第354話 ペタンク大会など

 今日は朝からペタンクという競技の大会があった。午前中の予選では一勝しか出来ず、昼の弁当を食べて解散のつもりだったのにどうやら午後からも試合があるらしい。トーナメントなので一回負けたら終わりである。多分、すぐ負けると思うが第一試合は不戦勝で第二試合からだと言う。何もせずに待つ時間が辛い。

 

 今朝は早朝から町内一斉清掃があったが、ペタンクがあるのでそちらには参加しなかった。毒親父は不満そうだったが知ったことではない。

 

 朝の試合は強いチームが二チームあるリーグ戦で、本来は三人で一チームなのだが一チームだけ二人しかおらず、さすがにそのチームにだけは勝つ事ができた。

 

 本日が二回目のペタンクである。ルールもよく分かっていないので勝てる訳がないのだ。これで勝てるなら真剣に取り組んでいる他のチームがかわいそうである。

 

 トーナメントで当たったのは以前私の所属するボランティア団体にいたNさんという人のいるチームだった。年齢層はこちらよりは若干若いようである。午前中に戦ったチームと比べるとギリ勝てそうなレベルだったが、早々に負けて見に来た選抜チームの面々がいらぬちょっかいをかけてきてそこから調子ががくっと落ちてしまった。

 

 敗北者が調子こいて屁のつっぱりにもならんアドバイスするんじゃねぇよ。それまで結構良い感じだったのに台無しだわ。

 

 そんなわけできっちり負けてすごすごと参加賞だけ貰って帰った。

 

 ちなみにその屁のツッパリにもならん口出しをして来たのは以前にも登場した宮崎弁の副会長である。なぜかこいつにちょっかい出されると途端にやる気が失せるんだよな。なんか合わないんだろうな。

 

 昼の弁当はちょっと物足りなかったので、帰りにコンビニでちょっとした物を購入して帰る。十四時過ぎだったが買ってきた無糖レモンチューハイを飲んでお昼寝タイムと洒落込む。

 

 夕方に目を覚まして夕食を食べて自室で今日のエッセイを書いていると、突然毒親父が猛烈に咳き込み始めた。

 

 発作でも起きたのかと少し心配して部屋を覗いて声を掛けると、咳はしているものの何か引っ掛かったのか特に深刻な様子ではなかった。それ以降は静かになったのでどうやら治まったようである。

 

 今日は珍しく毒親父と夕食の時に色々話した。あと数ヵ月で祖父の歳に追い付くと言っていたので、

 

「後は事故起こさんように気を付けんと」


 とアドバイスしておいた。祖父はまだ元気だったのに事故死したのだ。毒親父のように胃を全摘出したり、心臓の弁を取り替えたりするような事もなかったのに、カブに乗ってトラックと接触事故を起こして死んだのである。

 

 おそらく毒親父の死因も病死ではなく事故死になるんじゃないかと踏んでいる。事故を起こさなければ老衰するまで生きるんじゃないかと懸念している。

 

 

 

 さて、土日が終わり、また新しい週がスタートする。すでに真綿で首を絞めるように徐々に繁忙期が近づきつつある。私はこれまでどおり一作業員として淡々と業務をこなす日々を送る予定だ。

 

 おそらく記念すべき三百六十五話目は繁忙期真っ只中になると思われる。果たして、忙しさに屈してあとちょっとと言うところで断念してしまうのか? 記録が樹立出来るかどうかのスリリングな今後にご期待下さい。

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