第9話 昭和って色々あったね

 私は人生の大半は平成の時代を生きている。しかし、昭和の時代も知っている。先日TVで昭和という時代はとんでもない時代だったという内容の番組をやっていた。幼少期にはそんなもんだろうと思っていた事が今の時代には受け入れがたい事であるらしい。

 

 予防接種の注射器を使いまわしたり、給食に鯨肉が出たりしていた。街中に公衆電話もあったし、たばこも酒も子どもがおつかいで普通に買う事が出来た。

 

 私の頃は緑色の公衆電話が主流で、テレホンカードと呼ばれるプリペイドカードを使って通話をしていた。さらに昔は十円玉、百円玉でかけるピンクや赤の公衆電話が主流だった。家の電話も黒電話が主流で、ダイヤル式だった。保留は受話器を置くタイプのオルゴールを使っていたので、でっかい声で呼ぶとその声も相手に丸聞こえというアナログ丸出しな時代であった。

 

 ラジカセというラジオとカセットテープ再生機がセットになった機械が出回り、CDが出てきてからはCDラジカセという機械に発展する。

 ウォークマンと呼ばれるカセットテープ再生のための機械はとてもコンパクトで、外出先でイヤホンで音楽を聴くという画期的な発明であった。

 ビデオテープも同じように磁気テープを用いた録画用の媒体で、ビデオデッキという機器で再生、録画が可能である。もちろん画質は最悪だが、TV番組を録画して後から観れるという、当時としては夢のような機器であった。

 

 タバコに関しても今では信じられないような光景が見られていた。施設内でも平気で吸える時代で、電車や飛行機などの乗り物の中、オフィスの自分の机でも吸っていたし、職員室でも平気でタバコを吸っていた。病院の待合室でも吸えていたのだ。

 

 昭和の初期には日本軍がアメリカ軍と戦争をしている。さすがに私は生まれていないが、当時の話を聞けば聞くほど当時の白人は日本人を人間として扱っていなかったんだなという感想を持つ。

 原爆を二発も落としたアメリカがどうして国際問題にならなかったのか? 結局、当時の白人の認識では、日本という島国には人間に極めて近いサルが沢山住んでおり、実験に最適だったと考えていたのだろう。原爆の人体実験という悪魔の所業が黙認されたのは間違いなく日本人が有色人種だったからである。大半が白人の島(例えばイギリスなど)だったらこのような惨劇は起らなかったに違いない。

 まぁ昭和の時代はそんな時代だったんだなと受け入れるしかないだろう。

 

 平成生まれもあっと言う間に過去の遺物にされるので油断するなよ?

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