11話

 目が覚めるとホテルにいた。ここにいるということはドラゴンは倒せたんだなと安堵した。ドアがノックされた。開けると須藤さんがいた。

「生きていたんですね。」

「ああ。入っていいか?」

「どうぞ。」

お茶を飲みながら尋ねた。

「あの後どうなったんですか?」

「お前がドラゴンを倒した後俺が担いで他のパーティがコアを取った。そして病院に行った。異常はなかったぞ。」

「そうですか。」

「協会から命令が来たぞ。」

「え?」

「協会本部に来ること。それまでステータスは見るな。だと。」

「どうして見たらダメなんですか?」

「わからないがおおよそ見当はつく。不用意に知られたくないか、存在が広がることを良しとしないものがあるんだろう。だから気をつけろよ。得たものが良くない場合消されるかもしれない。」

「はい……気をつけます。」

「あと個人的なことだが………パーティを解散させて欲しい。」

「………そうですか。理由はなんとなくわかります。足手纏いになりたくないんですね。」

「そうだ。」

「いいですよ。辞めるわけじゃないんですねよね?」

「辞めないが、お前に追いつけることが出来ない。……そろそろ帰る。邪魔したな。」

「はい……さようなら。」

ソロに戻ったか。寂しくなるな…。

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