第87話 無駄無駄無駄ァァァ!!

 長い一週間が終わり、ようやく初めての土日休みがやってきた。あやうく今日も出勤になるところだったが、何とかそれは免れた。

 行事もなく、こうして土日がまるまる休めるのは本当に久しぶりだ。

 

 うかうかしてたら何もしないうちにまたすぐに月曜日がやってくる。朝のうちに予定を立てて少しでも有意義な土日を過ごすようにしたいと思っている。

 まぁ逆にうかうか過ごすのも一つの土日の過ごし方だけどな。

 

 とか何とか言っている間に昼になってしまった。当初の予定では昼くらいまでにこのエッセイを終わらせて、ついでにノルマの二千文字テキストも書き終えるつもりだったんだけどなぁ……。

 

 結局、アマゾンプライムで映画とか観てたら全然進まなかった。まぁせっかくの休みだし、やりたい事をして過ごすのが一番良いよね。

 今は執筆に対するモチベーションがかなり下がってしまっているので、無理をしないで映画でも漫画でも良いからインプットに力を注いだ方が良さそうだ。

 

 経験上、無理をしてPCとにらめっこしてても全く良い物は書けないし、大体の場合時間の無駄に終わる。だからと言ってそのまま全く書かないでいると書かない事が当たり前になってしまって、さらに遅筆になってしまう。

 

 それじゃ八方塞じゃねぇか! と思うかもしれないが、そのために私は毎日二千文字書くという習慣を続けているのだ。それは日記や雑記、日常の愚痴とかでも良いので、少なくとも毎日二千文字書くという作業をするだけの時間だ。

 これによって小説は全く書いていなくても、文章を書くという習慣は続ける事ができる。エッセイもそのために続けているようなものだ。

 

 もちろんプロになったら締め切りもあるので、小説書くモチベーションが上がらないなんて甘えた事は言っていられない。無駄と思っていてもPCと向き合って何時間もうんうん唸る時間が続く人もいるに違いない。

 

 私の場合、突然書けなくなったと思ったら、何事も無かったかのように次々に書けてしまうという状況が繰り返し起こる。なので書く気にならない時はそういう時なのだと思って特に気にしないようにしている。

 

 とはいえ、その時期があまりにも長くなると困るので、少なくとも文章を書くという作業自体は毎日続けているのである。ゴルフでラウンドは回らなくても素振りだけは毎日するみたいなもんだな。

 身体を使う商売と一緒にするのは違和感があるが、私にとっての二千文字のテキストはそういう位置付けで考えている。

 

 さて、プライムビデオで色々観ている間にまた書く気になったら、連載小説の続きを書いてみようかな? もし、その気にならなくても映画を観た分だけ外部刺激を受けるので無駄にはならない。

 

 今すぐに役に立たない事は全て無駄になる訳ではない。効率化、効率化と何でも効率を求めすぎると芸術とか文学とか音楽なんかは全て無駄って事になる。

 究極的には人間は生まれたら絶対に死ぬのだから八十年以上も生きるのは無駄って発想になって、ディストピアにたどり着いてしまう。


 そろそろ無駄は良くないという考えから脱却した方が良いのではないだろうか?

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