第357話 感覚を研ぎ澄ます
11月だと言うのにまだ暖かい。この調子だと12月まで寒くならないんじゃないか? なんて言ってたら急に寒くなるんだろうな。暖冬なんて言われて油断してたら凍てつく寒さが突然やってくる事もあるからね。
毎日の出来事をメモしておいてエッセイの足しにしているが、それでは間に合わないのでもっと私見を述べる話も増やそうかと思っている。
そうそう毎日エッセイのネタが転がってるほどエキサイティングな人生送ってないからね。むしろ平凡と言って良い。兵頭大樹のようにおもろい人を引き寄せられると良いんだけどな。
大阪の飲み屋に入ったらお婆さんがジーッとこっちを見て、
「歯ぁ入れたんか?」
と言ってきた、なんて経験した事無いもんな。
そんなの経験しないと話せないでしょ。もしもこれが作り話だったらどんな発想力だよ、そっちの方が凄いわ。
昨日、電車に乗ったらボックス席が空いてて進行方向を向いて窓側に座った。大抵の場合、次の人は斜向かいに座り、次に私の横に座り、斜向かいの人が窓側に寄って最後の人が斜向かいに座る。
ところが昨日はその過程を吹っ飛ばして私の真横に女性が座り、その後私の正面に女性が座り、斜向かいに男性が座った。どっと乗客が押し寄せてそうなったのなら話は分かるが、別にそんな特別な事情があった訳ではない。
兵頭ならこの程度の話でも膨らませられるんだろうな。
結局、目の前で起こる事はある程度共通なのだ。それをどう切り取るかが人によって違うんだね。
ただ、着眼点があまりにも普通の人とかけはなれてしまうと誰も着いてこれなくなるので、ある程度は普通の感覚も持ってなきゃいけない。
観察してると割とおかしな人はいるもんだ。ちょっと違和感があるってくらいの人がちょうど良い。あまりにもおかしな人は危険な場合もあるので注意が必要である。
そうした違和感に気付けるように普段から感覚を磨いておくと、通り魔とか大事件に巻き込まれる事も未然に防げるようになるのかもしれないね。
先日の間に合っていない感覚を体感して、以前読んだ桜井章一の本を思い出した。なにぶん感覚的な内容なので理解するのは難しいのだがまた読み直してみようと思った。
どちらにしても桜井章一のように超能力じみた感覚には到達できないと思うが、今より僅かでも勘が働くようになりたいものである。
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