第5話 シリアスへ……
ファミレスからの帰り道に自宅に近くなると。自転車を降りて三人で歩き始める。勿論、あかねは自宅の近所である。たまたま、家が近所で学年が同じだけで幼馴染となり。ヤンデレになる姿を子供の頃から見てきた。生まれる時代が古ければ、スケ番にでもなっていただろう。時代がヤンデレを選んだのだ。
「じゃ!」と言ってあかねと別れる。
少し歩くと自宅が見えた。家の灯りはついておらず少し寂しい。
お姉ちゃんが教師であった頃も仕事が忙しくて、先に帰って来ることは無かった。両親も海外に行ってまで働いているのだ。
感謝せねば。
「お姉ちゃんが先にシャワー浴びるね」
その言葉を聞き、わたしは今日の課題を片付けることにした。簡単な課題をこなしていると、ウトウトと眠気が襲ってくる。気がつくと三十分ほど寝ていた。自室からリビングに向かうとお姉ちゃんがソファーで寝ていた。
「ぐおー、ぐおー」
わたしは寝ているお姉ちゃんに薄手の毛布をかけて、シャワーを浴びる。その後は冷蔵庫からコーラを取り出して飲み始める。キッチンの椅子に座り、大きなため息を吐く。コーラのシワシワ感は問題の大きさを実感させていた。ホント、幼女になったお姉ちゃんはどうしよう。わたしは遠く外国に行っている両親に相談するか悩んでいた。両親からの絵はがきを取り出してみる。差出場所はフランスである。
うん?
気付かなかったが着信があったのか。知らない番号なのでネットで調べてみる。Y県の某都市であった。ここは両親の出身地だ。都市と言っても田舎町である。しかし、両親の地元だでも行った事はなく。
親戚関係は不明であった。
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