪寒を感じる)
『フレイムスラッシュ』
勇樹は全く目で追うことができなかった前に何をされたのか理解が追いついていなかったすると気づくのに数十秒で腹から腰にわたって激しい痛みが伝わりやがて血を噴き出した
「ぐはっ!!」
勇樹は倒れこみ激しい痛みが襲ったがそれ以前に全く動けない状態であったまるで体中が痺れているぐらいに動かなかった
「急所は外しているから安心しろだがそれでも一般の人間が今の攻撃で死なないにしても意識を保っているとはなやはりお前は例の物で間違いないな」
「くそっ!!俺をこれからどうするつもりだ」
「君を今すぐ捕獲といきたいが今の君では捕獲するほどの価値は感じられないなだが秘められたポテンシャルは感じられるお前が器としての才能があるならこいつを前にして生き残れたら今度は捕獲されると思っておけ」
すると佐竹はポケットから水晶玉のようなものを出した
「これはお前へのおきみやげとして残そうさあやれマンブラック」
「なに?!」
水晶玉が青く光り出し中から黒い人型のような物体が現れた
ギシャアアアアアア!!!
「こいつは向こうの世界の生物でなお前ら人間の天敵でもあるんだ」
「なん・・・なんだよこいつは・・・」
「さて俺達は奴らに気づかれる前に逃げるとするか」
「ええそうですね」
「生きてたらまた会おう器となる者よ」
男二人は空間に穴を広げそこから入っていくように消えていった
ギジャアアアアアアアアアアアア!!!
(くそっ!まずいあいつに殺されるのか何も知らずにあいつらの正体、向こうの世界、そしてあいつらが言っていた奴ら謎なことが多すぎる第一目の前のあいつ確かマンブラックとかいう化け物だったかその正体も知りたい!)
勇樹は初めて物事に興味というものを感じた今までにない謎に勇樹は恐れてはいるものの知りたいという欲求に駆られた
(くそっ!!くそおおおおお!!)
化け物がこちらを見つめて襲い掛かろうとしたその瞬間何者かが化け物を一撃で倒した
『スチームウェーブ』
「まさか爆発の原因がこいつ?いや違うな」
(生きているのか俺はでも誰があの化け物を)
勇樹は見上げるとそこには見覚えのある人であったその人は同じクラスメイトであった北里葵であった
「君は北里さん」
「ん?あなたは勇樹君」
「どうして北里さんが・・・」
「その話は後にしてまずはあなたを病院へと連れて行かなきゃね」
「ああ」
葵は病院に連絡して救急車を寄越したそして同時に警察が学園内へと集まっていき現場の調査を始めたほとんどの生徒や先生は死亡しておりひどい有様であった
その頃葵は誰かと連絡を交わしていた
「申訳ございません今回の被害に対処できず調査に戸惑いました」
「それは仕方ない君ではあの組織のメンバーに勝つのは難しいだろう」
「あの組織・・・もしかしてブラッドシャードのことですか今回の騒動は」
「ああおそらくなあいつらは我々に見つからず何らかの手段でインフィニティゾーンとこのデカルトゾーンを繋いでいる」
「ではこのT区で起きている事件はブラッドシャードの仕業では」
「いやそれはないだろう我々の方で調査した結果はインフィニティゾーンの生物カタストロの仕業だろう」
「ですが急になぜこの近隣でも頻繁に起こっている」
「それはまだこちらの方で調査中だ引き続きT区で調査を続行してくれ」
「はいそれに今回の学園爆破の事件で生き残った人物がいるのですが」
「生き残った人物それがどうしたんだ」
「その人物の近くにマンブラックと呼ばれるカタストロフに接触しました」
「マンブラックか一般人がとてもじゃないが生き残れないカタストロフだが無事討伐したのだろ」
「はい討伐はしたのですがどうにも奇妙なんですよカタストロフがこの世界に来ることはさほど珍しくはないのですが発生する場所は大体が時空が歪んでる場所ですよね」
「ああそうだ」
「それが周辺を調査をした結果時空の歪みが確認できなかったんです」
「まさかそんなことが」
「おそらく支部長が言っていたブラッドシャードの仕業ではないでしょうか」
「確かにその可能性は十分あり得るな」
「私が助けた人物に聞いてみようと思います奴らと接触した可能性も大いにあり得ますから」
「分かった後に私も一緒にその人物の元へ訪れてみる」
「ありがとうございますそれに彼にはどこか隠された力のようなものを感じられました」
「ほうもしそうならなおさら彼に会いたくなったなそれでその彼の名は」
「西園寺勇樹と言い私のクラスメイトです」
「西園寺勇樹・・・なるほど明日彼に聞くとするか」
「はい報告は以上です」
「うむ」
葵は携帯の電源を切るとどこか遠くを見つめていた
そして学園爆破事件から翌日の朝勇樹は夢を見ていたその夢の内容は死んだ沼田と白石が自分から離れていく夢からはっと勇樹は目を覚めた
「今の夢か・・・」
すると勇樹の病室に看護婦が入ってきた
「勇樹さんに北里さんという方が面会を求められております」
「はいお願いします」
「失礼します」
看護婦が出るとそのあとに葵ともう一人知らない人が入ってきた外見的に中年男性であった
「おはよう勇樹君」
「ああおはよう北里さんそれで後ろにいる人はいったい」
「ああこの方は私達の組織の支部長 白銀春輝という方です」
「ああ申し遅れたね勇樹君私はコキシネルの支部長の一人白銀だよろしく」
「組織ってまさかあいつらの仲間なのか」
「あいつら?まさか接触したのだねブラッドシャードのメンバーに」
「ブラッドシャード?なら北里さんと白銀さんはそいつらの仲間じゃないってことか」
「ああそうだあいつらとの接触に関して聞きたい一体何があったんだ」
「はい俺はあの時爆破に巻き込まれたのですが俺のことを器と呼んだんです」
「器?ますますわからんな何が目的なんだ」
「多分目的は俺です俺を捕まえて何かの犠牲として利用するのが奴らの目的ではないかと思うんです」
「ウームそこのところも調査が必要だな他には何かあったか」
「あとあいつらの名前で佐竹と池田と言っていました」
「佐竹、池田やはり裏切っていたか」
「何か知っているのですか」
「ああそいつら二人は元我々の組織のメンバーだった男たちだ佐竹はヴァーテルのY区を担当していた非常にうちの国でも優秀な奴だったがある時奴はふといなくなりどこかへと消えていったしかししばらく経ってブラッドシャードなる組織に所属していたことが分かったというわけだどういう経緯でそうなったかは分からないがもう一人の男池田はこの国のコキシネルではないがウィントという国を担当していた聞くが詳細は分からない」
「そうなんですねあいつの剣からは何か嫌な予感を感じたんですまるで炎の闘気を纏っているかのような」
「ほうだがそのことを話す前に私と北里君の気持ちを汲んで君をコキシネルの一員に迎えたいと考えているがどうだ」
勇樹は驚いたまさか相手から組織の誘いを受けるなんて思ってもいなかったからだ
「俺なんかを組織に入れていいんですか」
「君には才能を感じると北里君の提案なんだがねそれに奴の力の正体を知りたいだろ」
「はい自分でも今までに感じたことがないほどに興味を持っていますね」
「コキシネルに来ればすべてを話せるここで話すと盗み聞きされる可能性があるからな」
勇樹はすでに決断は決まっていた沼田や白石が死んで奴らを許せなかったからだその許せない気持ちが勇樹の興味を引いていった
「はいお願いします俺はそこですべてを知り戦いたい」
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