第2話

 「つきましてはダンジョンを探索するには初心者講習を最低1回受けてもらいます。初心者講習は毎日15時にあります。メモ用紙と筆記具を持参の上参加してください。講習の最後にテストを行い、合格基準を満たしたら探索できます。その他に初心者講習以外の講習があります。野営の仕方、戦闘訓練、道具の手入れなどがあります。これらは無料のものや有料のものがあるので注意してください、依頼の掲示板の反対側に講習のお知らせがあるので受けたい場合確認し、受けることを受付に報告してください。」

「はい」

ネットで見れば有用なことが多いらしい。らしいのは講師にハズレがいるからだ。

「次に探索者はランク制でランクによって入れるダンジョンが違います。ランクは低い方からF、E、D、C、B、A、Sになります。高ランクになるほど社会的信用度が高くなります。その分昇格するのは厳しいです。」

高ランク探索者は憧れだ。ダンジョンという脅威から守る現代の英雄で、メディアによく出るしチヤホヤされる。ただ、二つ名を付けられることが多くこれが恥ずかしい二つ名だとすごい嫌だ。中には堂々としている豪のものがいるけど。

「次に登録後貰える異常物質10個です。初心者講習合格後に使ってください。」

「ありがとうございました。」

貰ったのは白い玉でスキル発現玉と呼ばれる異常物質でスキルを得るためのものだ。玉型異常物質は様々な色があり、ダンジョン発生初期で見つかった赤色はスキル習得玉で白に近いと階梯が低く、黒に近いと階梯が高い。黄色は複合スキル発現玉、青色は流派スキル発現玉で詳しい事は規制されていて分からない。

「本日の講習は受講しますか?」

「はい、受けます。」

返事をして僕は部屋に向かった。

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