第29話 KADOKAWAサクラナイツ その1
以前、Mリーグについてエッセイを書いたが、今日はそのMリーグに参加しているチームについて語ってみようと思う。
Mリーグは藤田晋がチェアマンとなって始めた麻雀プロ団体の枠組みを超えたリーグ戦で、八つの企業が麻雀プロをドラフトで指名してチームを作り、一年間を通してリーグ戦を行っている。
前年度優勝したKADOKAWAサクラナイツは、内川幸太郎、岡田紗佳、堀慎吾、渋川難波という構成で今シーズンを迎えている。二〇一九年から途中参入し、内川幸太郎、岡田紗佳、沢崎誠という三人でいきなり四位入賞、つまりファイナルに進んだのである。まぁ、四位には賞金は出ないのだが、それでも八チームのうちの四位は十分な成績である。翌年は掘慎吾を迎えて四人編成となり準優勝、そして昨年、同じメンバーで悲願の優勝を成し遂げた。しかし、沢崎誠は持病の治療のためファイナルには出られず、今年はそのまま契約満了となった。
ドラフト一位指名された日本プロ麻雀連盟所属の内川幸太郎。間違いなくイケメン枠なのだが、ただのイケメンではなく話題性も非常に高い。
伝説となった二〇二〇年二月二十五日、オーラスのハイテイで西を掴み、黒沢咲の
フォローする訳ではないが、この時の放銃は下手糞でもドジでもない。四着目だった内川の最後の親番、西を通せばテンパイでゲームを続行できるという状況だったから打ったのである。テンパイしていなくて、どちらにしてもゲーム終了という状況なら絶対に打っていないだろう。
西を切らずノーテン宣言してもラス、西を切って放銃してもラス。しかし西を切って当たらなければ親番続行。
あの場面で西を掴む事自体が内川のヒーロー性でもあるのだ。掴ませた黒沢咲も十分持っているとは思うが。それについてはチーム雷電の時に語ろうと思う。
とにかくただのイケメンではなく、話題性のある男なのである。つい先日も、西といえば内川と言われるくらい未だに弄られるのだが、七対子の待ち選択で西か発かどちらかを切ればテンパイという状況で西を切った内川。数巡後にツモったのは西。発を切っておけば和了れていたという事でまた西の呪いだと騒がれた。
まれに西川さんと呼ばれる内川にこれからも期待したい(あらゆる意味で)。
岡田紗佳は日本プロ麻雀連盟所属の麻雀プロで、グラビアアイドル、ファッションモデルでもある。KONAMI
プロになる前に出たわれめDEポンという番組で九連宝燈という珍しい役満を
内川同様、華のある選手なのだが、私はあの高飛車な感じがあまり好きではなかった。喋り方もキツいので勝手に鼻に付く女だと思い込んでいたのだ。
サクラナイツが参戦した年、岡田がトップを取って楽屋に帰ってきた時の動画がツイッターでアップされていた。そこに映っていたのは、小走りで嬉しそうにフレームインしてくる岡田の姿だった。内川たちにハイタッチしている岡田の姿を不覚にも可愛らしいと思ってしまった。
渋谷ABEMASの白鳥翔と同棲していたが、報道されて半年ほどで破局となった。Mリーグの公式インタビュアーをしているまつかよこと松本佳代とは長年の友人で、Mリーガーになって初めてトップインタビューを受けた時、岡田は感極まって泣き出してしまった。この二人はまっぴーアイランドというYouTubeチャンネルをやっていたが現在は放置されている。まつかよチャンネルが出来たのでもう更新されないかもしれない。
四人全部紹介すると長くなりそうなので、二つに分けよう。という訳で次回は堀慎吾、渋川難波、引退した沢崎誠について語ろうと思う。
※あれ? よく見たら内川、親じゃないじゃん。てっきり親だから打ったと思ってたのに……。うーむ、そうなると打っちゃ駄目だな。まさか止めるより打つ方が劇的な展開が期待できると思って切ったんじゃないだろうな? 真相は藪の中か。
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