突然
クリスマスまであと2日
しゅんとさくらは毎日会ってはクリスマスの予定を立てた。
「かにも食べて海鮮丼も食べて、塩ラーメンも!!」
さくらは嬉しそうに言い続けた。
「食べ物ばっかりもいいけど、どこ回る?」
しゅんは笑いながらさくらの楽しそうな写真を撮った。
さくらは恥ずかしそうに照れている。
パシャ
それも思わずシャッターを切った。
2人で笑いながら雑誌を見た。
「ホテルはここだったらいろいろ行けるし行きたいところいっぱい!!」
しゅんは全部行くよといいながらさくらの頭を撫でた。
そういうとさくらの部屋から立ち上がりバイトの準備をした。
「さくらバイト終わったら今日また家に来てもいい?」
しゅんは寂しそうに言った。
「いいよ!!会いたい!」
さくらは嬉しそうに言った。そういうとしゅんはさくらにキスをして家を出た。
バイトに着くまではさくらとの旅行を考えた。気持ち小走りになっていた。
バイトもいつもより頑張れている気がする。しゅんはさくらに会いたいと思いながら時間を確認してしまう。あと5分などと思いながら5分が長く感じてしまう・・
バイトが終わり急いでさくらの家に走った。走ってる時さくらの好きなねこのぬいぐるみがあったので買いに行った。
さくらの家の前について思わず背筋が凍った。
「さくらさん。大丈夫ですか?意識はありますか?」
さくらが肩を叩かれている。
何が起きているかわからなかったが
「さくらっ!!」
しゅんは思わず叫びさくらに近づく。
「さくら!さくら!!」
しゅんの問いかけにさくらはそっと目を開けた。
そっとしゅんの手を握りさくらは言った。
「大丈夫。クリスマスまでにはよくなるから。大丈夫・・」
さくらは再び目を閉じた。
そのままさくらは救急搬送されてしまった。
しゅんも病院にいくと母がいた。
そして母がそっと口を開いた。
「しゅうくんには伝えることがあるの。さくらも知っているのだけどあの子はもう長くはいきれないの。」
母は泣きながらしゅんに伝えた。
「さくらはいつまで生きれるかわからない。って言ってました。」
しゅんは母に伝えると
「あの子の体調は日々悪化しているの、しゅんくんには心配かけたくないってだから
言ったらだめだよ。と何回も言われちゃった。あの子はしゅんくんと出会えて今までとは比べ物にならないくらい元気だった。クリスマスも一緒に過ごすと笑いながら言ってくれたわ。だけど・・」
母は泣きながらしゅんのほうを見た。
・・・
「お母さん、さくらとこれからも一緒にいたいです。大切な人だから、自分はさくらさんと結婚するために教師を目指しました。来年からは一緒に住み結婚もする予定です。今も変わりません。辛いことがあってもたくさん笑っていたいなと思っています。」
しゅんは母の目をみていった。
「しゅんくんありがとう」
母は泣きながららさくらのほうを見た。
「しゅんくんも少し寝たほうがいいんじゃないの?」
しゅんはさくらの様子が気になって寝ていないのに気づき母が言った。
「大丈夫です。さくらのことが心配で・・・」
しゅんはさくらの顔を見ながら言った。
「さくらの目が覚めた時にしゅんくん風邪ひいたり体調崩してたらさくらに怒られるかもしれないよ。さくら怒ったら大変だけどいいの?」
「・・・それは少し寝ます。」
しゅんは椅子に腰をかけ寝ることにした。
12月24日明日はいよいよクリスマスです!
と朝のニュースで目が覚める。
しゅんは目が覚めるとさくらのほうを見た。
さくらはまだ起きてないが「おはよう」と伝え手を握った。
するとピクリとさくらの手が確かに動いた。
(!!)
「さくら」
としゅんはさくらに声をかける。
「・・・しゅんくん?おはよう」
さくらが目を覚ました。
「あのね、しゅんくんに大事な話があるの」
しゅんは小さく頷いた。
「私の部屋の引き出しにクリスマスの時に渡すはずだったお手紙があるの。
それもってきてなかったから読んでほしいの。できれば今からがいいかな」
しゅんは首を横に振った
「今はさくらと一緒にいたい。」
しゅんは泣きながらさくらの手を握った。
「私ねもうすぐ死ぬんだ。わかるの。だから最後のわがまま。しゅんくんが手紙読んだ感想を聞きたいの・・大丈夫。戻ってくるまではちゃんと待ってるから。だから最後のわがままきいてほしいな。」
さくらはにこっと笑ったまましゅんを見た。
「しゅんくん好きだよ。大好き。」
「俺も大好きだよ。」
さくらの口にキスししゅんは走って手紙を取りに行った。
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かなめです。
次回完結です。
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