第14話 別れ

アイリに会うためにはフィリピンパブに行かなくてはならない。

一度お店に行くと約2万円かかってしまう。

週に2回~3回通っていたが、2か月経たないうちにヨシオの貯金は底をついてしまった。

貯金がなくなった今、ヨシオの給料では週に1回お店に通うのが精一杯だ。


アイリにお金が無くなったことと週に1回しか通えない事を伝えた。

初めは納得してくれなかったが、ヨシオも無理なものは無理なので説明を続け、何とか納得してもらった。


実際に週1回しか会えなくなるのだが、毎晩のTV電話は続く。

そこでもっと会いたいというアイリの欲求が続く。


ヨシオもお金がなくなってきて、金銭的余裕もなくなり、毎晩の電話で精神的にも疲労が蓄積してきた。

アイリが純粋な気持ちで会いたいからと、お店に通う金銭的なヨシオの負担を考えてくれない事も冷静に考えるとおかしい。


我にかえった。


もう別れよう。ヨシオは限界だった。

アイリにTV電話で別れをつげた。

ヨシオ「もう疲れてしまったし、愛はなくなった」

アイリ「アナタは私を利用した、他の日本人と同じ。私を騙した。」

ヨシオにそう言った後、泣きじゃくってしまった。


TV電話を切った後、久しぶりにTV電話をしなくてよい夜を迎えた。

なんて自由なんだ。やはり別れてよかった。ヨシオは久しぶりに自由な夜を自宅で満喫した。

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フィリピンパブタレントとの大恋愛 @yoshio11

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